Re: う〜ん、結婚・・・

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1432. Re: う〜ん、結婚・・・

お名前: たこ焼
投稿日: 2004/3/31(23:58)

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こんばんはー、秋男さん、しおさん、ぷぷさん。たこ焼です。
あっ、ぷぷさんとはもしかすると、初めましてでしょうか?

この秋男さんのスレッド、実は
反応したいところがやたらと多い・・・
ああ、それなのに、それなのに、
この1週間ぐらい、書ける時間がなくて困ってます。(シクシクシク)
 
 
秋〉〉〉 でもやっぱり、ひとつにまとまった記事とか短篇とかならともかく、ある文章の
秋〉〉〉 一部分を読むってのは概して面白くないですね。
秋〉〉〉 テストとかってそんなんばっかりだからなあ・・・
し〉〉テストを受ける側も「これ面白いかな〜ワクワク」と思って
し〉〉読んでないですからね。だんだん「面白いな」と感じる
し〉〉アンテナも麻痺しますね。

秋〉  やっぱり「話の単位」は大切だな〜と思いますね。
秋〉  言葉って体験なので。
秋〉  まとまりを分断してしまうと、ほんとに、英語のための英語になってしまいますね。

「言葉って体験」
すっ、素晴らしい!!! 激しく感動です!
「言葉の最小単位は物語」の
秋男さんバージョンと受け取りました。
(ここにはどうしても反応したかった!)
 
 
 
し〉〉あんまり関係ない気もしますが、思い出したので書きます。
し〉〉あるアメリカ人と話をしていて「日本ではいつから『結婚』をするよう
し〉〉になったのか」「昔はなかったはずだ」と聞かれて、「昔から結婚って
し〉〉あるよー」と話をしていても、ず〜っと話がかみ合わず平行線なので、
し〉〉よくよく聞いたら「『結婚』という概念はキリスト教だけのもの」と
し〉〉思ってたらしいです。びっくりしました。
し〉〉そんなこと思ってたのはその人だけかもしれないけど、どうなのか・・・??
し〉〉
し〉〉でも、こっちが『結婚』と思ってることと、向こうが『結婚』と思ってる
し〉〉ことって、かなり違いそうですね。私の理解できない『契約』の考え方
し〉〉なんかがあるんでしょう。私も日本のことについて知識不足です。
し〉〉(祝言って結婚とは違うのかな〜ほんとは。)最近本屋さんで日本のこと
し〉〉についての本に目がいくようになりました。
し〉〉英語の文化は面白いけど、すごく深くて暗い河があるなあと感じます。

秋〉  そうですね〜。
秋〉  その話おもしろいですね〜。日本には『結婚』が無かった。

おもしろいエピソードですね。

秋〉  (う〜ん、たこ焼さんが好きそうな話題だな〜。(笑))

ピンポ〜ン♪  ピンポ〜ン♪  ピンポ〜ン♪ (笑)

それにしても、よくわからない・・・。実は、
しおさんのレスを拝見してから、ずーっっと考えているんですが、
しおさんとお話したアメリカ人は、一体何を考えておられたのでしょうか?(笑)

秋〉  唯一絶対の神(あるいはそれにかわる国家)というものがないと『契約』は
秋〉  考えられないんでしょうね。
秋〉  単なる約束と契約とが違うのは、契約を破った場合にそういう絶対的なもの
秋〉  からの sanction をともなう点にあるらしいですね。
秋〉  (sanction って to make sacred が源のようで。)

ぷ〉あるキリスト教の司祭さんが言ってたのですが、書類上の結婚、離婚は
ぷ〉自分は悪いともなんとも思わない。でも、キリスト教の結婚の儀式を
ぷ〉した場合、神様に死ぬまでその人と一緒にいると誓ったのだから、
ぷ〉その上での離婚は神様に対しての約束破りになる。だからとても
ぷ〉重大な問題なのだとのことでした。

う〜ん、やっぱり『契約』の考え方が焦点なんでしょうか?
昔の日本にはなくて、最近の日本にあるものと、
そのアメリカ人が考えたのは、「結婚に関する法律」なのでしょうか?
日本はキリスト教の国ではないから、Godからのsanctionはないけれど、
最近の日本には法律があるので、社会からのsanctionをともなう・・・。
 
 
『結婚』とは、
「楽しい・気持ちいい・便利・お得」   (ちょっとロコツ? 笑)
という理由だけで男と女がつながっているのではなく、
たとえ
「つまらん・飽きた・不便・重荷」   (ちょっと言い過ぎ? 笑)
となったとしても、切れない関係・結合である、
そして、
その「切れない関係」を人類史上初めて作り出したのは、キリスト教であり、
最近の日本での結婚は、このキリスト教の『結婚』を真似したもの・・・
と、そのアメリカ人は主張されていたのかしらん?
う〜ん・・・よくわかりません。
 
 
男と女がつながろうとする欲求・・・これは本能ですね。
そして、実は、「切れない関係」も本能だと思います。

そういえば、思い出したのですが、
渡り鳥のある種(ガンの仲間?はっきりとは記憶していないのです)は、
オスとメスがペアを組んだら、一生、その組み合わせを変更しないそうです。
また、驚くことに、その鳥はこんな習性を持っていると聞きました。
どちらかがケガか何かで、季節が来ても飛んで渡れなくなったら、
つがいのもう一方の鳥も、付き合って渡らないそうです。

つまり、おそらくは、その鳥と同じように、
「つまらん・飽きた・不便・重荷」となってしまってけど、関係を切らない、
というのも人間の本能にはあると思います。
ただし、こちらの本能はけっこう弱くって、人によっては、
あるいは場合によっては、「関係を切る」ことは大いにありうるのです。
しかし、この「関係を切る」ことは、社会にとって大きな不安定要因でしょうから、
そうそう簡単には関係を切れないような、社会的(あるいは宗教的)仕組みが
作られるのだと思います。

秋〉  日本でも神式とか仏式とかありますけど、神様仏様に対して、あと戻りできないことを
秋〉  誓約するという意識よりもむしろ、親きょうだいや親戚や知り合いに対して
秋〉  「結婚しますんでよろしく」という意識が強い。(欧米でもそうかな・・・)
秋〉  神様とかいうより、人とか社会に対してどう見えるかということのほうが
秋〉  問題になっている感じがしますね。(例の「罪の文化・恥の文化」ということになるか。)

ぷ〉日本ではやっぱり、親戚や友人にお披露目することが目的で
ぷ〉儀式の部分はつけたしな気がします。

確かに、「世間に対して・・・」という意識はありますね。
社会からのsanctionを怖れるわけです。
しかし、日本にはもっと根源的なものがあると思います。それは、
「怨みへの恐れ」です。

Godからのsanction、という超越者への怖れよりも、古来より
日本ではもっと呪術的なsanctionが強く働いているように思います。
怨まれることで何らかのsanctionを受けることを怖れるのです。

水木しげるの『今昔物語(上)』に
長年連れ添った妻を、ぼろ布を捨てるがごとく捨てた男が、
死んだ妻の死霊にとりつかれる・・・という話があります。
今昔物語は「説話集」なので、
怨まれるて祟られるのが嫌なら、妻をぼろ布を捨てるがごとく捨てるな、
と教えを説いているのかもしれません。

また、古代・万葉集の頃、
人の「名」を知ることは、特別な意味があったと聞きます。
契りを交わすほどの相手には、もちろん「名」を明かすのでしょうが、
そう簡単には自分の「名」を教えてはいけなかったらしいです。
それは、「名」には呪術的な魔力があって、相手の「名」を知っていれば、
その相手をすきにできる・・・つまり、
私に嫌なことをしたらsanctionを与えるぞ!
という意味があったのかもしれません。

う〜ん、
この「怨みへの恐れ」と、十七条憲法の「和をもって貴しとす」とは、
関係があるとは思いますが、どちらがより根本的なものなのか?
これはよくわかりません。おもしろい問題だとは思いますが・・・。

ぷ〉部分的な反応ですが、日本の仏教、神道ともに結婚の儀式は
ぷ〉なかった、という話は聞いたことがあります。
ぷ〉明治になってキリスト教の結婚式が一般のひとにとても受けたので
ぷ〉それを見習って仏式、神式の結婚式を作ったのだとか。

皇族とかの「結婚の儀式」が、明治の頃に初めてできたとは、
やはり考えにくいので、かなり昔からあった儀式なんだろうな、
とは推測できたのですが、では、「一般のひと」はどうなのか?
と問われると、これは、確かによくわからんなぁ。
テレビドラマやマンガで見た話はあてにならんし・・・
などと思いながら、ためしにネットで検索してみると、
以下のようなサイトが見つかりました。
[url:http://www148.sannet.ne.jp/oota/dousuru/kankon/index.htm]
この「日本結婚史」に詳しい解説があります。
どこまで信頼性のある情報なのかは知りませんが、
へぇー、と思っちゃいますよね。(^^)

ではでは〜♪

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