[掲示板: 100万語超 報告・交流 -- 最新メッセージID: 13567 // 時刻: 2024/11/24(20:16)]
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お名前: たかぽん
投稿日: 2008/8/23(17:37)
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きくやさん、まりあさん、こんにちは。横です。
きくやさん、300万語おめでとうございます!!!
一般化はできないながら、300万語というと、いろいろと読め始めて、
おもしろくなってくることだと思いますと、えらそうにつぶやいてみる。
(私、シェルダンを読んだこともないのに。。)
ルイス・サッカー、すごいですよね。
Holesは、やっぱり、すごかった。のどカラカラになったけど。
英語の本でのめり込めるんだ!と初めて体験した本でした。
久しぶりに読み返してみようかなぁ。
しかし、私、ミステリはほとんど読んだことないのです。
でも、このところ、ミステリがらみのご報告が続いているような気がしないでもない。
手招きされているのか? (妄想か?)
ひきつづき楽しくどうぞ!!
そして、まりあさん。以下のお話に激しく反応。
〉 スペンサーシリーズ第2作、God Save the Childで、スペンサーが
〉 初めてスーザンの自宅を訪れるとき、ドン・ペリニョンを持って
〉 いく。これを空けてしまうとスーザンがキッチンからもう1本
〉 持ってきます。
〉 Susan returned with the champagne. Mumm. Good. I was more
〉 than a domestic champagne date.
〉
〉 これの訳は「スーザンがシャンペンを持って戻って来た。ウム、
〉 結構。私を、国内産のシャンペンを飲ませるようなデイト相手とは
〉 見ていない、となっている。だから私は菊池光訳は読まない。
〉 Mumm って間投詞ないでしょ、hmmはあるけど。
ほんとだ。すごい誤訳ですね。。
このての誤訳って、とても多いようですね。
ずいぶん前になりますが、元裁判官の倉田卓次氏が「裁判官の書斎」で指摘されていた、
モデスティ・シリーズ「唇からナイフ」の誤訳例もすさまじかったです。
まさにめちゃくちゃ。意味不明。
(「裁判官の書斎」p.101〜)
〉 シャンパンの有名ブランドです。映画カサブランカで
〉 イングリッド・バーグマンがハンフリー・ボガードと傾けていた
〉 ことで大変有名です。
パリから脱出する日のですか? あれはMummだったんですか!
Mummといえば、「ミート・ザ・ベアレンツ」という映画で出てきました。
ベン・スティラーが、彼女の家にシャンパンを買って行こうとします。
ドラッグストア(?)で、ここで一番高いシャンパンは?ときくと、店員いわく、
Mummがあると。いまセールで13.95ドルだと。
いや、もっと、80とか100ドルのシャンパンは無いかときくと、店員は少し考えていわく、
じゃあMumm1ダース買えばと。
〉 この Mumm の一語に、スーザンの女としての魅力への彼女自身の
〉 並々ならぬ自信に少々たじろぐ思いと、自分がハンフリー・ボガード
〉 になぞらえられたことをやに下がる気持ちとが交錯して、この巻の
〉 山場です。そう解釈しないと、この後のスペンサーのぎごちなさが
〉 説明がつきません..てなことを読書会開いたり掲示板で語り
〉 あったりして解明するのが楽しみなわけで、英語力があったら読める、
〉 というものではないですし、スペンサーやスーザンの人となりを
〉 理解してセリフに込められた思い入れがわかったり、この場面のよう
〉 に雑学知識で分かることもある。ハードボイルドを読むのには、
〉 辞書を引いてもTOEICが990点でもダメです。
なるほど。。
〉 最近のコージーミステリを訳している若手の翻訳家はこんな間違いを
〉 しません。
〉 「Mummなんて英語ないよ」ってGoogle検索すればすぐシャンパンの
〉 ブランドと分かりますから。
菊池氏はわかっていたけれど、内緒にしとかなくちゃと思われたのかもしれませんね。(それはないか…)
まりあさんの薀蓄は相変わらず痛快で楽しいですね。ありがとうございました。
それでは失礼!
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