Re: ナルニアで1200万語通過〜読める・読めないは語彙のせいじゃない〜

[掲示板: 100万語超 報告・交流 -- 最新メッセージID: 13567 // 時刻: 2024/11/26(19:30)]

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12802. Re: ナルニアで1200万語通過〜読める・読めないは語彙のせいじゃない〜

お名前: たかぽん http://dandelion3939.blog38.fc2.com/
投稿日: 2013/8/12(03:00)

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杏樹さん、こんばんは。1200万語通過おめでとうございます!!!

〉みなさま、こんにちは。
〉英語で1200万語通過したので報告します。

〉表題の通り、通過本はナルニア国物語です。7冊ありますので途中で通過したんですが、全部読み終わってから報告しようと思い、最後まで読んだので報告します。

 ナルニア・・・
 ファンタジーのことをぜんぜん知らない私でも、
 難攻本だと聞いている、あのナルニアを、
 ついに読んでしまはりましたか。。
 あとは何をよすがに、英語多読を続けるおつもり?

〉主にフランス語に時間を取られているので、100万語ごとに報告するとずいぶん間が空きます。

 行きがかり上、1111万語ごとの報告になっている私は・・・

〉それで読んだ本は随時「本のこと、なんでも」の掲示板に投稿しています。その中で、「Bright Young Things」とか「Sganghai Girls」とか、アマゾンや書店で見かけた未知の本をのぞいてみたらそのまま読んでしまった、ということが起こり、どうも読めるレベルが上がっているらしいと思うようになりました。

 そういうの、ありますね。
 あれっ? 読めるぞ! ってね。

〉「Bright Young Things」
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-paperbacks&c=e&id=3101]

〉「Sganghai Girls」
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-paperbacks&c=e&id=3102]

〉それから、「The Ship that Fleu」という児童書を読みました。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-paperbacks&c=e&id=3123]

〉さて、私はもともとファンタジーが好きなので、多読を始める時もファンタジーが原書で読めたらいいなと思いました。始める時は半信半疑でしたが、いざ多読を初めて見ると、だんだん英語の本が読めるようになっていきます。そういう時期に「いつか読みたい」と思って未読本をためていくのはタドキストの宿命。それで、ナルニアも「いつか…」と思ってボックスセットを買っていたのです。ちゃんとオリジナルのイラスト、ポーリン・ベインズによるイラストが入っているものを探して。

 こういうこだわり、いいですね。
 目標本があったら、入手して手元において。
 それも夢をかきたてるように、
 憧れのヴァージョンを入手しておく。

〉で、計画では英語の本が読めるようになって、ファンタジーも児童文学あたりから少しずつ読んで行って、最後にファンタジーの金字塔「指輪物語」へたどり着く…という予定でした。
〉そのためその予定を先取りして「指輪物語」も気に入った装丁のものを選び抜いて(映画のカバーはパス!)ボックスセットを購入して置いておきました。

 ほんと、徹底してますね・・・

〉そうしたら。
〉まだたいしたレベルでもないのに、どうしても「指輪物語」が読みたいと思って「ホビット」から読み始め、いつ挫折するか、投げるか、と思いながら結局最後まで読んでしまいました。全部の未読ファンタジーをすっ飛ばして…。

 こういうことも、「多読」では、ありがちですね・・・
 予定とは違う衝動が、ある日きざして、読み始め、
 そのまま運ばれて行っちゃうという。
 「愛の力」って話もありましたね。

〉その時点で400万語で実際のレベルも低かったので、とても同じレベルの本は読めません。結局それからも普通の児童書を読み続け、時々GRを読んでいきました。そのうち語数が進んでくるとヒストリカル・ロマンスでPBも読むようになりました。
〉そして記念すべき1000万語が近づいてきたとき、通過本に「指輪物語」を選んでしまい、再読。やっぱり他のファンタジーは放置したまま。

 いやいや、そういうものですよね。
 理屈じゃないんだ。

〉このように、ファンタジーの未読本を積んだまま放置していたのですが、このあいだふとコロがっている「ナルニア国物語」が目に留まりました。そうして、もしかしたら、本当にレベルが上がっているなら、楽に読めるようになっているかも?と思いました。
〉そうして「ライオンと魔女」をのぞいてみました。最初は読みやすいです。そういう評判は聞いていました。最初は読みやすい。でも後半から難しくなっていくって。いつ難しくなるのかな〜。どんどん読めるな〜。まだまだ読めるな〜。…結局難しくなりませんでした。少なくとも前半と後半で難易度が変わるようには思いませんでした。

 これ、めちゃくちゃすごいことじゃないですか?
 後半から難しくなっていく、って、
 いわば“定説”のようなものですよ。
 「…結局難しくなりませんでした」って、ちょっと名言。

〉それでそのまま「カスピアン王子のつのぶえ」に行き、シリーズをどんどん読んでいきました。

 あちゃー、って感じですね。(いい意味で)

〉ところで、ナルニアの巻の順番ですが、英語版ではナルニアでの時間順になってしまっています。私のボックスセットも「魔術師のおい」が1巻になっています。しかし、ナルニアは本当は発表された順番に読むべきなのです。日本語版ではその順番になっています。少なくとも「ライオンと魔女」は、ナルニアのことを何も知らない読者に向けて書かれていますので、ヘタに「魔術師のおい」でネタバレした状態で読むのは大いに疑問です。
〉ということで、順番を調べて並べ替えて読みました。

 ご親切にありがとうございます。

〉そうして読んでいったのですが、本当にどんどん読めます。巻が進むと難易度が上がったかな、難しいな、と思う部分もありましたが、投げるほど難しくはありません。書評を調べたらYLが7ぐらいになっているんですが本当でしょうか。
〉そうして調子よく読み進め、ついに7巻全部読んでしまいました。

 やったー!!って感じだったでしょう。

〉内容についてですが、結局全部原書で読んでもやっぱり「指輪物語に比べるとね…」という気持ちは変わりませんでした。キリスト教的世界観がベースになっているので、日本人には理解しにくいという意見もあります。特に7巻。ですから最後の方、14章あたりからは特にゆっくり、きちんと内容がわかるように読みました。そしてラストシーン。私にはこの展開はなんとな〜く納得できないものでした。必ずしもキリスト教的世界観というわけではなく、作者のルイス自身の世界観、死生観なんじゃないでしょうか。

 そこまで読み込まれたか・・・

〉私はネタバレ大嫌いなのでこれ以上詳しいことは書きませんが、「ナルニア」のネタバレトークをしてみたいです。

 久しぶりに、ネタバレ盛り上がりを、遠巻きに見てみたいです。(笑)

〉以下、最近の雑感です。

〉●難易度と興味は反比例する
〉今回「ナルニア国物語」を読み始めましたが、全部で7巻あります。いくら楽に読めるとはいえ、日本語と同列には行きませんし、巻が進むとわかりにくいと思う部分も出てきました。それで途中でちょっとしんどく感じました。たぶん、今の時点で楽に読めるようになったので最後まで読めたんだと思います。もっと前に、難しいと思いながらがんばって読んでいたら、途中で本当にいやになって、7巻まで行けずに挫折したんじゃないかと思います。

 そうですね。間違いなく、腕上げてはるんだと思います。

〉でも「指輪物語」は大キリンでも読んでしまいました。「ホビット」を含めると相当な分量です。再読のもっと前に別のファンタジーを読もうと思って読み始めたら、結局難しくて投げたりもしたんです。なのに指輪は読んでしまう。

 やっぱ、「愛の力」か・・・
 まぁ、そのジャンルのきわめつけの作品というのは、
 難しくても読める魅力に溢れかえっているのかも。

〉日本語で読んだ時から、「ナルニア」は「指輪物語」ほどのめりこむことはありませんでした。やっぱり好きな本ほどどんなに難しくても勢いで読めるけど、そうでもない本は読めないということを改めて痛感しました。「ナルニア」はかなり長い間未読でコロがしておいて、端も黄ばんでいるぐらいでしたが、今ぐらい読めるようにならないと最後まで読めなかったので、ちょうどいい時に読み始めたんだと思います。

 なるほど。
 いい時に、いい本を、すごく適切に選んで来てはるような。。

〉●「読める・読めないは語彙のせいじゃない」
〉ナルニアはファンタジーですので、日常生活に縁のない言葉がたくさん出てきます。書評では「ライオンと魔女」が途中から難しくなることについて、語彙が難しくなるとも書いてありました。
〉でも今回読んでみて、語彙は読みやすさにあまり関係ないように思いました。前からずっと言い続けていることですが、未知単語を辞書で調べたらレベルの高い本が読めるわけではありません。レベルの高い本が読めるようになるには、文章を読み取る、内容を読み取る力がないとダメです。

 まぁ、多くの言葉の意味を知っていれば、それだけ助けになる、
 とは思いますが、一般に思われているほどには、助けにならない、
 というご趣旨であれば、同感です。
 大方の場合、いわゆる難語の知識よりも、単語自体は中学校でも
 習うような平易なものの集まりを、どう理解するかのほうが重要で、
 それには、多読多聴のような経験を積むしかない、と思いますね。
 (平易語の理解だけでよいか、多読多聴で全てがまかなえるか、
 という点については、保留にしたいと思いますが。。)

〉今回「ナルニア」を読んでみて、内容がわかって、あるいはおもしろいと思ってどんどん進んでいるときは、未知単語の一つや二つや三つや四つ出てきたって、読み進むのにあまり障害にならないのです。

 その感覚は非常によくわかります。

〉英語が読めるようになりたかったら、まず文章が読み取れるようになること。そのためにはやはり多読でたくさん読むのが一番です。

 そうですね。まず、そうですよね。

〉●辞書
〉相変わらずOxford Advanced Learner's Dictionaryを使っています。英語が英語のままわかるので気持ちがいいです。ただ、ネット辞書ですので、使うのはパソコンが目の前にある時だけです。
〉文章がわかる、内容が読み取れる時に、虫食いのように未知単語がポッカリある、という時に引いたら「わかった!」になることが多いです。文章全体で何が書いてあるかがわからないような時には単語を調べてもあまり意味がありません。その加減がわかってきて、この単語を引いたら内容がわかるな、というポイントはここ、と思った時に引きます。

 この感じも、とてもよくわかります。
 私も、引いても引かんでもどっちでもいいんやけど、
 さっきから言うてるこれって何やろ? みたいに、
 何となく引っかかる単語だけ、調べたりします。
 なるべく引っぱっておくと、わかったときに「あー!」って、
 感動が大きいですよね。

〉●ホンマに読めるようになるもんやな〜
〉…と、しみじみ思っています。万年レベル3に陥っていた頃などは、勉強してない、基礎力がないからレベルが上がるのに限界があるんだろうかと思ってみたり、キリンでPB(ヒストリカル・ロマンス)を読み始めた時も理解度が低くて、何百万語読んでもこの程度か…と思ったり。

 レベル3で苦労してはった頃を知っているので、
 いやホンマ、読めるようになるんですね〜って、
 私も感嘆しております。

〉でも私でも1200万語読んだら、こんなに楽に読めるようになるのかと驚いています。…ホンマにそれだけレベルが上がってるのか、いまいち確信が持てないんですけれど。

 いや、この感覚は、正確やと思いますよ。

〉●多読は効率がいい
〉多読は効率が悪いように思うのはやはり間違いだと思います。
〉私は多読を始めて10年かかってますが、10年で英語の本が楽に読めるレベルに達するというのは、これから始めようと思う人にはちょっと気の遠くなる話だろうな、とは思います。でも中国語とフランス語を合わせたら2000万語は越えています。英語だけならもっと早かったでしょう。

〉例えば、半年で100万語読んだとします。そうしたら5年で1000万語達成することはそんなに難しいことではないと思います。5年でペーパーバックが楽に読めるようになるなら、充分効果的ではありませんか。英語の勉強をコツコツ5年やることを思えば、ずっと楽しくて楽にできます。英語の勉強をコツコツできるような人は、真面目で勤勉で英語が好きな人です。でも多読なら、英語が好きじゃなくても、勉強しなくても本が読めるようになります。

〉それに「10年」といっても、その10年でこれから先、一生英語の本がずっと読めるんですから、すごいことです。

 確かに、勉強しよう、勉強しよう、と思っていると、
 5年ぐらいは、アッ!という間に、経ってたりしますよね。。
 私は勉強もぜんぜん否定するつもりは無いんですが、
 多読を非効率だと思って避けるのは、もったいないことだと思います。

〉それで、どうもかなり読めるようになってきたみたいなので、放置してある未読本が気になってきました。「今なら読めるかも」と思うとあれも読みたい、これも読みたい。特にファンタジー。ああ、でもフランス語が、中国語が。

 たのしーてしゃーない感じですね(笑)

〉ということで、みなさまもHappy Reading!

 杏樹さんもひきつづきHappy Reading!


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