[掲示板: 100万語超 報告・交流 -- 最新メッセージID: 13567 // 時刻: 2024/11/24(14:31)]
上へ | 前のメッセージへ | 次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む | 訂正する | 削除する
お名前: Raquel
投稿日: 2004/6/15(07:46)
------------------------------
みなさま、こんにちは。Raquel@シンガポールです。
6/4に、200万語を通過しましたので、ご報告します。
(日本に数日帰っていたので、ご報告が遅れました。北海道、本当に寒かったです。そして、うちは暑い!)
前回、100万語のご報告の時に、酒井先生にいただいた言葉をかなり拡大解釈いたしまして、
「レベルにこだわらないで、自由に読みたいものを読めばいのだ!」と、本当に
読みたいと思ったものだけ読んだ100万語でした。
(先生はホントは、GRのレベル3が読みたくなければ、レベル4から読めばいいんですよ、
慎重にならずに。とおっしゃったのを、記憶の中でねじ曲げ、都合のいいように解釈した模様)
多読通信や、掲示板のみなさんのおすすめには、いつもお世話になっています。
なかなかレスをつけられませんので、この場を借りてお礼を言わせてください。ありがとうございます。
それから、新書評システムとマイページ、大いに活用させていただいています。
開発にかかわった皆様、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
今回私が、毎日楽しく読めたのは、マイページの語数が増えるのが楽しみだったから
というのも大きいです。
というのは。。。
長い本(PBなど)を読んでいるとき、今までは読み終えるまで語数計算しなかった(めんどくさかった)
ので、数日空白期間ができて寂しかった。
今のマイページのシステムなら、最初に本のデータと語数を登録して、その後
毎日読んだページの割合分だけ読書率を増やしていくと、語数が自動計算されて、毎日増える!
(1.自分で手計算しなくていいのが嬉しい。 2.毎日増えるのが嬉しい)
ついに読み終えて、読書率1と記入できたときは、大きな山の頂上にたどり着いたような
達成感を感じました。おおげさかな?
さて、
◆100万語から200万語まで 読んだ本の内訳◆
100万語以降に読んだ本は、約70冊、今度は80日ほどかかりました。
内訳は、下の通りです。
3月16日〜3月31日(16日間) 17冊 278,310語
4月 1日〜4月30日(30日間) 33冊 442,875語
5月 1日〜6月 6日(35日間) 19冊 340,782語
レベル0 3冊 ( 998語 約 0.1%)
レベル1 12冊 ( 8,990語 約 0.8%)
レベル2 11冊 ( 28,000語 約 2.7%)
レベル3 17冊 (130,900語 約12.3%)
レベル4 16冊 (337,200語 約31.8%)
レベル5 6冊 (300,000語 約28.3%)
レベル6 3冊 (159,000語 約15.0%)
レベル7 1冊 ( 71,000語 約 6.7%)
レベル8 1/3冊 ( 24,500語 約 2.3%)
PGR3×2、CER3×1、MGR3×1
PGR4×2
好きなものだけ読むようにした結果、GRはあまり読みませんでした。
◆面白かったもの、いまいちだったもの◆
評判がいい本でも、自分の好みに合わなければ、読んでいてすごく疲れることを痛感しました。
これは、私の読書スタイルに負うところが大きいんですが、主人公や脇役の誰かに
感情を沿わせて(移入して)読むことが多いので、誰にも共感できなかった本は
読むのが辛くなってしまいました。
ハチャメチャ系主人公も、どうやら苦手です。
私的イマイチ本も挙げますが、本をけなすつもりはありませんので、そう感じた人もいるんだな、
程度に思っていただけると嬉しいです。
以下、長いです。
<GR部門>
* Evening Class PGR4 ☆☆☆☆☆
念願だった校長の椅子を軽薄な同僚に取られ、職場でも家庭でも、自分の居場所を
なくしてしまったように感じている主人公。
校長の椅子の代わりに、社会人向け夜間クラスの責任者になったことから、
かねてから好きだったイタリア語の夜間クラスを作る。
この講座の講師となる、シニョーラ(イタリア帰りのイギリス人)や、様々な生徒たち
の生活が、話が進むにつれて、小さな接点から思いがけない方向に進んでいく。。。
モーヴ・ビンキー作品。かなり前に翻訳を読んだことがありますが、ストーリーは
殆ど忘れていました。分厚い作品が、本の数ミリの厚さにまとめられていてびっくり。
最後の、大団円に向かって、生徒や先生をつなぐ細い糸が絡まり合っていく様子は、ドキドキでした。
<児童書・絵本部門>
シリーズものが好きです。1冊読んで気に入った作家は、他の本も読みたく
なってしまいます。ということで、シリーズが多いです。
* Yoko and Friends シリーズ(絵本) レベル1? ☆☆☆☆
"Yoko", "Make New Friends", "Timothy Goes to School"
猫のYoko(日系?)ちゃんが主人公の Yokoシリーズと、
アライグマ(?)の Timothyシリーズがあります。
いろんな動物たちが通う小学校で、お友達と仲良くなれなくて悲しい思いをしたり、仲直りしたり、
作者の子供さんたちの体験を下敷きにしたストーリーだそうです。
"Yoko"は、多読通信で取り上げられました。
* Henry and Mudge シリーズ レベル1 ☆☆☆☆☆
前回も挙げたような気がしますが。。。
ヘタウマな絵と、心温まるストーリー(Cynthia Rylantさんです)
少年と犬の、なんてことのない日常のお話なんですが、心がほっこりして、
ちょっと疲れたときとか、パンダ読みにしたりしています。
おすすめですよ〜。
* Adam Sharp シリーズ レベル2 ☆☆☆☆☆
最近話題の、超エリート小学生スパイのAdam Sharpシリーズ。
彼、いつも伏し目(Sleepy Eye?それとも、Dreaming Eye?)ですが、ロマンス小説の
ヒーローのようなセクシーポーズですね(笑)
* The Zack Files シリーズ レベル2 ☆☆☆☆
なぜか、いつも超常現象に出会ってしまう、Zack少年の物語。(でも、ホラーじゃありません)
薄くて読みやすいし、Zackとパパのとぼけたやりとりが笑えます。
* Animorphs #11〜#17 レベル4 ☆☆☆☆
Animorphsクラブ員としては、やっぱりこれを挙げなくっちゃね。ってことで。
生物の脳に寄生する宇宙人Yeerkと戦う、5人の少年少女+αの物語。
深刻な戦いや、切ないロマンスは、今後展開する模様。
* Henry Huggins シリーズ レベル4 ☆☆☆☆
古き良き時代のアメリカの少年と飼い犬の、これまたなにげない日常のストーリー。
Henryくんがある日、みすぼらしい犬(アバラが見えるから、Ribsyと命名)を
拾ってから、Henryくんの日常は、Ribsyの引き起こす(全く悪気のない)騒ぎだらけ。
くすっと笑えるお話です。短い章立てになっているので、毎日少しずつ読んで楽しみました。
Henryくんの友達の妹、Ramonaのシリーズもありますが、こちら、ハチャメチャ系な
予感がするので、ちょっと躊躇しています。
* Face on the Milk Carton 4部作 レベル5
"Face on the Milk Carton" ☆☆☆☆☆
"Whatever Happened to Janie?" ☆☆☆
"The Voice on the Radio" ☆☆
"What Janie Found" ☆
学校のランチタイムの食堂で、牛乳パックのパッケージに、自分の3歳の頃の写真を見たJanie。
それは、行方不明人を探す広告でした。
自分を愛し、かわいがってくれる両親は誘拐犯なのか?自分の過去に何が起こったのか、
平凡だと思っていた、Janieの日常は、一瞬で吹き飛んでしまいます。
恋愛もあり、1巻目はすご〜く面白かったんですけど、Janieの悩みや葛藤に
4冊分つきあうことができず、苦しくなってしまいました。
日本語でも、YAものは読まない(少し苦手)からかな、と思います。
* Jacqueline Wilson の作品
"The Cliffhanger" レベル4 ☆☆☆☆☆
"Sleepovers" レベル3 ☆☆☆☆
"The Cat Mummy" レベル3 ☆☆☆☆
"The Mum-minder" レベル3 ☆☆☆☆
"The Worry Website" レベル6 ☆☆☆☆☆
"The Bed and Breakfast Star" レベル5 ☆☆
Wilson作品は、イギリス口語で、主人公が話しかけるように書かれているので、
読んでいるといつも、頭の中で生き生きした英語が(BBCの口調で)流れてきました。
"The Cliffhanger"は、Wilson作品にしては珍しく、男の子が主人公。
読後すっきり爽やか、読みながらところどころ爆笑してしまう作品でした。
"Sleepovers", "The Cat Mummy"
読後はただただ、うまいっと唸るばかり。1万語程度の長さも読みやすかった。
"The Mum-minder"
働くお母さん(シングルマザーだったり、共働きだったり)3人の子供を
自宅で預かる女性(Mum-minder)と、その娘(が主人公)の物語。
ある日、Mum-minderをしているお母さんがひどい風邪をひいてしまったので、
順番に、3人のお母さんたちの職場に、子供たちを連れて行くことになります。
主人公は、ママのため、みんなの職場に付いていき、ベビーシッターのお手伝いをします。
「私たち、女の子はみんな団結しなくっちゃね」って、要所要所で言うのが、
なんだかじーんと来ました。
"The Worry Website"
自分の悩みを書き込んだり、人の悩みにアドバイスしたりできる。クラスの
ホームページを、先生が作った。それが "The Worry Website"
7人の子供たちが1章ずつ順番に主人公になって、問題解決(それなりに対処方法を見つける)
オムニバス形式の作品。
これ、あまり話題になりませんが、とっても面白かったです。
最後に、読者の投稿作品が載ってるんですが、子供が書いたとは思えない
(Wilsonさんが書いたみたい!)です。でも、悲しいお話なの。
"Bed and Breakfast Star"
Wilson作品には、離婚家庭に生じる問題や、不完全な親の姿がよく描かれています。
が、不思議に読後、カラッとした印象を受け、そこがWilson作品の好きなところなんです。
でもこれは、今まで読んだ中で、一番肌に合わない作品でした。
主人公が報われる(いちおうの)ハッピーエンドまでが、すっごく長い。
これをハッピーエンドと言っていいのか?根本解決になってないよっ!って
最後つっこんだのは私だけ?
<大人向けPB部門>
* "End of Summer" Rosamunde Pilcher レベル6〜7? ☆☆☆☆
夏の終わり、カリフォルニアに住んでいるJaneは、祖母が送ってよこした弁護士David
につれられ慌ただしく、懐かしいスコットランドの我が家、Elvieに戻ることになる。
Elvieには、祖母や従兄弟のSinclairと過ごした楽しい思い出があった。
初恋の人Sinclairとの再会。
スコットランドでJaneを待っていたのは、ほろ苦い真実と、本物の愛だった。
10年くらい前でしょうか、ロザムンド・ピルチャー出版ブームと言っていいほど、
たくさんの翻訳が出ていました。(今は、あまり話題に新しく翻訳が出てないような。。。)
当時、翻訳を追いかけて読んでいたことを思い出し、チャレンジしてみました。
読んでびっくりしたのは、この方の風景描写、目の前に一枚の絵が広がってくるような
印象なのです。脳内音読派で非脳内映像派の私としては、非常に珍しいこと。
他の本も、機会があれば読んでみたいと思いました。
一応恋愛ものですが、ロマンス小説と異なり、非常に奥ゆかしい(爆)愛情表現に、
かえって新鮮さを感じました。
* "Lady Sophia's Lover" Lisa Kleypas レベル5 ☆☆☆☆☆
没落してしまった子爵の娘・ソフィアは、弟を死に至らしめたキャノンに
秘書兼メイドとして近づきます。キャノンはBow Street runnerを束ねる治安判事。
かつてソフィアの弟を投獄、結果として獄死させてしまったいきさつがあります。
彼女はキャノンを誘惑し、スキャンダルをおこして彼を社会的に抹殺しようとしますが・・・。
某所で、18禁ものとして紹介されているので、ご存じの方も多いかも。
こちらは、ものすごくべったべた甘甘のロマンス小説。
復讐を誓ってヒーローに近づく、よくある展開です。でも、非人間的なほど抑制された、
ヒーローが、ヒロインに魅了されていくのが、とっても面白かった!
ロマンス小説を読みつけない方は、ヒーローの口説きに、キャーと赤面されるかも(笑)
途中で、思いがけない展開があり、ページをめくる手がもどかしく感じられるほど。
こちら、レベル5とのことですが、ビクトリア朝時代のロンドンが舞台のヒストリカルもので、
語彙は(その時代のことを知らなければ)かなり難しく感じられると思います。
レベルは6以上としてもいよいのではないかと思いました。
* "Worth Any Price" Lisa Kleypas レベル6〜7? ☆☆☆☆
上の作品の続編。"Bow Street Runners"シリーズ第3作。
(主人公の名は、前作のものすごいネタばれになりますので伏せて、
ヒーローとさせていただきます。)
ヒーローは、Bow StreetでRunnerとして働いている。
ある時、2年前に逃げ出した婚約者を捜して欲しいと、プライベートに依頼を受ける。
探していた令嬢は、ある婦人の付添人として働いていることを突き止め、
身分を偽り、彼女と出会うことになる。。。
「彼」が主人公ということで、か・な・り、期待していたんですが、う〜ん。
前作の方が面白かった。
前作が、謎を追いかけていくストーリーとすると、こちらは、過去の不幸から、
人間を信じ自分をさらけ出すことができない恋人たち(ベタな表現ですいません)が、
お互いの愛を確認しあうストーリーです。
前作より劣るような書き方になりましたが、こちらも面白かったです。
Lisa Kleypasって、日本で翻訳が出てない方なんですが、どなたが最初に、
この方をご紹介されたんでしょうか。(その嗅覚に尊敬のまなざし)
* "The Dragondrums" Anne McCaffrey レベル7〜8? ☆☆☆☆☆
200万語通過本となりました。初の、シマウマ読み本でもあります。
パーンの竜騎士シリーズ外伝、竪琴士工舎所属の少年少女を主人公にした外伝第3作目
天賦のソプラノボイスの持ち主ピイモアは、竪琴士工舎一の美声の持ち主。
だが、ある日突然、 声変わりのために歌うことができなくなってしまう。
竪琴師の長ロビントンの命で、太鼓師としての修行を積みつつ、師補セベルやメノリと
ともに 師の特命を果たすことになる。
ある日、後継者争いの起こりそうなナボルに潜入したところ、思わぬ出来事に
飛び込んでしまう。。。
マキャフリーといえば、ロマンス入りSFってことで、この巻にも恋愛があります。
パーンシリーズを順番に(日本語で)読んでいたら、第6巻にあたるこの本を、
日本から持ってくるのを忘れた!でも読みたい。。。ってことで、原書に挑戦しました。
日本語版5巻目を読んだ直後に読んだら、なんだか読みにくい。原書でSF読んだこと
ないから?レベルが高いから?登場人物が多すぎるから?と考えてみましたが、
どうやら、英語を読みつつ、翻訳の訳語を頭の中から引っ張り出して
比べてみたりしていたんです。
どうにも読めないので、上のロマンス小説を先に読んだら、うまい具合に訳語が
消化されていたようで、すんなり読めました。
この、パーンの竜騎士シリーズ、翻訳が途中でストップしてしまっていて、
いつかは原書で続きを読みたい、というのが、多読の目標の一つでした。
(一つ目は、ロマンス小説を原書で読むことでした)
200万語で、目標への足がかりができ、感無量です。続きは、もう買ってあります。
マキャフリーさんの書かれたロマンス小説も、いつか挑戦してみたいものです。
◆200万語で感じたこと:脳内音読について◆
100万語報告時点では、聞いたり話したり、アニメシャドウィングに挑戦したいと
宣言しておりましたが、本を読むのが楽しくて、それ以外のことをするのももどかしく、
殆ど全くしておりません。
でもなぜか、週に一度の英会話の時間、先生と話すスピードが速くなっているのに
気づきました。殆ど、脳内音読と同じスピードで話しています。
話す前にあらかじめ考えていなくても(日英どちらでも)、言葉が飛び出して
くるようにもなってきました。
これってもしかして、脳内音読のせいでしょうか。
口を早く動かす訓練はしていないので(日本語もゆっくり話します)、他の理由は
考えられません。
ある程度の読速が出ていれば、脳内音読も害にならないんじゃないかなと
思っているんですが、どうでしょう?
◆そして今後は◆
ホントに好きなもの、つまり、ロマンス小説漬けでいきたいと思っています。
あと何年シンガポールにいられるか分からない。まだ読める時期じゃないかもって、
宝の山(貸本屋の数千冊のロマンス小説)を眺めるだけで、来月帰国するぞって言われたら、
絶対に後悔すると思ったからです。
大げさすぎます?
読みたい児童書もたくさんありますが、ロマンス小説メインでいきます。
あ、あともちろん、Animorphsも忘れていませんよ。
何日で1冊は読みたいって、一応目標もあるんですが(あっ、酒井先生、怒らないで)
ただただ、楽しく読んでいけたらなと思っています。
ロマンス小説ファンのみなさま(いるんでしょうか?)、そしてそうではない
大多数のみなさま、ここまで長々とおつきあいくださって、ありがとうございました。
今後もよろしくお願いいたします。
それではみなさま、楽しい読書を!
▼返答