[掲示板: 100万語超 報告・交流 -- 最新メッセージID: 13567 // 時刻: 2024/11/24(07:27)]
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お名前: けん
投稿日: 2004/5/16(16:33)
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報告が遅くなりましたが、4月29日に500万語を達成しました。400万
語を12月25日に通過し、報告しなくてはと思いつつ、まとまった時間がと
れず、通過報告としては久しぶりです。200万語分の報告になります。
この間だいたい4ヶ月で100万語のペースで読んでいました。最初の100
万語までは一日1万語くらい読めたのですが、現在は平均一日8000語です。
電車通勤の時間が短いのでウイークデーは6000語くらいです。土日は少し
まとまった時間をとって読んでいます。
読む本は色々で、常に2〜4種類の本が読みかけ中です。レベルも取り混ぜて
読むようにしています。
■英語をやり直したきっかけ
私の場合、仕事で英語は使いません。学生時代の専攻も英語ではありません。
語学は嫌いではありませんでしたが、成績は別に良くはなかったと思います。
英語学習を始めたのは2000年の夏。東京であった国際会議の公用語が英語
だったからです。会議に出る直前の一週間ににわか勉強を始めました。会議は
通訳があったので楽しんだのですが、発言はせず数日の会議日程を過ごしまし
た。今から考えると、もったいなかった!
その後、4年後の会議(今年)に出席したくて、英語学習を始めたのです。初
めは一日3時間の英語学習を、と思っていましたが、机に向かえるわけはなく、
ほとんど毎日、リスニングばかりやっていました。いつでも状況が許す限り、
MDを聴くようにしました。これは今日まで続いています。
多読は2002年の10月から始めました。英語学習もそうですが、SSS多読も
もっと早く始めておけばよかったとよく思います。
■英語生活 ----------------------------------------------------------
(1) 多読と楽しいカウント
エクセルで表にしてカウントしています。長いPBも1頁の平均語数を出して
おいで、1頁でも読み進めたら、総語数が上がるように記録をつけています。
私が単純なのかもしれませんが、語数が増えていくことは楽しみの一つです。
絵本では10語でもちゃ〜んと加算しないともったいないと思ったりします。
その反面、新聞などはいくら読んでもカウントしていません。だから総語数は
本当はアバウトなんですけど、その割には一の位まで出た結果を四捨五入した
くありません。この最後の1語が貴重なんだ!ってね。>>>概数の概念をわ
かろうとしない自分を発見します。
400万語くらいの頃、一度語数を数えるのをやめようかと思ったことがあり
ました。その頃、掲示板で何人かの方が語数数えをやめて読書そのものを楽し
んでいるという発言をされていました。その通りだし、第一「語数はどうでも
いいや」というのもかっこいいね〜、なんて思いました。そのことを妻に話す
と、妻は「1000万語までは数えてもいいんじゃない? 秋●さんだってけっ
こう数えている」と言うのです。「ま、そうだな。そういえば、Sh・・・・chさん
だって、僕の語数を目安にしていると言っていたし。まいいか・・・」と思い
直し、そのままカウントを続けて今にいたっています。現在 5,184,725語(^_^)
(2) いつでもリスニング
リスニングは通勤途中や単純作業の時ならいつでも簡単に出来るので、誰でも
無理なくできる勉強法だと思います。最初の頃はTOEIC対策本や、CNNニュース
ダイジェストなどを聴いていましたが、どちらかと言えばあまり面白くありま
せん。
その後だんだん面白いものがみつかり、最近は「アメリカの中学教科書で英語
を学ぶ」という本や物語、ハリーポッター、HOLES などのCDをMDに直して
聴いています。意外とお薦めなのは TOEFLの対策本です。内容が大学で学ぶ人
むけのため、科学、歴史、文学など様々なジャンルの話があって、面白いです。
内容が自分の興味に合ったものなら何度聴いても新たな発見があって楽しいで
す。単語もほとんど知らなかったのに、聴いていただけで自然にわかるように
なり、大分覚えました。シャドーインクも少しですがします。
あと、必死に考えなくてもいいときは、インターネットのラジオ放送とか聴い
ています。NHKラジオ講座のリスニングとか、ビジネス英語の番組はテキス
トは買わないで、だいたい毎日聴くようにしています。お風呂の中でラジオ講
座とその語の英語ニュースを聴くのが一日で一番リラックスできる時間です。
(3) 習い事
市でやっている英語講座にあきがあり、1年ほど前から週一回行けることにな
りました。18人ほどで楽しくおしゃべりするだけなのですが、日頃から何か
話題を考えたりするので、何かと勉強になります。
この4月から代わったクラスでは、生徒が家で書いていった作文を、先生が翌
週までにみてくれます。その上、先生が生徒に呼びかけ、希望者が 700円ずつ
出し合い、先生は一人に一冊ずつオックスフォードやペンギンのGRを用意し
てくれました。それらの本を毎週みんなで回し読みしています。もちろん私も
SSS多読の英文紹介文を先生に差し上げたりしました。
(4) セミナー等への参加
あらゆる機会を利用して英語にふれないといけないと思い、周辺の地域の行事
に目を光らせています。だいたいは市の外郭団体が主催する英語セミナー(講
演会)ですが、たまにある英語落語なども行くようにしています。セミナーや
シンポジュームなどは Japan Times では、日曜版に出ています。
あと、大学のホームページにも時々何か一般向けの英語での講演会などが載る
ことがあります。
■多読 --------------------------------------------------------------
*読み方
平日は毎日一時間前後。少しだけ早起きするので朝20分、通勤で20分、夜
30分ほど読んでいます。厚かったり大きめの本は家で読み、PBや薄い本を
鞄に入れていきます。英字新聞も購読しているのですが、これは読めない日も
多く、読めても一面だけ読むのがやっとです。でも日本語の新聞では報道され
ないような情勢が伝わってくるので、もったいないけど止められないです。
*期間と冊数
【300〜400万語】2003年9月 8日より'04年12月25日まで、135冊
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【400〜500万語】'03年12月26日より'04年 4月29日まで、131冊
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*印象に残った本(厳選)
【1】最優秀、一押しが2冊
・「The Year of Miss Agnes」
Kirkpatrick Hillのこの作品を読んでとっても感動し、すぐに Tough-
boy and Sisterと Winter Camp も読みました。いずれも良かったです。
・「Charlotte's Web 」
初め読みやすいのに途中で難しく感じましたが、後半わかりやすく最後感動!
【2】最初と最後で読む力の向上が実感できた本
Matilda(楽しい。テープもBBCのラジオもちょっと本とは違う所があるけど
臨場感があって面白い)、The Client(DVDも観ました)、THE HOURS(映画を
観たので読みました)、The Sky is Falling、The Pelican Brief(DVDも観
ました)、Girl with a Pearl Earring(映画も観ました)
【3】楽しい絵本
Fish is Fish(レオレオニ)、Owl Moon(この静かな話、大好きです)、
Miffyのシリーズ本(かわいいですね)、Tuesday(子ども達にも大受け)
【4】その他
Essential Science Series(The Human Genome とか quantum physics、
Restless Earth 等、興味に合っていました)、
Harry Potter and the Goblet of Fire(理解半分でもまあ楽しい)、
The Long Way Westward(An I Can Read Bookの歴史物いいですね)、
James and the Giant Peach(読みやすく楽しかった、ビデオも観ました)
【5】チャレンジした本
MOMO(エンデ著、でも理解半分)、Animal Farm(George Orwell、理解半分)、
【6】投げた本
PBの Gone with the Wind はつまらなくて10頁でなげてしまいました。
■変化 --------------------------------------------------------------
*語順のままの理解が当然になった
読めば読むほど細部がクリアーになると思います。その時のレベルより難しい
本の場合には気がつかなくても、簡単な本を再読してみるとよく分かります。
私の場合、返り読みはSSS多読を始めてからすぐにしなくなりました。最初の
Starter Set 20冊を読んだくらいで、そうなったと思います。
返り読みをしたり辞書を引いて止まったりしないでもよいレベルの本で、内容
が楽しくて次々と読み進みたくなるような本を選んでいくのが SSS多読の神髄
だと思っています。
それと、今までで嬉しかったことは、単に記号でしかなかった be に存在感
を感じたり、on foot の on を体の動きも感じられるような気になったことで
す。その気になるって、成長の兆しのように思います。
*読速
分速を最近は測っていませんが、今日、OBW2「Death of Karen Silkwood」を
再読してみたところ、33分かかりました。分速は175語位のようです。
多読を始めて1ヶ月ほどした時は、44分かかって分速は130語位でした。
この時は49冊めで、24万4800語時点です。
ま、簡単な本なら速く読めているようですが、速度よりも読む精度が上がった
ということのほうが、実感です。今のスピードで新聞を読むと、なんとか1面
を15分で読むスピードです。もっと早くなりたいとは思っていますが、実用
上は何らさしつかえありません。内容がよく分かるようになったので、もどか
しさも、ずいぶんと少なくなりました。実際の読速は110〜180語くらいでしょ
う。TOEICの リーディング問題は、時間が5分くらい余るのですが、油断した
らそれもダメといった速度です。
今、自分で速く読めていると感じる速度は、だいたい140語位のようです。
今後、200〜300語/分になるには、まだ一段階上がらないといけないの
でしょうね。今でも、一つ一つの単語でファミリアーな形は、チラッと見るだ
けで理解して次ぎに進めるようになったので、このあと500万語も読んだら
どんなになるか楽しみです。
*リスニング/シャドーイング
TOEICではリスニングが450点となったのですが、自分で向上したと感じたのは
今までに何回かあったように思います。これは英語学習を始めた最初から、周
期的に向上したと感じる時があったと思います。ただそれが、どの程度の周期
でやってくるのか、まだよくわかりません。しかし450万語の頃にもハリー
ポッターのテープがよく聞き取れるようになったと記録しているので、恐らく
50万語単位では変化が感じられるのではないかと思っています。
シャドーイングは、一年ほど前は“やらなくっちゃ”なんて思ったりしました
が、今では、リスニングをしていて気が向いたときにやっています。これも大
分できるようになりましたが、初めはどうなることかと思ったこともあります。
今、難しいと感じるのは全体の抑揚、イントネーションをまねすることです。
*TOEIC
英語学習を初めてすぐに、何か学習の目安になるものがないかと思ってTOE
ICを受けました。理由は面接がないからです。会話はもちろんできなかった
し、第一、面接試験に出かけていくなんて、面倒だ〜と思ったからです。
多読を始めてからはTOEIC対策はすっかりやめました。試験会場でも、時
間があれば、読んでいる本から目が離せない状態です。
掲示板でときどき話題に出ますが、TOEICは英語学習をすすめるための励
みにすることはできると思います。主体的に使えればいいということかな。
でも、結果の変動が大きいです。だからいい加減なテストなのか、テスト中に
集中できたときと出来ないときの差なのか、わかりません。
初めての結果は550で、350点を越したいと思っていたので、大いに気を
よくしましたが、思い当たるようなことはパソコンを自作したときに英文のマ
ニュアルを読んだくらいでした。テスト前1〜2ヶ月は勉強していましたけど。
【参考】[url:http://www.nextftp.com/foundation/2004/score200403.html]
*スピーキング/作文
まだ自分で思うには、しゃべるのは文法を無視(考えてない)した無茶苦茶。
英作文は電子辞書に頼ってやっとやっとの青息吐息です。
よくTOEICができてもしゃべれない人がいると言いますが、それはその通りだと
思います。私も昨年の夏、250万語(TOEIC770)の頃にも、そう思っていま
した。それでオフ会の時に酒井先生にその話をしたところ、酒井先生は「ぼく
も思ったことが口から出てこないんですよ」と言われたのです!
もちろレベルが違うんでしょうけど、スピーキングも文章書きも多読と同じで
経験を積まないとうまくはならないんだと思います。
週1回2時間の英会話教室で、自分がしゃべるのは多くても10分か20分。
100語/分で話していたとすると、週に1000語か2000語。1年40
週としたって、多くて年8万語。多読が100万語でよちよち歩きとすれば、
ハイハイにもならない勘定です。
でもだからと言って会話用の本で練習しようとは思いません。どうしても旅行
などで必要だったら、その時にチラチラ本を見たっていいと思います。実際、
ネイティブの先生にあうときには、初めにどう切り出すかということは、事前
に、あいさつの本を見たりもしました。それもだんだん多読が進むにつれて、
しなくなってきています。ま、このまま話すチャンスや文章を書くチャンスを
作るようにしたいです。
■これから ----------------------------------------------------------
現在は、ブッククラブで借りている Factfilesシリーズなどの薄い本を読みつ
つ、一方で厚い本として Keeping Track, How Schools Structure Inequality
という専門書を読んでいます。他の人に勧めようとは思いませんが、私には興
味深いです。この本は岩波ブックレットNo.612 佐藤 学 著の「習熟度指導別の
何が問題か」に紹介されてる本の一冊です。(このブックレットはお薦め)
その他、専門書では Healing Trauma: Attachment, Mind, Body, and Brain
という心理学の本が気になっていて読むのですが、単語が難しくてなかなか進
みません。
英語学習の目標であった国際会議への参加が7月に迫っているので、仕事関連
の本をいくつか読みたいです。それもできるだけ自分の仕事内容とかみ合わせ
たいので、ちょっと気楽に物語を読み進めるというのとは違ったモードに入っ
ているかも知れません。でも一方で何か気楽に読める物語、The Year of Miss
Agnes や Toughboy and Sister、Winter Camp のように心温まる物語も読みた
いです。
お勉強的には、シャドーイングや、英文を写して音読して・・・・なんてやっ
たらいいのかも知れないと、今でも思うのですが、それは今の仕事をもった生
活ではまず無理だと思って、これからも気楽な多読が中心になると思います。
今まで掲示板での皆さんの発言はもとより、大阪絵本の会の皆さん、OFF会
でお話しすることがてきた appleさん、モーリンさんはじめ皆さん方には、た
くさん刺激的な話や面白い本を教えて頂きました。それらがとても役立ってい
ます。あらためて、お礼申し上げます。「ありがと〜〜〜!!」
掲示板で、500万語達成した人が「次の500万語をめざす」と書かれていたのを
不思議に思っていましたが、自分も達成してみて、次の大きな丘をゆっくりと
上っていこうという気持ちになりました。
ではでは、これからも皆さん、共に Happy Reading !
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