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お名前: みちる http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/3112/
投稿日: 2004/1/31(18:38)
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Julieさん、こんにちはー。
300万語通過おめでとうございます♪
Sacharはいいよね〜。
残り三冊で、もったいなくて止まってしまったのだけど、Julieさんは
もう残り一冊なのね。
そろそろ読むかな・・・。
Dahlは「いじわる夫婦が消えちゃった!」も「チョコレート工場の秘密」も
好きじゃないのだけど、みんな英語だと楽しいっていうし、ちょっと迷う。。
「ねぶそくの牧師さん」は好きなので、これは英語で読んでみたい!
〉Walk Two Moons レベル4★★★★★
これ、気になっていたのですが、絶対読んでみよう!
〉The Secret of Droon #1 〜3 レベル2〜3
これも気になっています。そんなに本格のファンタジーなのね。
〉Darren Shan #1〜3
〉1巻の途中あまりにおぞましので、投げようかと思いました。
〉でも、フリーク・ショーの話を投げたらレイ・ブラットベリが読めなくなる
〉と思って一生懸命読みました。そしたら、はまりました。
〉バンパイアものは、バンパイアになってからが花ですね。
いいでしょ。いいでしょ。はまるでしょ。
4-6は止められません!
〉The Cobble Street Cousins #1〜5
〉ダレン・シャンの合間に癒してもらいました〜。ふぅ〜。
〉紅茶とクッキーとチーズケーキでお茶した気分です。
あ、そういう読み方いいですね。
〉Ann Cameron 著 Julian シリーズ レベル2
〉このシリーズ、私の中では Marvin Redpost に次ぐお勧め品です。
〉夏の日差しが川面にキラキラしてるような、
〉道を歩いていったら帰りたくなくなる夕暮れのようなそんな感じです。
こんな風に書かれたらよまねばです。
〉不幸本 #1
〉ふっふっふー。不幸になんかなってやるもんかーと思ってましたが、
〉いやー、これくらい絵に描いたように不幸だと、気がねなく読めますねー。
言葉の説明が入るところとか、なんか好きなのよね。
〉Fables レベル3.6★★★★★
〉これは、Arnold Lobel さんの中でも好き嫌いが分かれるほうです。
〉イソップの寓話を真似た感じで、最後に教訓めいた一言があるのですが、
〉皮肉っぽくてちょっと難しい。ICR の Grasshopper on the Road が平気な人に。
〉あ、私は好きです(笑)。
これは、知りませんでした。読んでみたいです。
「きりぎりすくん」はすごく楽しかったのだけど、「Grasshopper on the Road」
は、かなり駄目な人が多いようですよね。訳とはずいぶん違うのかな・・・。
〉Fox in Socks by Dr. Seuss レベル2〜3★★★★★
〉tongue twisler(早口ことばの本?)です。こんな感じが延々続きます。
〉続編の Oh Say Can You Say もおすすめ。
〉でも、こっちまで読むと、おなかいっぱい(と私は思っちゃいました)
Seussは楽しいですよねー。私もカセット付きで二冊買いました。
お茶目なカセットじゃなかったですか?
(私のはゆっくりだったけど、この本だと速い?)
〉さて、大人向けの本を読んでいて、わからないところは、まったく別の話を考えたり
〉まったくの霧の中だったりしました。
〉でも、自分が中学生の頃を考えると、大人向けの本はそうやって読んでいたのだし、
〉読んでるうちにだんだん見当がつくし、辻褄が合わなくなれば考え直すし、
〉別の話を創造(想像)してても、まったく構わないという妙な自信がつきました。
〉300万語になって、なにが変わったかよくわかりませんが、
〉このまま量をこなせば大丈夫だという自信は、ますます強くなってます。
〉もっとたくさん児童書を読んで、大人の世界も垣間見ながら(?)、
〉思春期を迎えたいと思います。
素敵素敵。
〉Jerry Spinelli 著 Fourth Grade Rats★★★★★
〉みちるさんにお借りしました。みちるさん、ありがとー!!
〉3年生は天使、4年生は Rats! なんて歌があるんですね。
〉天使から Rats になっちゃった男の子のとまどう気持ちです。
〉これはスピネリっぽくないって言ってたけど、お勧めあったら教えて〜。
〉#過去ログ見れば書いてあると思うんだけど、ごめんなさい。
ちょっと後回しにしましたSpinelliです。
いつか特集で、掲示板に紹介したいなーと思っているのですが、なかなか
読めなくて。。。ということで、かなり長くなりますが、
(コピペでごめんなさいですが、邦訳は全部読んでいるので、そのレビューを下に
書いておきます。きっとhappyhopeさんも楽しく読んでくださいますよね?
あ、「Wringer」買いましたよ〜。ついでにスピネッリおじさま素敵!と写真を
見て思ったインタビューのサイトを。(笑))
[url:http://www.carr.lib.md.us/authco/spinelli-j.htm]
それでは、4周目も楽しい読書を♪
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邦訳本ばかりなのだけどのSpinelli案内。長いです。ごめんね。
☆ジェリー・スピネッリ「スター★ガール」理論社(2001)「star★girl」
なんという作品だろう。不思議な余韻を感じる。多分、スターガールは本を飛び出
して、ここにやってきたんだと思う。あるハイスクールにやってきた女の子、名前
はスターガール、普通とは違うかっこをし、普通とは違う行動をする。みんなの視
線が集まるスターガール。人の気持ちは、ちょっとしたことで揺れる。プラスから
マイナスへ、マイナスからプラスへ。集団の残酷さに、痛い思いを抱えながら、そ
れでも読み進めずにはいられない。スターガールは次に何をする?スターガールか
ら目を離せない。そんなスターガールも落ち込むし、恋もする。スターガールの恋
はなんて無邪気でまっすぐで無鉄砲なんだろう。スターガールはほんの少し憎たら
しくて、大好き。もうひとり、この本の中で大きな存在感のあるアーチー。こうい
う人が、側にいてくれたらどんなに幸せだろう。しっかりと大地に息づいている詩
人。大地の声を感じる人。今度、土の上に立ったときには、耳をすませてみよう。
スターガールのように、アーチーのように大地の声を感じとれるように。
☆ジェリー・スピネッリ「クレイジー・マギーの伝説」偕成社(1993)「Maniac Magee」
どこからともなく表れて、トゥ・ミルズに居ついた少年は、黒人に対しても白人に
対しても変わらぬ態度をとる。だけど相手はそう思ってはくれない。走るのが速く
て、いろいろなことがこなせて、差別意識のない少年は「クレイジー・マギー」と
称されての噂が広がる。だけど、そのためにそんな少年に反発心を抱く人もたくさ
ん表れる。嫌がらせの数々。マギーだけではなくあたたかく迎えてくれる人たちに
までも。そして家から逃げ出した少年は、居心地のいい黒人のアマンダたちの家か
らも飛び出す・・・。
人種差別とホーム(帰る場所)ということを書いた本というのがいいのかな。こん
な風に人種差別を描いた本は読んだことがないように思う。だけど、こういう書き
方は好きだなと思う。どんな反対の言葉を並べるよりも心に残るような気がする。
そして、ホーム。なんといっても二番目のホームの話が好き。野外音楽堂でのホー
ム。グレイスンとはいい相棒同士なんだよね。この二人の関係はとても大好きだなぁ。
☆ジェリー・スピネッリ「ひねり屋」理論社(1999)「Wringer」
題名にもなっている「ひねり屋」というのは、チャリティーの鳩撃ちでけがをした
鳩に「情け」をかけて鳩の首をひねる少年たちのことをいう。これだけでも、構え
させられる設定だ。ため息がでてしまう。だけど、チャリティーでの鳩撃ちという
のは、実際にある話らしい。10歳になると、男の子たちみんながひねり屋になる町
で、ひねり屋になりたくないと思っている少年パーマーがいる。だけど、ひねり屋
になりたくないといったら、仲間はずれにされてしまう。そしてひどい目に。そん
なパーマーのもとに一羽の鳩が飛んでくる。まるで話をするかのようにそこにいて
くれる鳩。ニッパーと名前をつけてこっそりとかわいがるが・・・。こういう理不
尽な暴力のようなものはあちこちにあると思う。鳩が好きだから殺したくない。そ
れは事実なのに、受け入れられない。心を隠すべきなのか、ひどい目にあってもい
いと思うべきなのか。心は揺れるだろう。読んでいるだけでもしんどくなってく
る。だけど、ニッパーとの交流の場面はとても素敵で微笑みたくなってくる。お母
さんの告白の場面も素敵だな。今まで読んだスピネッリの作品の中では一番しんど
いところがある作品なのだけど、一番すごいなと思う作品でもある。
☆ジェリー・スピネッリ「青い図書カード」偕成社(1999)「The Library Card」
中学生になったかならないかくらいの4人のオムニバス形式の物語である。共通す
るのは青い図書カード。図書カードとの出会いをきっかけに、ほんの少し人生がか
わっていく。昔通っていた図書館を思い出した。公立の図書館ではなくて、個人が
運営していた図書館。家から少し遠くて、木立の中にあったような気がする。せい
ぜい、10畳ほどの小さな児童図書館なのだけど、図書カードもウォールポケットの
中に入ってしまうほどの数だった。そんな図書館だったから、他の図書館よりも少
しばかり、特別な場所のように思えた。ほんの少し、魔法がかった・・・。青い図
書カードが使える図書館も、ほんの少し魔法がかった特別な場所。そういうところ
が、図書館のいいところでもあるのかもしれないね。こういうほんの少しの魔法、
小さなきっかけがあるところは、(こちらの方がもう少しホットだけど)魚住直子
さんの作品と近いところがあるのかもしれないなと思ったりも。
☆Jerry Spinelli「Fourth Grade Rats」Scholastic Inc.(1991)
Sudsieは4年生になった。はやし歌では4年生はRat。もうRatなのだから、泣いた
り蜘蛛を怖がっていちゃいけないし、親のいうことも聞くもんじゃないし、子供の
ようなお弁当もおかしいと友達のJoeyにいわれてしまう。最初はそんなものかな?
と思っていたSudsieだけど、好きな女の子のJudyがすっかり立派なRatになった
Joeyに好意をよせているのを見て、自分も立派なRatになろうと決心する
が・・・。男の子から男への一歩を描いた作品は、こういう時期ってあるなぁと、
なつかしいようなこそばいような気持ちになった。片目のくまとさよならする日は
いつか来るのかもしれない・・・。それにしても素敵な両親だなと思う。最後の章
はたまらなく素敵でこころがふわっとあったかくなった。
☆ジェリー・スピネッリ「ハッピー*ボーイ」理論社(2003)「loser」
この本の原題は「loser」という。訳者は<負け犬><敗北者>といっているけれ
ど、ちょっと印象が違う。ぴったりな言葉はと考えてみて一つ思い浮かんだ。「み
そっかす」うん、これだ。この作品はみそっかすのジンコフの物語。字は汚いし、
運動はできない。運動会に同じチームになるのは最悪。Aなんてとったことがな
い。胃が弱いからすぐ吐いてしまう。先生のお気に入りの黒板消しも台無しにして
しまう。だけど、そんなことに気がついてないみたいなんだ・・・。
この本が好きなのかと考えてみても実はよく分からない。読み終わったときの気
持ちを何といえばいいんだろう。多分ボンスの気持ちなのかな・・・。
「ふたつの目のなかには、ボンスには理解できないなにかがあった。ボンスがぼん
やりとしか思いだせないなにかが。とつぜん、その子にたずねてみたいと思った。
七時間も歩きつづけたときどんな感じがしたのかを。ボンスは目のなかにその答え
があるかもしれないと思った。なにかヒントのようなものでも。」
☆ジェリー・スピネッリ「ヒーローなんてぶっとばせ」偕成社(1998)「Crash」
フットボールチームで活躍しているクラッシュの近所にベン・ウェッツという少年
がやってきた。水鉄砲で撃っても返してこないし、ベジタリアンで肉は食べない。
クラッシュの妹のアビーもすっかり影響を受けて・・・。うーん。いかにもスピネ
ッリの作品だなとは思うのだけど、ここまで来ちゃうとなんとなくひいてしまうよ
うな気がする。正しさは押しつけの理由にはならないと思うんだよね。この話を読
んでも正しさの怖さというか乱暴さを感じてしまってなかなか受け入れられないの
だよね。
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