[掲示板: 100万語超 報告・交流 -- 最新メッセージID: 13567 // 時刻: 2024/11/23(20:07)]
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1626. 200万語通過しました、PIKACHU!(長文です)
お名前: fiddle
投稿日: 2004/4/27(14:27)
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みなさん、こんにちは、fiddleです。
先日、きりのいいところまで読んでしまおうと寝床に本を持ち込んで読んでいたら、隣り
でやはり読書していた夫が、
「きみ、なにをぶつぶつと呪文を唱えているんだい」
と言うではありませんか。
脳内音読しているつもりが、知らず知らずのうちに声が出ていたようなのです。
まずい……
今まで電車の中で読んでいるときにぶつぶつ言っていて、周りから怪しいおばさんと見られ
ていたのではないかと、ひじょーに心配になってきました。
ところで、4月23日(金)に標題どおり、POKEMONで200万語を越えましたので、今
日はそのご報告です。
掲示板で何かレスしようと思っても、考えているうちに時が過ぎ去っていくというとろい
私ですが、掲示板でのみなさんのコメントにはほんとうにお世話になっています。考えさせ
られたり、笑わせて貰ったり、情報をいただいたり……この場を借りてみなさまにお礼申し
上げます。
以下報告ですが、ものすごく長文です。すみません。適当に読み飛ばしてくださいませ。
ブッククラブに入ったからには、レベル0〜2の本をたくさん読まなくちゃ!というコ
ンダラをしょってみたり、amazonでつい調子に乗ってレベルの高い本を買いすぎて、まだ
読めなーいと泣いてみたり(また東京ブックフェアで買ってしまいました…)、まあそれな
りに苦しいところはありましたが、レベル3あたりまでなら、「気軽に」手に取って、読ん
でみようかなと考える余裕ができたようなので、少しずつは進歩しているのかな、と思うこ
とにしています。
ただ、3月後半から家族の関係で生活のサイクルがちょっと変わって、さらに4月からは
睡眠時間が減ったため(平均4・5時間だと、私にはちょっとつらい)まだ読書のペースが
つかめないでいます。これがいわゆる停滞?もう少ししたら体が慣れることを期待しつつ。
■かかった日数
0〜100万語 124日
100万語〜200万語 169日
上に書いた生活のペースが崩れたせいもありますが、やはりレベルの高い本になると、そ
れまでのように家事の合間の10分、みたいな読み方では全然物語に入っていけず、ある
程度まとまった時間を必要としてしまい、結果としてまとまった時間が取れないときはあま
り進まないということになってしまいました。
たまに電車で出かけると、1時間ぐらい乗っているので結構読めるのですが。
■一人称について
今回読了したDeltora Questで、気になったのが一人称でした。
1巻の途中で訳本を立ち読みしたら、主要キャラの一人バルダが自分のことを「おれ」と
言っていて、なんだかとても違和感を感じたのです。
日本語の場合は一人称(私、俺、あたし、僕など)に、性格や生育環境、階級など、
とても多くの情報が盛り込まれていますが、英語ではほとんどいつも I で済んでしまい、
私は I を見るたびに自然と心の中で私とか僕とかイメージしていました。
バルダの場合、王宮の元衛兵で、王国がシャドウランドに侵略されてから16年も経って
いるのに、王国を再興しようと、危険な旅に出るような志の高い人物、ということで、私の
中では最初「わたし」キャラだったわけです。
シリーズを読み進むうちに、そういうキャラともちょっと違うなという感じがしてきて、
でも、おれでもなく、俺でもなく、私でもなく、I というしかない、という気がしてきた
のです。日本語のさまざまな一人称がわずらわしい、というような感じです。ちょっと自分
でも不思議な感覚。
■聴くこと
普段家にいるときは、なかなか聴くほうに時間を回せないので、一人で車に乗っているとき
にはなるべく聴くようにしています。よく聴いているのは、
Sean Beanの"King Arthur and the Knights of the Round Table"と、
Kenneth Branagh の"The Magician's Nephew "
(ミーハーリスニングです)。
アーサー王のほうは、ロード・オブ・ザ・リングですっかりファンになったボロミアさまの
声ということでamazonで購入しました。Benedict Flynnという人のテキストなのですが、
テキストはamazonにはないみたい。
CD2枚分(2:28:35)に収まっているので、子供向けに簡単に書かれたもののようで、
ちょっと音楽がうるさいけれど、聴きやすいと思います。ただ、人名がたくさん出てくるので、
和書でアーサー王ものがたりを読んで予習しておいたほうがよさそうです。
Magic Tree Houseでお馴染み、Mのひとも思いっきり悪役で出てきます。
「魔術師のおい」のほうは、だいぶ早口で、もう少し聴いて耳に馴染んだらLRしてみたい
と思っています。私にはまだ全然レベルが高くて細かいところは全然聴けないのですが、
アンドルーおじのところが特にぴったりで、笑えます。
■読んだ本(219冊…薄い本も1冊に数えているので多いです)
◆◆児童向けGR◆◆
I Can Read Lv1------------------------6
I Can Read Lv2-----------------------22
I Can Read Lv3-----------------------15
I Can Read Lv4------------------------2
Hello Reader Lv4----------------------1
Step Into Reading Start---------------3
Step Into Reading Lv2-----------------8
Step Into Reading Lv3-----------------9
Let's-Read-And-Find-Out Science Lv1---3
Let's-Read-And-Find-Out Science Lv2--15
Rookie Read-About--------------------36
Oxford Reading Tree Stage6------------4
中高の娘たちが読んでくれるかなと思ってせっせと借りてきているのですが、もっぱら母
親だけが読んでいます。
I Can Read は、娘たちが幼いころ定期購読していた福音館の「こどものとも」のようで
安心感がありますね。私としては、ほとんどはずれがありません。
その中で特に感心したのは、100万語のときにも書きましたが、歴史にまつわるお話です。
奴隷の黒人、黒人の逃亡を助ける白人、ネイティブ・アメリカン、独立戦争時のイギリスの
少年、あるいはアメリカの少年、といったように、さまざまな立場からみた物語があり、
教育的配慮といったものを強烈に感じます。中でも印象に残っているのは
"Small Wolf"(ICR3)です。
今ではマンハッタンと呼ばれている島に住んでいたSmall Wolfというネイティブアメリ
カンが、土地の所有に対する考え方が異なる白人の入植者に住んでいた土地を奪われていく
という話です。ブッククラブにありますので、機会があれば手にとってみてください。
◆◆一般GR◆◆
Macmillan Guided Readers Elementary3---10
Punguin Readers Lv1---------------------1
Punguin Readers Lv2---------------------3
Punguin Readers Lv3---------------------5
Oxford Bookworms Lv3 -------------------4
セットのGRをYL順に並べて積んでおいて、気が向いた時にあまり考えずに上から取って
読んでいっています。これからディケンズとか出てくるので楽しみです。
◆◆絵本◆◆-----------------------------10
◇Elsie Piddock Skips in Her Sleep/Eleanor Farjeon
ファージョンの「ヒナギク野のマーティン・ピピン」の中の一部を絵本仕立てにしたもの
です。エルシー・ピドックは縄跳びの大好きな女の子、妖精から技を伝授され、最後に
飴でできた柄の縄をもらいます。この飴はなめてもなめてもなくならない不思議な飴。
エルシーは、砂糖菓子なんて縁の無い貧しい村の少女でしたが、大人になって縄跳びをし
なくなってからも、生活が苦しいときにはときおりこの飴をなめていたのでした。
そして、時が経ち、荘園に新しい領主がやってきましたが……
という物語。Charlotte Voakeのイラストも素敵です。
ファージョンの物語は、現代のファンタジーのように波乱万丈あるわけではありませんが、
大人になってから読み返してみても、ここに出てくる飴のように、甘く幸せな気持ちにして
くれる不思議な作品です。短編集の"The Little Bookroom"(邦題「ムギと王さま」)も、
今少しずつ読んでいるところ。英語は少しむずかしめですが、英語で読めてしあわせです。
◇The Little House/Virginia Lee Burton
これもノスタルジーに浸ったお話。小さいとき、「生命の歴史」も大好きでした。
◇One Stormy Night…/Yuichi Kimura
「あらしのよるに」の英訳絵本。
おおかみとやぎが、嵐の晩に、たまたま避難した小屋の中で友達同士になりますが、暗闇
の中、お互いに相手が誰か気づいていないのです。嵐が収まってから再会を約して二匹は
別れますが……
二匹の友情はこれからどうなってしまうでしょう。和書のほうは未読だったので、
続きが気になります。
◇One Fish Two Fish Red Fish Blue Fish/Dr.Suess
テープでLRしました。ナンセンスのパワーにぶっとびました。
でも楽しくて笑っちゃう。
◇Owl Moon/Jane Yolen
少女と父親が、夜の森にふくろうの鳴き声を聞きにいく、という話。
静かな絵本ですが、夜の森の息遣いや雪を踏みしめる音まで聞こえてきそうに豊かな絵本
でもあります。朗読テープも素敵でした。
◇A Ride on the Red Mare's Back/U.K.Le Guin
民話調の絵物語。人里離れて北の森に住む家族。父親は母親の反対を押し切って幼い息子
を狩りに連れて行くが、途中、トロルに息子を連れ去られ、雪の中を一人戻ってくる。幼い
弟を助けようと、少女は、母親の焼いたパン、弟のために編み上げたマフラー、毛糸球、編
み棒、そして、父親が作ってくれた木彫りの馬の人形を持って、こっそりと家を出る。
少女を助けてくれるのがmareだということと、父親や弟の描き方を見ると、いかにもル=
グウィンだなぁという感じです。
◇The Cat in the Hat Comes Back/Dr.Suess
音源なしだったので、楽しさ半減。
◇Can't You Sleep,Little Bear?
あれこれ気になって、小熊はなかなか寝付けません。
子供が幼い頃、早く眠って欲しいのになーと、気を揉んでいた時代を思い出しました。
◇The Year of the Perfect Christmas Tree/Gloria Houston
第一次世界大戦の頃のアパラチアの山間の小さな村でのクリスマスのお話です。つましい
村の生活に華やかさはないけれど、豊かで暖かな気持ちになれること請け合い。
アメリカの作曲家のコープランドの「アパラチアの春」という曲を思い出しました(季節
は違うけど)。これは、透明感のあるすがすがしい作品です。
アパラチアというと、何かアメリカの心のふるさと、みたいな部分があるのかな。
◇Guess How Much I Love You/Sam McBratney
普段の生活では、この台詞はなかなか言えませんよね。でも、言ってあげたい誰かのこと
を考えながら読むのも楽しいかも。
◆◆児童書◆◆
◆シリーズもの
◇Junie B.Jones------------------------1
ブッククラブには「魚っぽいの」1冊しかないんでしょうか。他のも読みたいよう。
◇The Zack Files------------------------9
これはレベル2のシリーズですが、文章が私にはちょっと読みにくい感じがしました。話
の内容は楽しいんですが。
(特に、"Zap!I'm a Mind Reader"なんて、けっこうどきどきしてしまいました)
◇Captain Underpants--------------------3
子供の反応は、「お母さん、あなたという人は……」というものでしたが、そういう子供
たちだって面白がってあのピラピラをしてました。思春期のお子さんとの心の交流に1冊如何
ですか?
◇Nate the Great------------------------6
短い割にはちゃんと推理してますよね。
◇Magic Tree House---------------------5
疲れたときに気楽に読めるシリーズでありがたいです。
#10"Ghost Town at Sundown"が今回のお勧めでした。
◇Magic Tree House Research Guide--------1
騎士の巻を読みました。子供のものと侮れません。勉強になりました。
◇The Secrets of Droon------------------7
地下室の扉を開けると、そこには下の世界へ降りていく階段があって、というお話なので
すが、その階段、空中へ下りていくんですよ。私には怖くてとても下りられません。
◇Catwing------------------------------2
空飛び猫、大好きなお話です。
◇MR Majeika---------------------------5
くたぶれたおじさん風のMajeika先生、私にとっては癒し系のキャラでした。
◇Baby-Sitters Little Sister----------------1
Karenちゃんの思い込みにちょっとついていけず。同じ小さい女の子の思い込みでもJunie
B.JonesのはOKなんですが。
◇A Sseries of Unfortunate Events----------1
まりあさんの回覧本です。ありがとうございました。
次から次へと襲い掛かる不幸の連続。日本のTVドラマでもありそうです。
◇Pokemon-----------------------------3
優香さんの回覧本です。ありがとうございました。
私が読んでいると、子供が横から、それは○○、そっちは△△と、ポケモンの名前を言っ
ていきます。さすが、お年玉をカードに費やしていただけのことはあります。
◇Deltora Quest--------------------------6
シリーズ読了!!語彙はずいぶん難しいのですが、この100万語でいちばん楽しめた本
です。
8巻の最後の最後まで、どんでん返しがありますから、読み始めた人は途中で投げずに最
後まで読んでくださいね。内容は、ねたばれになるのでお話できませんが、「君は友のため
に何を捨てることができるか!」という物語、といえましょう。
◆児童書(シリーズ以外)
◇Stone Fox/John Reynolds Gardiner
インディアンのstone foxが、登場するところは少ないのに、非常に大きな存在感です。
作者にとって、彼の存在がどんな意味を持つのだろうと、考えさせられました。
◇Baby/Patricia MacLachlan
12歳のLarkinは、祖母、両親とともに島に住んでいます。夏の間は観光客でにぎわう島
ですが、夏の終わりの最後のフェリーとともに、島は静かな季節を迎えます。最後のフェリー
が発った後、Larkinの家の前には籠に入れられた赤ちゃんが残されました。必ず迎えにくる、
という置手紙が添えられて。
大きな悲しみ、深い喪失感を、人はどうやって癒していくのか、というテーマの物語。子
ども向けの話で簡単な英語で書かれていますが、大人が読んでも充分鑑賞に耐える作品です。
◇Sleepovers/Jacqueline Wilson
読んでまず感じたのは、あちらのお母さんも大変だということです。
お泊りの誕生日パーティ、手作りの趣向を凝らしたケーキ、うーん、うちではありえない。
女の子たちのやりとりがいかにもありそうな感じで、子供の頃の情景が浮かんできてちょ
っと切ない感じがしたりして。
◇The Cat Mummy/Jacqueline Wilson
死というものが、ふっと消えていなくなってしまうというような漠然としたものではなく、
物質的な変化として描かれていて、主人公がそれに直面していくという発想がすごいな、と
思いました。
◇Elmer and the Dragon/Ruth Stiles Gannett
おなじみエルマーくん。楽しかった!
◇The House At Pooh Corner/A. A. Milne
ほとんどの登場人物たちがああでもないこうでもないむにゃむにゃという性格なので、邦
訳を愛読していなかったら読み通せなかっただろうなと、思います。でも楽しい。
◇Number the Stars/Lois Lowry
1990年Newbery賞受賞作。
第2次世界大戦中、ナチスドイツに占領されたデンマークでも、ユダヤ人の強制収容が行わ
れていました。市井の人々が隣人を助ける為に動く姿が、10歳の少女の立場から描かれてい
ます。
ドイツなどでは、従来の反ユダヤ主義という土壌があってホロコーストに発展していった
わけですが、デンマークではどうだったのでしょう。この物語は、あくまでも10歳の少女の
見聞きした範囲での物語なので、そのへんが少し気になります。
◇The Daydreamer/Ian McEwan
ブッカ—賞作家の作品ですが、文章はとても読みやすいものでした。
妹を連れて学校へ行く途中、狼に襲われたらどうしようなどと考え始め、しまいには妹を忘
れてバスから降りてしまうような、空想癖のある少年ピーターの、空想の中での不思議な体
験を綴ったもの。児童文学というよりは、少年の視線を持った大人のための短篇集という感
じで、懐かしくもほろ苦い感じが漂います。序章と七つの短篇から出来ていて、中でも"The
Cat"は、猫を飼っている人なら泣けてしまうかもしれないような暖かく切ないお話。
◇Coraline/Neil Gaiman
ティム・バートン監督でアニメ化してほしいような、ちょっと陰気で幻想的な話。3次
元から2次元にふっと移行するところが面白かったです。ボタンの目のお母さんの妄執が怖い。
ところで、Neil Gaimanは、"Sandman"というシリーズで有名なコミック作家で(私は知
りませんでしたが)、"Neil Gaiman's the Sandman and Joseph Campbell: In Search
of the Modern Myth"というマニアな(?)本まで出ているようです。というわけで、次
はSandmanに挑戦してみようと思います。
◇The Tale of Despereaux/Kate DiCamillo
Raquelさんのお勧め本です。ペーパーバックが出るまで我慢しようと思ったのですが、装
丁が素敵、と伺いつい買ってしまいました。装丁も中身も、期待を裏切らない作品でした。
ステンドグラスや音楽に心惹かれるお城のねずみのDespereauxと、地下牢の闇の中に住み
ながらやはり光に憧れるどぶねずみのRoscuro。お城を舞台にこの物語の中に象徴的に描か
れる階級社会は、実は現実のもので、人間はだれでも生まれた環境によって運命が少なから
ず決まってしまいますが、その中で何かに憧れ、切望し、その気持ちに突き動かされて生き
ています。"Stories are light"という作者のメッセージがあふれた作品です。
◆まんが
◇Mermaid's Gaze
◇Mermaid's Scar
まんが初挑戦です。高橋留美子の人魚シリーズは全部持っているので、英語の台詞だけ見る
と何のことやら全然わからないようなところも、すいすいいけます。次は何を読もうかな。
■次の100万語の抱負
そろそろハリー・ポッターか、簡単なPBに挑戦したいなと思いつつ、どうなることやら。
基本はレベル4中心で行きたいと思います。
長々と駄文にお付き合いいただきありがとうございました。
次の100万語もよろしくお願い致します。
Happy Reading!!
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