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お名前: 慈幻 http://www.memorize.ne.jp/diary/96/28454/
投稿日: 2004/1/24(08:42)
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どうも慈幻です。 >ご無沙汰してます。Julie です。 お久しぶりです。 >ひゃー、Sophie's World!! レベル9! みちるさんへの返事でも書きましたが、中盤までの話の内 容は西洋哲学史の解説が中心で、哲学者の名前と文脈から 内容が大体分かるからこそ読めました。多分、あれ以外の 本で、同じレベルの本は読めません(苦笑) >私もいつか読みたい。面白かったですか? 西洋哲学史の入門書としても、ファンタジーとしてもかな りの出来で、終盤までは非常に面白かったです。 ただ、終盤の現代思想の解説と最後の「物語としての決着 の付け方」が、私的には今ひとつでした。 この辺は、多分、意見が分かれるところだと思いますので、 Julieさんが読まれた時に感想を聞かせてくださると有り難 いです。 >慈幻さんが以前紹介してくれた Dragon Slayers' Academy が >面白かったので、ずっとお礼がいいたかったのです。 >へろへろ系ファンタジーで、いいですよねー。 そう言って頂けると紹介した甲斐があります。現在、10巻が 届くのを首を長くして待っているところです。 >それから、慈幻さんとペギー双葉山さんの論争(?)が元になって >「ネタばれ広場」ができました。(気付いてました?) 「ネタばれ広場」が出来たのは知ってましたが、チェックしてま せんでした。 >Marvin くんの Flying Birthdaycake のスレッド、 >まだだったら読んでくださいね。 了解です。 >以下、部分的な反応で失礼します。 > >〉それと、Magic School Houseの宇宙へ行く巻でも >〉思ったことですが、アメリカのフィクションにお >〉ける「放射能」や「放射線」の扱いの問題につい >〉ても色々と考えさせられました。 > >日本では「放射能→死」というイメージなのですが、 >アメリカのフィクションだと、魔法や奇跡を起こすための >マジック・ワードになってる気がします。 >放射能に対するリアリティが薄いのでしょうね。 それは私も強く感じました。 ただ、こういうことにも気づけるのが児童書をたくさ ん読むことのメリットかと。 >〉○Nate the Great シリーズ > >まだ1冊しか読んでないのですが、 >この文体は、タドキストがアウトプットするときの >お手本になるのではないかと勝手に思ってます。 成る程。 私は読書一辺倒なので、そういう視点はありませんで したが、必要最小限のことを述べるハードボイルドを 意識した易しい文体というのは、確かに英作文の参考 になりますね。 >〉○Zack Files シリーズ > >慈幻さん、30冊も読んでるー!! 既刊は全部読破しました。 実は、向こうで放映されているというTVシリーズを観 てみたいとは思っているのですが、入手方法が分から ないので保留中。 >私もこのシリーズ「当り」だと思います。 >どの巻から読んでもいいってところも好きです。 ただ、個人的には、Zack Filesの18巻だけは、Dragon Slayers' Academyの8巻を読んでから読むべきかと。 この2冊は同じ事件をそれぞれZackとWiglafの視点で 描かれていて、2冊を読んで初めて全体像が分かると いう凝った仕掛けになっていますので。 >しかし・・・むしょうにツッコミたくなったりしませんか? その手のネタに詳しければ詳しいほど、ツッコミのネタが 満載です。 >(それが面白いってことの証明なんですが) 作者は思い切り狙ってると思います。特に、X-Fileは 意識的にパロディ化してるでしょう(笑) >〉●個人的考察:「普遍文法」と「多読」について > >たいへん面白く読みました。 どうも有難うございます。 >(私はチョムスキーも「普遍文法」も「生成文法」もよく知らないのです) 私も大学の一般教養で言語学の講義を聴き、後は、その手の 入門書を何冊か読んだ程度です。 それに、チョムスキー氏は存命で、当初の概念からは大分修 正されたそうなので、私の理解はかなり間違ってる可能性も あることはご留意ください(苦笑) >最近ばくぜんと思っていたのですが、 >人間って、天井の染みを見ても、なんらかの規則性をみいだして、 >顔に見えたりしますよね。 >混沌とした多読の海へ放りこまれても、そこになんらかの規則性 >(つまり文法というか、言葉のルール)を見つけちゃう >というのは、人間としてとても自然ではないかと思うのです。 >慈幻さんの「普遍文法」の話と噛み合ってるかわかりませんが、 >書いてみました。 基本は同じだと思います。何というか人間の認識の根本的な部分 にそういう「規則」というか「パターン」を把握する能力がある という前提での話しですね。 まあ、私がこんな屁理屈を捏ねるのも、「易しい英語を読めば、 英語力が向上する」という「現象」に「法則性を見出したい」 からですし(笑) ●余談:「多読の理論」を私が必要とする理由(笑) ギルバート・ライルという哲学者が、「知っている」という言 葉の意味を、 "Knowing How" "Knowing What" という二種類に分類しています。 例えば、「私は自転車の乗り方を『知っている』」と言う場合、 「私は自転車に乗ることが出来る」という意味で、 「知っている」=「実際に実行出来る」 という等式が成り立ちます。 逆に、「自転車に乗るということはどういうことかを『知って いる』」という場合、「重心の取り方、安定するための最低限 の速度等を知識として知っている」という意味で、 「知っている」=「モデルを作って分析出来る」 ということになります。 前者が"Knowing How"、後者が"Knowing What"ですが、 「易しい英語を読むだけで何故英語力が向上するのか?」 という疑問は、どちらかと言えば"Knowing What"に属し、 「理屈はともかく、たくさん読めば実感できる」 という回答は、明らかに"Knowing How"寄りで、余り噛み合っ てないのではないか、という疑問があるため、わざわざ「普 遍文法」とかを持ち出して「屁理屈」を捏ね繰り出した訳 です(笑) 以上、要件のみですが、今回はこれで失礼します。
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