多読5周年おめでとうございます!

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13483. 多読5周年おめでとうございます!

お名前: かつらぎ
投稿日: 2018/10/13(13:00)

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wkempffさん、こんにちは。
多読5周年おめでとうございます。
そしてエドガー賞(長編小説賞)受賞作のご紹介ありがとうございます。

〉気づいてみれば、2011年からのエドガー賞受賞作(最優秀長編小説賞)、全部読んでいました。すでにご紹介していますが、この機会に一気にご紹介します。読みやすさレベル(YL)を独断と偏見で付け直しました(書評システムへの私の投稿と少し違っています)。当然、お勧め度も独断と偏見です。

2011年からのエドガー賞受賞作、8作品を読破してらっしゃったんですね。すごい!

〉2017年、Before the Fall(晩夏の墜落) Noah Hawley
〉YL 8.0、お薦め度★★★★☆
〉リゾート島からニューヨークに戻るプライベートジェットは、メディア王と投資家の一家を乗せ、大西洋に墜落します。ここになぜか貧しい画家が乗り合わせ、九死に一生を得たばかりか、メディア王の長男を救出して荒海を泳ぎきります。しかし、マスコミや司法は必ずしも画家に好意的でなく、画家犯人説まで蔓延していきます。主人公である画家は、身を隠していましたが、ついに好意的でないマスコミと対峙することになります。
〉小説は、飛行機に乗り合わせた富豪たちの一家のみならず、パイロット、副操縦士、CA、ガードマンの過去まで掘り下げて生きます。当然、墜落の原因にほとんどは無関係です。
〉しかし、大富豪の生活、フェイクニュース、マネーロンダリング、トロフィーワイフ、など、アメリカ最上層の実態を描いた、実に重厚な人間ドラマになっています。ミステリーとしてみると墜落の謎を追うには余分なピースがたくさんある不思議な作品。

推理小説でも登場人物の過去を掘り下げる作品はありますが、だいたい謎解きに絡んでいるもので、ほとんど無関係なのに描写されているというのは珍しいですね。

〉2011年 The Lock Artist (解錠師) Steve Hamilton
〉YL 7.0 お薦め度★★★★★
〉主人公はハンサムな青年ですが、幼少期のトラウマで声を失い、言葉を発することができません。孤独な少年時代を、絵を描き、錠前を解錠してすごしていました。彼に美しいガールフレンドができますが、彼女の父親が事業の失敗からギャングに恐喝されます。主人公は、彼女と家族を救うために、ギャングの一味に加担、凄腕の金庫破りになり、犯罪を重ねていきます。シンプルな道具で時間と戦いながら錠前を破る緊張感あふれるシーンが特徴。クライムものでありながら青春小説のようにすがすがしい小説。文章は明快、短文を重ねる文体で、洋書をはじめて読む方に強くお勧めします。

タイトルを見て、Rock Artistとかけてあるのかなと思いました。Rock 'n' rollerは声が出ないとできませんが。
アマゾンで表紙を見たら、おどろおどろしそうな雰囲気でしたが、そうでもないんですね。

積ん読が溜まっているのですぐには読めませんが、気になった本をメモしておきます。
ご紹介ありがとうございました。


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