Re: 長いものが読めるようになるには?

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10963. Re: 長いものが読めるようになるには?

お名前: Hyde
投稿日: 2008/7/29(06:38)

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Raquel さん、こんにちわ。そして、ありがとうございます。
Blog、いつも楽しく拝見させて頂いています。

〉読みやすいとオススメした手前、ちょっと責任を感じて出て参りました。

…そんな、そんな…。紹介して頂いただけでも感謝しています。

〉読めなかった原因を考えてみたんですが・・・
〉この本はPBの中では簡単な部類ですが、主人公クラスが4人(5人?)で
〉代わる代わるストーリーが進んでいくので、ストーリーの中心がぼやけている感じ?だし、
〉細切れな感じで、ぐいぐい先を追いたくなるような、「読ませる力」に欠けるかもしれません。
〉なので、むしろ、主人公が多すぎないストーリーの方が、最初の1冊にはオススメだったかもしれません。

あたたかい分析をありがとうございます。

〉Hydeさんとお話しした印象では、YL4より難しいものが読める力(単語とか文法とかの理解力)を
〉お持ちじゃないかと思うんですが、もしかすると、ペーパーバック体力が少し足りないのかもしれませんね。
〉(ペーパーバック体力というのは、長いものを読み通す力のことです)

「難しいものが読める」力はないと思うのです。
仕事でつきあっている英語の読み方としては、「いかに早く重要なポイントをつかむか」という、いわば情報処理の一種なんですね。だから、Raquelさんのように物語にすっかり入り込む(!?)ような読み方ができなくて、いつも「ああ羨ましい!」と思っているのです。

〉杏樹さんもおっしゃっているように、3万〜5万語程度の薄いPBを
〉沢山読まれると体力がつくと思いますよ。

「ペーパーバック体力」!まさにこれですね。…うすうす感じてはいたのすが…。

〉児童書じゃないものだと、ヤングアダルト向け辺りがいいんじゃないでしょうか。
〉ほんのりロマンスもある乙女系では、Beverly Cleary の"Fifteen"が、超胸キュンでオススメです。
〉それから、Meg Cabot とか。
〉Sharon Creech、Kate DiCamillo、Andrew Crements、Richard Peck あたりは、
〉子どもが主人公でも「子どもっぽく」なく、読み応えがあって個人的にお気に入りです。
〉他には、
〉・The Ordinary Princess YL4.5くらい 20000語
〉 美しくないふつーのプリンセスものです。
〉・Dear Mister Henshaw YL4.5くらい 17000語
〉 児童書です。両親が離婚して母親と住むことになった少年の寂しさが、
〉大好きな作家と文通することによって次第に癒されていく様子がとてもよかったです。
〉 古いけど、色褪せない作品だと思います。
〉・The Year of Miss Agnes YL4.5 19000語
 アラスカの学校に赴任してきた女教師と子どもたちのお話。

〉などもよかったですよ。
〉また、20巻もある大シリーズなので、わたしは読んでいないんですが、
〉"Heartland"シリーズなど、スゴク面白いようです。

具体的な道を示して頂き、またまた感謝しています。
ご紹介頂いた本、早速、試してみますね。
ひとつの壁がきっかけで、それを乗り越えるための本をこんなに紹介して頂くなんて、思ってもみませんでした。紹介頂いた本のなかから、素晴らしい出会い、発見があるのが楽しみです。

〉やはり、PBは長さが大きなハードルとなりますので、「どうしてもこれが読みたい!」
〉という思い入れがないと、途中で気乗りがしなくなることもあるんじゃないでしょうか。
〉昔翻訳で読んで大好きだった本を、あらためて英語で読んでみると
〉内容を知っているおかげで、多少長かろうが難しかろうが、
〉初挑戦の本より読みやすいとも聞きます。
〉もし、そんな本がおありでしたら、ぜひ一度トライしてみては?

読めないのに「いつかこれを原文で!」と思って黄色く陽に焼けたPBが、英語だけじゃなくて、ポルトガル語、中国語、リトアニア語、etc. とそれぞれ??冊もあるのです(笑)。

〉今回は、本との相性が合わなかったということで、
〉あまりガッカリせず、色んな方法を試してみてくださいね。

がっかりしてませんよー。寧ろ、これがきっかけで、見えなかったものがひとつ見えた気がして、うれしく思っています。"The Shop..."が読了できなくて、Raquel さんには顔向けできないな…と思っていたところなので、あたたかいお言葉、ありがとうございます。

Raquel さんのBlogにありましたが、10年以上前、ガルシア・マルケスの作品と合わせて、私もイザベル・アジェンデ、「エバ・ルーナ」の翻訳を読んだ記憶があり、またまたRaquel さんの読書歴、親近感を感じたものです。

「今度、これ、読めるようになったら、私も読みたいな」と私の「読書案内」として、Raquel さんの Blog、日々読ませて頂いています(『グッドホープ邸の殺人』、原書で読んでみたいですね)。

これからもよろしくお願いします!


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