[掲示板: 100万語超 報告・交流 -- 最新メッセージID: 13567 // 時刻: 2024/11/24(21:52)]
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お名前: すけさやママ
投稿日: 2008/8/22(14:23)
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皆さん、こんにちは。すけさやママ@1383万語です。
2003年の8月に多読を始め、今月でちょうど5周年になりました。
100万語達成以来の報告になります。
記憶が薄れてしまってはいますが、この5年間を振り返ってみたいと思います。
100万語まで ほとんどGRばかりで語数を増やし、児童書は、GRに飽きた時に数冊読む程度でした。
レベル0から始めてレベル6までGRだけで150冊くらい読んだかな?
GRはレベル3・4が一番面白かったです。
100万語達成した段階では、英語力がついた実感は湧かず、
英語の本を読むことに抵抗がなくなり、やっと英語読書への入り口にたどりついた、という感じでした。
100万語〜 児童書の世界に足を踏み入れました。
GRだとレベル6でもまあまあ読めたのに、児童書だとレベル3でも四苦八苦したのが記憶に残っています。
GRってほんと、学習者向けによくできてますよね。
ただ、やはり児童書のほうが、生き生きした楽しさが感じられました。
300万語前後 児童書中心でしたが、簡単な物なら大人向けのPBが読めるようになってきました。
いつか、あれも読んでみたい、これも読んでみたい、と夢が広がってきたのがこの頃です。
600万語前後 児童書と半々くらいの割合でしたが、大人向けの娯楽作品が楽しめるようになってきました。
そのわりに、読速は多読開始時とほとんど変わっていませんでした。
ここでTOEICを受けました(昨年7月)800万語前後だったと思います・・・795点
多読開始直後が705点だったので、4年も多読をしていて90点しか上がらず、がっかりしました。
(ただ、その間にTOEICが新テストに変わったので、差し引いて考えなければいけないんですけど)
900万語前後 ここまで来てやっと、多聴を始めました。何度もやりかけては挫折を繰り返していたのですが、
お金を払ってaudibleの会員になったら、続くようになりました(笑)。
聴くのに差し支えない程度にシャドーイングもしました。
私の場合、今までの経緯から、あまり簡単なものだと飽きてしまうと分かっていたので、
理解度6〜7割でも、面白いと思える素材を無理やり聴きました。
ところどころ分からなくてもなんとか内容が分かって楽しめるようになり、自然に「飛ばし聴き」に。
すると読書のほうでも、性格的にどうしてもできなかった「飛ばし読み」ができるようになりました。
これで、読む速さが一気に上がったのです。ここから自分でも分かるくらい、メキメキ力がついてきました。
もっと早く多聴を始めれば良かったと後悔しましたが、期が熟していたのが良かったのかもという気もしています。
最初は多読とは別に時間数を計算し、「多読○○語、多聴××時間」と数えていたのですが、面倒になり、
なるべく語数の分かる作品の朗読を聴き、多読の語数と合計してしまうことにしました。
ちなみに上記の1383万語というのは、多読・多聴合わせた語数です。
(語数が増えるのが嬉しくてどんどん聴くようになりました。 この数え方、おすすめです!)
1200万語超 読もうと思った本はだいたい読めるようになったので、図書館で本が調達できるようになりました。
多読も多聴(平日は毎日1時間聴きました!)も楽しくてたまらず、どんどん進みました。
TOEIC対策しなくちゃと思いつつ、読みたい・聴きたい本が多すぎて、勉強らしいことはまったくせず。
受ける直前に公式問題集を4回分(2冊分)解いてみたら、毎回900点前後の点数が。
そして先月(2008年7月)TOEIC受検、数日前にネットで判明したばかりの点数は、955点でした!
1年間で160点も上がったのには、自分でもびっくりしました。
多読開始から5年間、トータルで250点アップです。
この間、多読・多聴以外、何もしていません(直前模試代わりの公式問題集は除く)。
私は「これさえやれば・・・」みたいな民間療法(?)のようなことは信じないタチなので、
大きな声では言えませんが、多読多聴だけで大丈夫なんて嘘でしょ、と思っていました。
なので、早く単語集やらなきゃ、文法問題集やらなきゃ、と焦りつつ、でも楽しい多読に走ってしまう、という
生活を送っていました(焦ってるのに漫画に手が伸びてしまう受験生のような気持ち(笑))。
だから、この結果には自分でもびっくりしています。
楽しみながらTOEICの点数まで上げることができるなんて、
多読とめぐりあえたことに、本当に感謝しています。
私の場合、英語教員という職業柄、もともと文法はある程度分かっている、
多読を始める前にディクテーションなどもやっていたので(続きませんでしたが)、
少しは力がついていたかもしれない、という特殊事情がありますので、
私の例だけでは、誰でも多読多聴だけで大丈夫、という結論にはならないとは思います。
でも、少なくとも、受験英語などはある程度やった経験があるけれどその後が・・・という方には、
多読多聴は絶対の自信を持ってお勧めできる方法だと、今では確信しています。
多読を続けていても、英語力が上がっている実感がわかず、不安に感じている方もいらっしゃると思いますが、
いつか必ずブレークスルーする時が来ると思います(私の場合は、たまたまそれが1000万語直前でした)。
話が試験にそれてしまいましたが、5周年報告に戻します。
5年間で読んだ本の中で印象に残っているものをあげさせていただきます。
(忘れてしまっているものもあると思いますが、覚えているもの)
The Coldest Place on Earth(GR) 読んでて寒くなりました(笑)
Stone Fox 多読を始めて、初めて泣いた本です!
Frindle 楽しくて、しかもいいお話でした〜
Animal Farm これも泣きました(悔し涙だったような気がしますが)
Little House on the Prairie 今でも大好きな本です。
Holes 再読した唯一の本です!
Catcher in the Rye 昔、翻訳で読んだ時には「?」でしたが、原書で読んだらめちゃくちゃ面白かったです。
Master of the Game さすがシェルダン、寝不足になりました。
Replay 何度も人生をやり直す男性の話、日本語で読んでも楽しめる内容だと思います。
The Human Comedy 地味なので万人向けではないかもしれませんが、私にとっては永遠の名作です。
Remains of the Day 憧れのカズオ・イシグロ、期待以上に良かったです(英国ブッカー賞受賞作品)
Life of Pi audibleで聴きました。ものすごく面白かったです!どなた様もぜひぜひ!( 同上 )
作家としては、定番ですがSacharとDahlが大好きで、手に入るものはすべて読みました!!< 自慢(笑)
(Dahlの中では、地味ですが自伝の「Going Solo」が特に好きです)
あと、「少年の夏の思い出」系の話に弱い方(私です^^;)、お勧めご紹介します!
「Boy's Life」、「The Body」(King) 、「To Kill a Mockingbird 」(アラバマ物語:主人公は女の子ですが)
「A Day No Pigs Would Die 」、「A Painted House」(グリシャム:audibleで聴きました)
読んだ本を思い出していたら、何だか無性になつかしくなってきてしまいました。
やっぱり読書っていいですね。
(ついでですが、内容は別にして、文章にも相性があるようで、
私にはダール、スタインベック、カズオ・イシグロの三人が、難易度の割には読みやすく感じました。
それと気温! 冷え性のせいか、アメリカ南部の作品の相性は良いのですが、
寒い地方のものはダメで、アンジェラの灰(アイルランド)とか投げました。
・・・本選びは難しいですが、自分の傾向が分かっていると、当たりはずれが少なくなると思います)
ファンタジーは苦手で、ハリーポッターは1冊で「もういいや」となったのですが、
「ナルニア国物語」にはハマりました。この作品の35時間で一気に多聴に目覚めました。
また、最近読んだ「Tom's Midnight Garden」も、ものすごく良かったです。
児童書ですが、まだ読んでない方、ぜひ読んでみてください!
実は、多読開始の時に目標にしていた「赤毛のアン」シリーズを、まだ1冊しか読んでいません。
これを全巻制覇するのを、今後の楽しみにしています。
また、雑誌の講読を始める、スピーキングの練習をする、DVDを字幕なしで見る、など、やりたいことがいっぱいです。
TOEIC900点超ってゴールかと思っていたけれど、まだまだ入り口の段階でした。
多読を始めた5年前は、第2子の娘がまだ2歳前の育児休暇中でした。
その後職場復帰し、1年後に異動になって新しい職場に慣れ、働きながらまた妊娠して第3子を産み・・・
と怒涛のような5年間でした(今は育児休暇中でのんびりしてますが。末っ子の昼寝タイム=多読タイムです)。
いわゆる「英語の勉強」だったら、絶対に続かなかったと思います。
楽しいからこそ続けられた、そして*ついでに*TOEICが900点を超えてしまった、
多読って本当にすごいなと改めて感じています。
実は前の職場で何人かの同僚に多読を勧め、軌道に乗ってきたところで異動になってしまったという経緯があります。
また一からやり直しですが、今度の職場でも、何らかの形で多読を紹介できたらと思っています。
今回は、TOEICの点数という目に見える証拠があるので、人にも勧めやすいかなと期待しています。
生徒たちにもぜひぜひこの楽しさを伝えなければ!
それから、自分の子どもたちにもそろそろ・・・と思っているうちに、長男はもう小3になってしまいました。
彼も相当な本好きではあるのですが、英語は読み聞かせしてもなかなか・・・。ORTほとんどそろえてあるのに(泣)。
無理強いせずに、のんびり待つしかないですね。これからいろいろ試行錯誤してみようと思います。
個人的なことを長々と書いてしまいましたが、
おつきあいくださってありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いします!
みなさまも Happy Reading!
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