[掲示板: 100万語超 報告・交流 -- 最新メッセージID: 13567 // 時刻: 2024/11/24(14:08)]
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12457. 10周年になるみたいなんですが(だらだら長いです)
お名前: 杏樹
投稿日: 2012/11/1(01:31)
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みなさま、こんにちは。
なんかね、もう10年たつみたいなんです。信じられませんけれど…。
多読を始めたのが2002年11月2日。酒井先生の「快読100万語!ペーパーバックへの道」を読んで、そこで紹介されていたこのHPにやって来て、多読セットを購入して始めました。
現在の語数は
英語…11,320,441語
中国語…7,820.721字
フランス語…2,057,924語
です。
「本のこと、なんでも」の掲示板にも書きましたが、先日アマゾンで見かけた未知の本を買ってそのまま読みました。そしてその後書店の洋書コーナーでたまたま見かけた本に興味を惹かれて衝動買いしてこれまたそのまま読み始めました。何気なく見かけた英語の本を買ってそのまま読んでしまう、なんて10年前には考えもつかないことでした。自分でもビックリしています。いまだに英語の本がふつーに読めるなんて信じられません。だって、勉強してないし、本当に多読しただけ。本当に、読んでいれば読めるようになるんですね。
なにしろ、多読前の私は英語の本を読むなんてどうしても無理でした。実際に辞書を引きながら読んでもぜんぜんわかりません。英語力がないから辞書を引いても本は読めないんだとあきらめていました。しかし「快読100万語!」で紹介していたおさるのジョージや多読セットのPGR0を読んだら読めるではありませんか。「英語の本なのに読める!」と思った所から始まってここまで来ました。
…といっても、10年たってやっとこうなった、というのは遅いんでしょうかねえ。
確かに、多読を始めようとする人に、ぺーパーバックがスムーズに読めるようになるのに10年かかった、と言えば引いてしまうでしょう。ただ、それまでの過程でたくさん面白い本に出会いましたから。努力したわけでもなければ勉強したわけでもなく、「面白い本を読んでいるうちにいつのまにか10年たちました」という感じなんですし、読めば読むほど読めるようになっていきますから、「何年」というのはあまり問題ではなくなっていくように思います。勉強なら続きませんが、おもしろい本を読むなら一生モノです。
それに、本当に目標にする本があれば、多読をすれば理解度は低くても飛ばしまくってでも、結構早いうちに読めてしまうことがあります。私は「快読100万語!」を読んで多読をしてみようかなと思った時、「指輪物語」が読めたら…と思いました。でもそれは遠い夢物語みたいなもので、自分が「指輪物語」の原書を読める日なんか本当に来るのか、ほとんどアテにしていませんでした。
しかし多読を始めたら本当に英語の本が読めるようになっていくので、もしかしたらいずれは読めるようになるかも…と思って、「目標本」として飾っておくために「指輪物語」プラス「ホビットの冒険」の原書を、気に入った装丁のものをじっくり選んで購入して置いておきました。そうしてある時出来心で「ホビットの冒険」を開いてみて、そのまま読み始めてしまい、さらに「指輪物語」本編に突入して読んでしまいました。
それが多読開始後1年半たった時のことです。400万語通過本でした。
理解度はかなり低かったですが、それでも好きな本は読めてしまったのです。このように超キリン読みで好きな本を読んでしまった、と言う報告はほかにもあります。
そういうことがありますから、目標の本がある人なら多読はかえって近道になるんじゃないかと思います。
それに「やさしい本を大量に読む」というのが英語の土台作りにこんなに役に立つ、というのも驚きでした。それまでは難しい本をがんばって読むことが「力をつける」ことだと思っていました。やさしい本を読んでも勉強の役には立たないと思っていました。なにしろまず「おさるのジョージ」を読んだらスムーズに読めたので、もっと上のレベルから始めた方がいいのかな?と思ってしまったぐらいで。そこで掲示板に初投稿して質問してみたら、やさしいレベルから始めなさいというアドバイスだったので、多読セットを最初のレベルから購入することにしました。そうして読んでいったら、本当にどんどん読めるようになっていって、やさしい本を読むことの効果を実感しました。
語学の勉強というものは忘却との戦いです。やらなければ忘れます。維持するのが大変。
しかし多読をすると、読んだ語数は読んだなりに身に着くのです。
これは多言語多読にとても役に立ちました。
語学は忘却との戦いですから、複数言語をやろうとすると、どちらも維持するのはもっと大変。並行して勉強し続けるのは相当な苦労です。しかし多読をしたら、英語は読めるようになるし、それまで一生懸命勉強してきたのに頭打ちだった中国語も停滞脱出するし、さらに昔やったきりで忘却の彼方のフランス語までやろいうという気持ちになりました。ある程度の量を読んでいれば、あとは随時本を読んでいれば現状維持はできるんですね。
フランス語に集中し始めた時は英語の本を読まない期間がしばらくありましたが、読みたい本ができた時に読んだら読めましたし、その間フランス語を休止しても英語の本を読み終わったらまたフランス語に戻って読んでいけます。フランス語は200万語超えてもなかなかレベルが上がらず本を探すのも大変ですが、それでも200万語読んだら読んだなりの蓄積はできているような気がします。
しかも、フランス語の合間にたまに英語の本を読んでたら、なぜか衝動買いした一般の小説が苦労しないで読めるようになっていたのです。
ただ、悩みも増えました。
それは未読本の山です。もともと本を読むのが好きなのでいくらでも読みたい本はあるのですが、多読のおかげで英中仏の未読本が積みあがっていくようになり、どうやって解消すればいいのかわかりません。さらに未視聴DVDも増えてます。中国ドラマは中国版を買うと安いのでつい買ってしまいますし、日本で買えないアメリカ映画なども買ってしまいます。おまけに、輸入CDも怖くなくなりました。前は英語のブックレットが読めないので敬遠していたんですが、読めると思うと怖くなくなって、たががはずれてHMVとかで輸入CDを平気で買うようになりました。
未読本、未視聴DVD、未聴CD…どうしたらいいんでしょうねえ。
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さて、最近ちょこっと過去ログなどを見返してみました。私が来たころはまだ100万語通過者も数えるほどしかいなくて、掲示板も…二つだったかな?最初に「交流の広場」(初代:過去ログ)があって、それから初心者のための掲示板ができて、私が来たときはその初心者の掲示板で「初めまして」のあいさつをして、10万語まで語数報告をしました。これは現在の「まずは10万語」の掲示板です。10万語通過したので「交流の広場」へ行ったのですが、掲示板がいっぱいになったらしくて過去ログ行きになって終了。そして「めざせ100万語!」の掲示板ができたのでそちらへ移り…と、報告があちこち分散しているので自分でもわからなくなっていました。
…本当に自分の過去の発言がどこにあるのかわからなくなっていましたので、これを機会に探してみました。
そうしたら
初めまして〜10万語「ゼロからスタート!まずは10万語」
↓
20〜40万語「初代交流の広場」(過去ログ)
↓
50万語以上「めざせ100万語!」
↓
100万語報告は「100万語通過報告」
↓
100万語〜300万語「タドキストの広場」(過去ログ)
↓
400万語〜「100万語超の交流・報告」
と、移動しながら報告していました。わからないはずです。ややこしい〜。
「タドキストの広場」「交流の広場」が分離したころから投稿者が増えていき、掲示板がどんどんテーマ別に分化していきました。そのころは一つ投稿があればじゃんじゃんレスがついて、もうどこからどこがつながっているのかわからないぐらい枝葉が延び、一つ議論したらたくさんの人があーだ、こーだ、と際限なく続いて行き、あっという間に掲示板が埋まってどんどん次のページへと流れて行ってしまう状態でした。「掲示板を読むのに忙しくて多読をしている暇がない」と言われるほどでした。なのでテーマも細分化して掲示板が分かれていったのです。
そのころの掲示板は酒井先生の多読の実験観察の場でもありました。自分の好きな本を求めていくうちにいろんな人がいろんなことをするようになり、酒井先生もビックリするような報告もいろいろ寄せられました。酒井先生が指針だけ示した道を、タドキストがどんどん自分で開発していき、いろんなことをする人が現れました。決まった教材を勉強するのではなく、自分の好きな本を探していく必要がありますので、自分の好きなものを追求していくうちに本当に人それぞれ好きなことを好きなようにして、独自の道をどんどん進んでいく人たちが増えていきました。
自分の好きなことをする、ということは何をするにしても大きな原動力になるものです。好きなものを追求するほど多読もうまくいくようになるんですね。
そして多読の方法論について、進め方について、真剣に議論もしていました。
特に多読三原則は英語の勉強の常識からはずれていますし、それでなぜ英語ができるようになるのか、否定派の人たちに対する理論武装をすることにもなりました。辞書を引かないでわからない単語がわかるようになるわけないとか、わからない所を飛ばしていたらいつまでもわからないままだとか、そういった「常識」的な反論あるいは素朴な疑問に対してどう答えるか真剣に考えたり、また多読の見解についていろいろな意見が出ました。これまた人それぞれいろいろな考えがあって、百家争鳴、諸説紛々、発言は際限なく広がり収拾がつかなくなっていき…という状態になることもしばしばでした。
結局は、実際に多読三原則でレベル0〜1から読み始めると自分で効果を実感できますし、100万語も読めば理論理屈は抜きにして英語の本が読めるようになっていく、それも英文和訳ではなく英語が英語のままわかるようになっていきますので、とにかくやってみるのが一番なんですけどね。自分で実践しながら、自分が一番楽しめる方法、快適な方法を自分で開発していくのが一番。
今回過去ログを振り返りますと、私も最初は「どうして辞書引いちゃいけないんですかー」と何度か質問しています。なにしろ辞書が好きなんです。辞書を引いてわかったらうれしい。そしてそのたびに酒井先生にたしなめられました。やはり最初は辞書を引かないで読むことを覚えた方がいいので、止めてもらってよかったです。一度は「辞書なんかなくても英語の本は読める!」、いや、「辞書を捨てれば英語は読める!」ということを実感するのは大切なことだと思います。なにより、英和辞典で訳語を覚えるよりも、本の中で何度も出会って「そうか!」と実感した言葉の方がずっと身につきます。
ただ、私はずっと前から「読めるようになったら英英辞典」を推奨してきました。「辞書はいらない」を実感して、英英辞典の説明がわかるようになったら使えばいい、と。英英辞典だと英語が英語のままわかるのがいいんです。やっぱり辞書は好きなので…。
今、気に入っているのはオンラインで使えるLongman Advanced Lerner's Dictionaryです。「上級用」という説明だったので敬遠していましたが、使ってみるととてもわかりやすいです。
で、当時の掲示板ですが、真剣な報告・議論ばかりしていたわけではなく、よく雑談にそれていきました。さらに雑談が雑談を呼び、スレッドがどんどん長くなっていく…。
それに、英語が苦手な人、英語の勉強に挫折した人、疲れた人が多読にたどり着くことが多く、英語ができなかったのにこれだけ読めた!という喜びに満ちたやり取りも多かったです。「辞書を捨てれば英語の本は読める!」と実感して、今までの勉強はなんだったんだ、勉強しなくてもこれだけ読めるようになるなんて…など、など。
私も通常の英語学習サイトにうっかりアクセスしたりしたら、そこには真剣に勉強をしている人たちが励ましあっていたりして、「そんなんついて行かれへん」と思ってしまいます。でもこの掲示板では心置きなく「英語の勉強なんかできないよー」「勉強なんかしなくていいよね」というやり取りができました。そうしたら「英語が苦手だった自慢の広場」までできちゃいました。(過去ログ)
ですから過去ログには多読についての情報がたっくさん詰まっているのですが、今開くと延びすぎたツリーから枝分かれした返答レスがずらっと並んでいて、もと投稿がどこにあるのか、何のテーマの投稿に対するレスなのかわかりません。レスを付けるときに凝ったタイトルをつける人も多くて、ますますもと投稿の主旨がわからなくなっていたりします。
この過去ログだけでも、もと投稿のタイトルだけ表示することにできないでしょうか?
そうすれば何のテーマの投稿があるか一覧できて、アーカイブとして活用できると思うのですが。
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ということで、10年たった感慨など書いてたら本当にダラダラ長いだけになりました。これからも好きな本を好きなように読み、ドラマや映画を見ていきます。
語数も数えていきます。
それではHappy Reading!
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