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お名前: かつらぎ
投稿日: 2012/4/7(13:18)
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こんにちは。
昨年末に400万語を超えてから四ヶ月、本日500万語を通過しました。
以下、400万語を超えてから500万語を通過するまでに読んだ本です。
CER5:2
OBW6:3
PGR6:3
CER6:1
Alex Rider(Anthony Horowitz) #1-4
Percy Jackson(Rick Riordan)#1, 2
Mystery(Five Find-Outers)Series(Enid Blyton)#1-4
Horrible Histories(Terry Deary)
・Rotten Romans
・Ruthless Romans
・Cut-throat Celts
A Wicked History
・Otto Von Bismarck : Iron Chancellor of Germany(Kimberley Heuston)
・Ivan the Terrible : Tsar of Death(Sean Price)
・Vlad the Impaler : The Real Count Dracula(Enid A. Goldberg, Norman Itzkowitz)
Jacqueline Wilson
・Double Act
・Secrets
・Dustbin Baby
kira-kira(Cynthia Kadohata)
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■読んだ本について少々
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○Alex Rider
毎回、主人公が過労死しないか心配になりましたが、
ベストセラーになるだけあって面白かったです。
(Eagle Strikeには「そんな物を使ったら別の汚染が…」と突っ込みたくなりましたが)
Stormbreakerを読んで“Nintendo”で通じると知りました(笑)
○Percy Jackson
映画ではなぜ、エンパイアステートビルの上にオリンポスがあるのか、
今ひとつわかりませんでしたが、原作では世界観の設定がきちんと説明がされていました。
新シリーズが出るのも納得の面白さでした。
○Mystery(Five Find-Outers)
The Famous FiveやSt Clare'sの作者Enid Blytonの作品。
Famous Fiveは4人と1匹ですが、こちらは5人と1匹。
大人に追い払われたり怒られたりしても怯まず、
時に大胆なこともしながら(見つかって叱られる)事件の謎を解いていきます。
○Horrible Histories
タイトルからもわかるように、イギリス風ブラックユーモアたっぷりのシリーズです。
Rotten RomansとRuthless Romansはどちらも古代ローマについて書かれていますが、
Rotten Romansの方はブリテン島との係わりの記述が多いです。
史実だけでなく、神話・伝説・聖人等についても触れています。
○A Wicked History
シリーズ名通り“Wicked”な人物を取り上げています。
鉄の宰相はドイツにとっては悪くない政治家だったように思いましたが、
雷帝や串刺し公のエピソードには、大陸の歴史は凄まじいと思いました(汗)
日本が地震や台風といった自然の脅威にさらされてきた歴史を持つなら、
あちらは侵略と虐殺の歴史だと思いました。
○Jacqueline Wilsonの作品
どの作品も可愛らしい装丁ですが、内容は家庭内の不和や暴力等、ずっしり重いです。
でも、読後感は爽快。
文体が苦手という声もある作者ですが、なぜか好きです(笑)
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■読書と単語と文法と…
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以前、通訳の方の著作で、「日本のエライ人が話をするとき、漢語や古典からの引用を好んで使うのと同じく、西洋のスピーチではラテン語やギリシャ語の格言が引用される(なので有名な格言は押さえておいたほうが良い)」という内容を読み、「通訳する言語だけわかっていても不十分」な通訳の世界の苦労を思いました、が…
英語の本を読むようになったら、英語の古典作品や聖書、英米の歴史的事象を引用した比喩表現が登場してきて、読書の楽しさは既知単語数や文法以外の部分によるところも大きいのかも…と思うようになりました。
たとえば、今月日本公開の映画「裏切りのサーカス」は、原題が「Tinker Tailor Soldier Spy」で、マザーグースの数え歌「Tinker, Tailor, Soldier, Sailor, Rich man, Poor man, Beggarman, Thief.」にちなんでいると聞きました。女の子がこの歌を口ずさみながら鞠つきや縄跳びをして、結婚相手の職業を占ったそうです。
まあ、タイトルの由来を知らなくても、映画を見るのに支障はないでしょうけど(笑)
考えてみれば、日本語の本も古典や神話、落語、怪談、ことわざ、歴史的事象等からの引用がふんだんに使われているんですよね。
「ちはやふる」というマンガがありますが、日本人は和歌の枕詞から取ったタイトルだとわかるけど、外国人は何のことかピンと来ないかもしれません。他にも祇園精舎(の鐘の声)とか、天の岩戸とか、皿屋敷とかお岩さんとか…、外国人は意味がわからないですよね、多分(サムライやニンジャは有名だけど)。それと同じなんだなぁと思いました。
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■500万語まで読んで
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多読を始めた頃、500万という語数はとても遠い数字に見えました。
「500万語も読めば、きっとペーパーバックもスラスラ読めるように…」と想像していましたが、現実は違いました(私の元の英語力が低いせいなんでしょうけど ^_^;)
多読開始前に比べれば、読めるようになっているのは確かで、読む速度も本のレベルも上がってきており、効果は実感しています。けれど、その一方で「まだまだだな」とも思うのです。
ペーパーバックをスラスラと…の域に達していないので、その点で夢見ていた(笑)ほど読めるようになっていない、という感覚がどうしてもあります。
また、人間は辿り着いてしまえば大したことがないと思ってしまうもので、遙か遠くに見えていた語数も、読んでしまえば「なんだ、こんなものか」という気分に…。もっと先があるとわかって「まだまだ」という思いばかりが強くなる…人の欲には切りがないということでしょうか(苦笑)
思い描いていた“日本語と同じように読める”状態からは程遠いですが、“読めば読むほど読めるようになる”のは実感しており、楽しんでいるのも事実です。
これからも続けて…いえ、もう止められません(^_^;
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