[掲示板: 100万語超 報告・交流 -- 最新メッセージID: 13567 // 時刻: 2024/11/22(13:30)]
上へ | 前のメッセージへ | 次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む | 訂正する | 削除する
お名前: wkempff
投稿日: 2019/1/29(23:45)
------------------------------
どうやら1500万語を突破したので、また長文になりますがご紹介します。
2013年10月 多読開始
2018年10月 1410.5万語 108冊
2019年1月29日 1504.2万語 115冊
この間は下記の7冊になります。
Eyes Like Mine, by Sheena Kamal 10.6万語
YL 8.5、お薦め度★☆☆☆☆
The Da Vinci Code, by Dan Brown 15.5万語
YL 8.5、お薦め度★★★★☆
Dark Sacred Night, by Michal Connelly 11.7万語
YL 8.0、お薦め度★★★★☆
The Lost Symbol, by Dan Brown 17.2万語
YL 8.5、お薦め度★★☆☆☆
Dead Mountain: The Untold True Story of the Dyatlov Pass Incident, by Donny Aicher 8.9万語
YL 8.0、お薦め度★★★★☆
Milkman, by Anna Burns 12.4万語
YL 9.5~10.0、お薦め度★★★★★
Magpie Murders, by Anthony Horowitz 17.4万語
YL7.5 お薦め度★★★☆☆
今回は、変わった作品であるMilkmanとDead Mountainはすでにご紹介してしまいました。
また、Dan Brownの2冊は、長くなるので項を改めさせてください。Langdon教授シリーズ5冊をすべて読んだので、まとめて紹介させていただきます。
他の作品を簡単にご紹介。
Eyes Like Mine, by Sheena Kamal
YL 8.5、お薦め度★☆☆☆☆
女性中年パラリーガルを主人公とするハードボイルドミステリー。主人公が生き別れた娘の行方不明事件の調査を依頼されたところから話がはじまります。
しかし、この主人公、浮浪者のような生活を送り、支援者を片端から裏切り、調査方法は犯罪そのもの、どうにも共感できません。何でこんなのを買って読んだのか。。。
日本語訳が出ています。
喪失のブルース (ハーパーBOOKS) シーナ カマル (著), 森嶋 マリ (翻訳)
Dark Sacred Night, by Michal Connelly
YL 8.0、お薦め度★★★★☆
ConnellyのライフワークであるHarry Boschシリーズの最新刊。
一昨年、Connellyは突如としてロス市警の夜勤専門女性刑事Ballardを主人公とするThe Late Showを刊行しました。
この作品は、老境にはいりロス近郊の予備役刑事になったBoschとくだんのBallard協力して事件の解決にあたる、コラボ作品となっています。
9年前の未解決少女暴行殺人事件を協力して追いますが、二人それぞれ日々の雑多な事件に追われながら、執念深く昔の記録をひもといて未解決事件に当たります。
切れの良い文章と巧みなストーリー展開で、いつものHarry Boschシリーズの安心感があります。しかし、人物の描写は少し浅いかな、という気もして、Boschシリーズの最高傑作とはいえないような気もします。
Magpie Murders, by Anthony Horowitz
YL7.5 お薦め度★★★☆☆
日本語訳(カササギ殺人事件)の人気が爆発、年末のミステリーランキング海外部門の4つを独占しました(史上初)。
物語は1950年代のロンドン近郊の屋敷と村を舞台とした家政婦の変死と屋敷主人の殺人ではじまりますが、これはMagpie Murdersというタイトルの作中作です。この作品の作者は自宅屋上から転落死、Magpie Murdersの原稿は最終章が欠落していました。出版社で彼を担当する女性編集者は失われた結末部を探し多くの関係者と会いますが、作者自身の死が自殺であったか疑問を持っていきます。
1950年代の作中作、現代の女性編集者の周辺、2つの事件はみごとのパラレルワールドになっていて、この2つの事件は密接にからんできます。
また、クリスティへのオマージュといわれ、彼女のミステリーのように、登場人物のほとんどが怪しく嘘を重ね、探偵(後半は女性編集者)が丹念にインタビューして謎を解いていきます。
正直な感想を言うと、英文が非常に読みやすいこともあり、最初はおもしろかった(Milkmanの次に読んだせいもありますが)のですが、後半になり、凡庸な推理小説を2冊読まされている気分になって、急速に疲れてきました。巷の大絶賛の理由は正直言ってよくわかりません。
ちょっと日本のミステリーランキングには違和感を感じることがあります。
たとえば、私が既読115冊の中でワースト認定するThe Serialist, by David Gordon(二流小説家)も国内では非常に高く評価されました。
▼返答