[掲示板: 100万語超 報告・交流 -- 最新メッセージID: 13567 // 時刻: 2024/11/24(18:48)]
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ものぐさ父さん、こんばんは。
Linus Paulingは、3重らせんを提唱していて、Watson & Crickもその線も検討していたようですが、彼らが、その誤りを乗り越えて、二重らせんという真実に逸早く到達したことになっています。1952年の時点では、ポーリングもまだ、ノーベル賞は取っておらず、息子のピーターから、ポーリングが水素結合の解析を誤っており、ポーリングともあろうものがということで、三重らせんと判断したことを知って、喜んだ!?というエピソードが出ています。
Watsonの凄いところは、あっという間に、重要人物たちと知り合って、必要な情報集めをするところで、スパイもどきに見えます。
Watsonは、DNAという分厚い本を書いていて、書店で見かけましたが、とても読む気にはなれませんでした。日本語版は、上下二冊でした。
それから、実は、私も、そっちの勉強を専門にしようと考えていたこともあって、"Molecular Biology of the gene"という有名な教科書を持っています。もちろん、英語版で、殆ど読んでいません。
これを、通読する日は来ないでしょうね。
解説?は書きませんでしたが、Watsonは、どちらかと言うとPhage groupという学派に属していて、「バクテリオファージ(bacteriophage)」の研究もやっていたし、TMV(Tabacco Mosaic Virus)タバコ・モザイク・ウィルスの研究なんかもやっていて、2/3ぐらいのとこで、いきなりSexの話が出てきてギョッとしたら、VirusにもSexがあるという話でした。
これが、二重らせんとどいう関係にあるのか、よく読み取れなかったのですが、どうも、これは、二重らせんの一方ともう一方のことではないかという気がします。
このvirusの研究、phageの研究が、分子生物学を誕生させたのだろうと思われますが、もう一つのドライブとして、この本にも出てきますが、量子力学で有名なSchroedingerが1944年に書いた「生命とは何か?」という本です。この本で、物理学や化学の人達が、そのdisciplineを使って、生命を解明しようと乗り出して来たわけです。私としては、シュレディンガーが、生命は、ネゲントロピーを食べて生きると言ったことが非常に面白かったのですが。
では、Happy Reading!!
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