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お名前: 杏樹
投稿日: 2017/12/4(01:38)
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柊さん、こんにちは。
〉ご無沙汰しております、柊です。気がつくと、多読生活も丸12年が過ぎたようです。というのは、あまりきちんと開始日を決めていないからなのですが、いつだったか11月に決めたので、記念日を過ぎたのは確実です。
多読生活12周年おめでとうございます。
開始日を決めていない…?初めて多読のための本を読んだ日がわからないということですか?
〉最近の状況ですが、この年になって(いくつかは聞かないで下さい)、全日制の高校に入学、受け入れた学校の度量の広さは、有り難いのと同時にちょっとどうかしているレベルに達しています。若くてエネルギーの有り余っている同級生とともに学校生活を送り、帰寮するとやりたいことをやる気力もなくバタンキューと寝てしまう、という日々のはずなのに、読書量は多いです。語数を数えるのはやめていたのですが、一体どれぐらい読んでいるのか知りたくて、今日、半年ぶりに読書記録をつけてみたところ(読んだ本はその都度ノートに書き込んでいる)、今年だけで300万語分通過していました。多読を始めてからの合計では5100万語通過です。
ごせんひゃくまん…すごいです。
〉******最近面白かった本*******
〉Devil in Spring by Lisa Kleypas
〉タイトルから予想したとおり、Devil in Winterのカップルの息子の話でした。年がいっても甘々な両親も面白かったですが、時代背景の違いがとても興味深かったです。
このシリーズ、さらにスピンオフがありましたか。しかも子供の時代になっているなんて。
私はこの間Again the Magicを読みました。
〉Captive Bride by Johanna Lindsey
〉初めて読む著者でしたが、とてもコミカルで面白かったです。半分アラブ人の貴族にさらわれたイギリスの花嫁の運命はいかにと思いきや、それほど過激な性描写も過激な暴力シーンもなく、どんどんコメディに。「嘘だろ、その偶然ー!」と声を限りに叫びたいのに、なぜか読み進めてしまう私。
アラブ物はロマンスの一分野らしくて「さらわれる」展開もありがちらしいですが、その先がコメディ?おもしろそうですね。
〉Cat's Cradle by Kurt Vonnegut
〉核兵器を開発した科学者の一生を描いたノンフィクション、の振りをした大嘘つきのフィクション。でも、世界ってそういうものかも知れない、とひどく哲学的な気分にさせる。これは、核兵器が開発され、実際に使用されてしまったあとの時代に生きる我々の必読書だと思います。
エセノンフィクション、おもしろそうです。
〉The Daughter of Time by Josephine Tey
〉グラント警部はうっかりミスで大けがをして、病院のベッドから動けなくなった。人の人相見が好きな彼のことを知っている知り合いが、面白そうな肖像画を届けてくれた中に、イングランド史上最悪の極悪人リチャード三世のものがあった。しかし、グラントはその肖像画を見て、裁判なら、裁判官の席に着いている顔だ、と思った。そこから始まる、歴史ミステリ。これまた、読み始めたら止まらなくなります。まあ、私は背景知識があるから余計でしたが。
歴史ミステリーと聞くと興味をそそられます。リチャード3世の新解釈とかでしょうか。
〉The Girl with Kaleidoscope Eyes by David Handler
〉二十年ぶりのシリーズ最新作。二十年ぶりなので、表題はホーギーの娘かなとか期待したのですが、ネット時代には書きにくいシリーズだということで、シリーズの中で年代をさかのぼって、前作より大分前の設定になっています。そこだけ残念。
〉あとMiracle Morning by Hal Elrodを読みまして、いつもより一時間早く、つまり五時か四時半に起きて、一時間自分の成長のためになることをやるというのをやってみました。夕食後、バタンキューする時間が早まりました。そう簡単にはうまくいきません。あと、寮の規則で夜中はブレーカーが落ちているので(照明はつく)、冬に早く起きると、滅茶苦茶寒いです。なぜブレーカーが落ちているか。元気な高校生が夜中に遊びまくって学校に行けないと困るので、生活リズムを整えるためです。
私はサマータイムの導入には反対ですが、それは結局朝早く起きると寝るのが早くなるだけで、1日24時間に変わりはないからです。
冬にそんなに早く起きてたら寒いだけでなくまだ暗いんじゃありませんか。
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〉最後に、12年間多読をやってみての効果ですが、「日本語と同じに楽々読める」はやっぱり無理ですね。疲れていると、日本語の方がどうしたって読みやすい。ただ、読む力はアップしたし、音読などやった結果、聞く力もメキメキとアップしました。読んでわかる文章が多いので、耳のチューニングが済めば、聞こえる速度なら楽についていって理解出来るのですね。
母語と同じと言うわけにはいきませんね。
〉あと、妙な話ですが、日本語を読むのがとても速くなりました。元々速かったのですが、英語を読む速度が速くなった時、日本語を読む速度が急激に、次元の違うレベルに到達しました。
〉英語を読むのが速くなったのは、インデックスのない歴史の本を読んでいた時です。バーリー男爵ウィリアム・セシルについて拾い読みしたくて、Cecilだから、大文字のCで始まる単語を探せばいいんだ!とページをどんどんめくって、その字と単語の形だけを拾おうとしたのが大きかったです。ウォーリーを探せみたいな感じで、文章を読む気は全くなく、文字を探すという経験をしたところ、そのあとぐっと、文章を普通に読む時も速くなりました。
〉これが誰にでも当てはまるのかはわかりませんが、私の場合はあの辺りから急に速くなりました。そのあと、読んでもいいし読むの途中でやめてもいいしな、という程度の気に入り方の本をKindleで沢山読んだのも大きかったです。つまり、読み飛ばすというのが本当に身についたということですね。
〉それから、フランス語を始めて、フランス語を読む速度が速くなった時も、急に英語を読むのが速くなりました。言語は違っても、言葉を処理する脳はどこかで連携しているというのを実感しました。
私は読むのが早くなったような実感はないですねえ。英語が前より早く読めるようになったのは、単に語数を重ねてレベルアップしたからで、フランス語とは関連づけるものはないですし。文字を探すのは効果があるんでしょうか。
〉長くなりましたが、お読みいただいてありがとうございました。何かの参考になれば幸いです。Happy Reading♪
それではこれからもHappy Reading!
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