[掲示板: 100万語超 報告・交流 -- 最新メッセージID: 13567 // 時刻: 2024/11/24(10:28)]
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お名前: 杏樹
投稿日: 2008/11/16(00:44)
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900万語通過&6周年になりましたので報告します。
なぜかここのところ語数報告が毎年10月〜11月になっています。中国語の本も日本語の本も読んでいて、何の操作もしていないし、それどころか多読は計画を立てても絶対その通りにいかないし、なのになぜか1年で英語を100万語読んでるんですね。フシギ。
800万語〜900万語の中身ですが、まず図書館のおかげで絵本をかなり読みました。
絵本と言うものは意外と難しいもので、語数やレベルが上がるほど快適に楽しく読めるようになっていくような気がします。
Millions of Cats
猫がいっぱいで、猫好きには楽しい本。
Where the Wild Things Are
センダックの古典的名作。
A Hole to Dig
これは言葉が根本的に日本語に置き換えることができない世界で、短いフレーズの繰り返しで、意味をつかむのが少々難しい本。
If You Give a Mouse a Cookie
If You Give a Mouse a Muffin
If You Take a Mouse a School
このシリーズはこういう仮定でお話がどんどん展開していって、あらぬ方向に着地するのがおもしろいです。
Olivia
ブタの女の子、オリビアの考えていることがいろいろと展開していきます。
A Kitten's Year
ふわふわの毛のネコちゃんを見てるだけで幸せ。
Goodnight Moon
ゆっくり読むとじわーっと眠くなっていい感じです。古めかしい絵も味わいがあります。
Library Lion
図書館にライオンがやってきます。最初はビックリしますが、だんだんみんなと仲良くなります。しかし…。
The Invention of Hugo Cabret
これは26000語ある「絵本」としてタドキストの間でも話題になった本です。
まず分厚さにビックリ。でも絵が多くて、しかも絵だけでお話が進んでいくページが続いたりします。
そして内容は、これはもう私のために書かれたんじゃないかと思いました。
まず舞台は1930年代パリ。これだけでもうコーフンです。そしてさらにオートマタ(自動人形)やサイレント映画など、私の好物がテーマになっていて、ネタがわかったときに「おお〜〜〜!!」とこれだけコーフンするのは私以外にない!と思いました。
★リベンジ本。
Song of Lionessシリーズ
4巻あるファンタジーのシリーズで、合計すると20万語ぐらいになります。
これは前に読みかけて、3巻になったとたんに難しくて投げました。本の山の中から目に留まって、「今なら読めるかな?」と思いました。それで3巻から読み直してみたんですが、内容をかなり忘れています。それでしょうがないので1巻からまた読み始めました。そうしたら、1巻、2巻と最初読んだときよりずっとよくわかるのです。「こんな内容だったのかー」と改めて思いました。それで3巻へ突入したら、やっぱり難しくなりました。そして4巻になると更に難しくなりました。なんでシリーズものには巻が進むほど難しくなっていくものが多いのでしょう。ダレン・シャンといい、不幸本といい…。
★ソレイユさんの回覧本。
やさしいGR中心の伝記もので、今こういうレベルの本を読むとスラスラ読めて楽しいです。マザー・テレサ、キング牧師など有名なのによく知らない人、ローザ・パークスのように初めて知った人、やさしい本で読めるのはいいですね。
★その他単発
A Room With View (PGR6)
最後に1冊残っていたGRです。メチャクチャ読みにくかったです。後で判明したのですが、これはもとの小説を簡約したというより、映画のリライトとして書かれたようです。映画なら画面でわかるようなことが全く説明されていないので、映画を見た人でないとわからない本のようです。PGRの映画のリライトは映画を見た人でないとわかりにくいことで有名ですが、これもまたそうでした。
内容は20世紀初めですが、イタリアへ来たイギリス人の若い男女数名が交錯する話で、なんだかヒストリカル・ロマンスに近い雰囲気がありました。
The King Nobody Wanted
どこで見つけたのか、本が届くまで時間がかかって、届いたときは全く忘れていた本。タイトルからして意味不明。
じつはこれはキリスト物語だったのです。聖書の福音書の記述に基づいたものでほとんど創作的な部分はなく、キリストの生涯を知るのにちょうどいい本です。YLは4.5〜5.0ぐらいで、文章がGRのようにクセがなくて客観的な感じがします。
Queen Victoria (Dead Famous シリーズ)
このシリーズは少々レベルが高くてすらすらとはいきませんが、歴史上の人物が楽しいイラストを交えながらいろんなエピソードが書かれていておもしろいです。
Emma and the Ruby Ring
いつ買ったかわからない古い積読本を発掘してみました。書評がないところを見ると、世界史クラブ本として自力で探し出したようです。
物語の舞台はアイルランド。(このあたりに私の好みが)。現代の女の子Emmaが19世紀末の世界へタイムスリップします。そこで知り合ったお母さんと小さい姉妹の手助けをするお話です。YLは3.5〜4.0ぐらいだと思いますが、すらすら読めました。
★ヒストリカル・ロマンス
上記のような本を読んでたら、特にLionesシリーズで語数を稼いだりしたのでロマンス本は少なめ。
The Secret Pearl
Mary Baloghの単発ものです。ずいぶん読みやすくて驚きました。こういうときは素直に自分の読解力が上がったんだと思っておきます。
A Kingdom of Dreams
ずーっと置いてあった本で、そろそろ中世ものに手を出してみようかなーと思って読んでみました。
スコットランド人のヒロインがイングランドの恐ろしい戦士にさらわれて…という話。ロマンスですからそのうち二人が惹かれていって…という展開だと思ったのですが、ヒロインの抵抗が激しくて、読んでて疲れました。内心では惹かれてるんだろうと思わせるような部分もチラつかせながら、それでも最後の最後まで強引に抵抗し続けます。レベルもちょっと高かったかなと思います。
Brighter Than The Sun
それで疲れたので、そんなときはJulia Quin。パピイさんの紹介で注文しました。
読みやすい!おもしろい!
やり取りがギャグみたいでかなりのコメディです。ヒロインがオーブンに頭を突っ込んでいる場面など笑えました。
★通過本
The Bride
これも積んであったヒストリカル・ロマンスです。12世紀のスコットランド、国王の命令によって結婚させられたスコットランド人のAlecとイングランド人のJamie。二人がイングランドからスコットランドへ旅をする様子や、Alecのお城の描写などが細かくて、物語の世界を感じさせてくれました。いろいろな出来事が起こって、波があって、読み進みやすいところ、進みにくいところ、山あり谷ありでした。
ということで、めでたく900万語通過しました。
これからはしばらくフランス語を読んでみたいと思っています。思い出したようにちょこっと読んでは止まり、の繰り返しですので、ぜんぜん読めるようになりません。一度気合を入れて立て続けに語数をかせいでレベルアップを図りたいです。そう思って、円高でもあることですしアマゾン・フランスで大量注文してしまいました。
でも中国語の本も英語の本も積もっているので、どこまで続くやら。
★音声
「シャドウイングはしません」という主張は相変わらずです。
聞き取れるようになりたいな、とは思いますが。
それで昨年のタドキスト大会の時に、DVD付きの絵本を持ってきている人がいたのでいろいろ見せてもらいました。「これならわかる」と思って自分でも買ったのが
Bringing Down the Moon
Little Beaver and the Echo
どちらもとってもかわいくて、文字を見なくてもDVDを見るだけでちゃんと内容がわかります。
さらにいくつか朗読CDを聞かせてもらったら、意外と内容がわかるものが多いことに気がつきました。それでもっと朗読CDを聴いてみたいと思いましたが何を聞いていいかよくわかりません。
そうしたら今年の春ごろ「多読多聴最強ガイド」という本が出ました。CDプラスCD−ROM付きで、なんとGRがまるごと何冊も収録されています。
音だけじーっと聞いてたらだいたい寝てしまいますので、通勤時にBGM代わりに1作ずつエンドレスで繰り返して流してみました。…そうしたら、聞いてるだけで内容がわかるんです。確かにこのレベルのGRを今読んだらすらすら読めるので、わかっても不思議はないのかもしれませんが、「英語できません」が染み付いている私には、英語なのに聞いてわかるのがなんだか不思議な感じです。通勤時なのと、ダンボールから掘り起こしてくるのが面倒なので本は全く開いていません。
特にOBW1の「The Coldest Place on Earth」は多読の初期に読んで、ちょっと難しかった本です。難しいのをやっと読んだので、結局内容はほとんど忘れてしまいました。それが聞いているだけで内容がわかるんです。何度か繰り返し聞いてたら、聞き逃したところも埋まっていって、「こんなにわかるのかー」と自分でもビックリしました。
特に本を読んだときはアムンゼンとスコットの記述が交互に出てくるので混乱しがちでしたが、今聞いたらちゃんとわかって混乱しません。それにどちらが先に南極に着いたか、さえ忘れていたのですが、スコットとアムンゼンの違いが完全にわかりましたので、きっと一生忘れません。
シャドウイングは苦手、聞き読みも苦手、音がわかるようになりたいけどどうしたらいいかわからない…そんな人は、レベルの高い本が読めるようになったころにやさしい本の朗読を聴いてみたらいいかもしれません。
★★6周年にタイミングのいい記事が★★
先日新聞で見たんですが、英語を学ぶには、短期習得よりも長期にわたって勉強することが重要で、それが「6年以上」英語に接する、というのが大切なんだそうです。脳の「文法中枢」「文章理解の中枢」が活動するのにそれぐらいの長期学習が必要だそうです。長期習得者は「文章を理解する回路がすでにできあが」っている状態になっているそうです。
6年も勉強し続ける、なんて多読前の私が聞いたら「こらアカン」と思って英語の勉強はあきらめたでしょう。しかし多読だから6年も続けてるんです。
やはり長期にわたってコンスタントに英文に触れるのは、多読だからこそできるんだと思います。6年たったことですし、英語の回路がそろそろできあがってきているでしょうか。
(この研究をした人のは東京大の「酒井邦嘉」准教授というそうです)
それではここまで読んでくださった皆様、Happy Reading!
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