Re: 読書量200万語報告

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10925. Re: 読書量200万語報告

お名前: Ry0tasan http://tadoten.blog122.fc2.com
投稿日: 2008/7/21(13:17)

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主観の新茶さんは[url:kb:10915]で書きました:

〉みなさん、こんにちは。(主観の)新茶@210万語です。

僕からのお祝いが遅くなってしまいましたが、
210万語通過、
おめでとうございます。

〉1 期待
〉 100万語のときは,「はじめまして」で3月1日に報告しましたが,多読通信に掲載されませんでした。
〉 当時は,寂しい思いがしました。
〉 その後,「はじめまして」で100万語を報告した人は,多読通信に掲載されています。
〉 私の場合,当時の担当者が,見逃したのだと思います。
〉 今からでも遅くないので,掲載してくださいね。
〉 はじめましての100万語の内容は,長文です。
〉 評者の漠然とした感想ではなく,しっかりした見解が聞きたいですね。

普段着で気楽な会話をしているところに、
立派な身なりの紳士が入ってきて、
整然と演説を始めたので、
担当者のかたは気後れしてしまったのかもしれませんね。
内容の立派さに感心した人は多いはずですが。

〉2 不安
〉 100万語のときは,達成できるか,不安でした。
〉 200万語も,限定された時間的制約の中,興味や時間の継続が働き,達成できるか,不安でした。
〉 自分で独自に,読みたい本を探すなどしました。
〉 アマゾンで語数が把握できなくても,自分で推計しました。
〉 そして読んだ日ごとに,語数を計算しました。
〉 たとえば,合計18,300字で,90ページであるならば,1ページは,200ページというきりの良い数字で計算し,最後に読了した日に,300ページを加算しました。
〉 6月22日に達した。

僕は語数を気にしない方ですが、
数えることで前向きになれる人にとっては、
上手な方法ですね。
こっそり参考にする人は多いでしょう。

〉3 達成
〉  過去の投稿は,一部しか見てていませんが,推計するに,私は,この6年余りで,この会に触発され100万語に達した人は,約200人前後,1,000万語に達した人は,約40人前後,2,000万語に達した人は,約10人前後いると考えています。
〉 その根拠は,最近は,月に2人ないし3人,100万語に達していると思われるので,当初の数,隠れた暗数を含め,1年間30人ないし40人達していると想定すると,6年間で,合計180人から240人の間となり,その中で200人を考えたものです。
〉 1,000万語と2,000万語は,過去の投稿を数え,若干,上増ししたものです。
〉 公表されていないと思われるので,推計しました。

これも興味深い数値ですね。
この人たちにどこかでお会いできる日を楽しみにしています。

〉 
〉4 PB
〉 PBとは,何を指すのか。
〉 PBとは,形式的意味では,ハードカバー以外を指します。
〉 つまり,表紙が,堅い厚紙でないもの,簡易なものの全てです。
〉 多少違った言い方をしているかもしれないが、とにかく、通常の定義に従います。
〉 PBは,実質的意味では,特に制限はないと思います。
〉 私は,日本でPBに該当するものといえば,社会科学では,中公新書等の新書(以前は,岩波新書が代表でした),自然科学が,ブルーバックス,人文科学が,やはり上記新書,文芸書が,各種文庫のみならず,有斐閣(有斐閣アルマ、有斐閣ブックス等),岩波の専門書シリーズ,日経文庫,日経BP,中央経済社等の本で、表紙がハードカバーでないものすべてを含むと考えています。
〉 内容的には,ハードカバーと余り遜色はないものが,かなり含まれると思います。
〉 ただし各専門分野で,この先生の本が、1番というのは,ハードカバーが多いから,もとより、形式上、PBに含まれません。
〉 アメリカのPBも、社会科学、自然科学、人文科学、小説など多彩です。
〉 しかし、ブックガイドに紹介されている本は,PBのうち一部であり,LR,GR,大人も読む児童ものなどのみ、紹介していると思われます。
〉 LRは,マザーグースの話題は多少あるが,アンデルセン,イソップ,グリム,ギリシャ神話など,古典的な教養が,余り話題にならないように思われるのですが,私の見逃しでしょうか。
〉 100万語以降の紹介は,ロマンスとミステリーという,これもPBの一分野が,多いようです。
〉 SSSでは、PBとは、何を指すのでしょうか。
〉 多分野にわたるPBのうち、特定分野に限定されているように思われてなりません。

英国や米国はずっと格差社会だったので、
教養書を読むのは高学歴のエリートが多かったようです。
お金はないけれど向学心のある人は図書館の本を読んでいました。
ですから、
新茶さんが挙げたような本、
むかしはほとんどがハードカバーだったようです。
日本で岩波文庫や岩波新書にそうとうするような本もそうです。
Every Man's Library というのが有名でした。

ペーパーバックは、
新聞と仕事のマニュアルしか読まないような人や、
若い人が対象で、
SFや犯罪ものなど、
大衆的な内容の本が多く、
表紙のデザインも扇情的でした。
この主の本のことを、
今では "mass market paperback" と呼びます。

時代が進むと、
英国の Penguin Books からは教養書のペーパーバックも輸入されるようになりました。
新書にそうとうする Pelican Books も東京辺りの洋書店で見かけることが多かったです。

今は出版社の吸収合併や多国籍化が進んだので市場もかわり、
ペーパーバックと言っても特に大衆的な感じはしないでしょうね。

〉5 読む(1)
〉 PBを読めるとは,私が定義する4のPBのうち、全部の分野が読めるようになる,かなりの分野が読めるようになる,ごく一部の分野が読めるようになる,特定分野のみ読めるようになる,どれに該当するのでしょうか。
〉 この会の方法を継続すると,どこまで到達するのでしょうか。

もうお気づきだと思いますが、
どんな分野でも入門書は読めるようになるでしょう。

〉6 読む(2)
〉 「読む」の程度は,内容把握の精粗は別として、とにかく最後まで読むのが到達した,それを超え内容を主観的にかなり把握した,さらに他人と論議できるだけの客観性を把握した,もっと専門的に特定の制度等の切り口から把握できた,どれに該当するのでしょうか。
〉 この会の方法を継続すると,どこまで到達するのでしょうか。
〉 この会の方法を継続すると,その時間軸,つまり,到達年数は,どのくらいでしょうか。
〉 この会の方法を継続すると,ほかのことは,いろいろ,できるのでしょうか。
〉 平均的な人では,どう到達できるか,そして,その標準偏差も,考えなければなりません。

これまでだったら、
Adler の言う Insptectional Reading の水準でしょう。
今後の進むべき方向性として、
もっと深い読み方も選択肢に入ると思います。

〉7 読了
〉(1) GR CER2の再読
〉(2) LR PUTTER,ORTの番外編のオールスターズ,ダール,zip mouthなど。再読はない。
〉(3) その他 THE CO0MPLETE IDIOT’S GUIDEシリーズの1つ(10万字以上)。SLAVE。子供の薄い百科事典等。1番目のもの以外は,紹介しています。1番目のシリーズは,洋書コーナーに,結構並んでいます。私は,「誰にも聞けないシリーズ」と意訳しています。「世界一わかりやすいシリーズ」と訳す翻訳本もあります。書店の方に聞いたら,一瞬口ごもり,言いにくそうに,「大馬鹿者のシリーズというのです」といわれました。直訳ですね。このシリーズは,英米人の考えがわかって,おもしろいと思いますが,SSSで計算する難易度は,おそらく10を超えるものが多いと思います。多くは,専門的知識や知見,背景知識を必要としますが,400点以上ありますから,音楽,スポーツ,マンガ,心理学その他の一般的背景知識のものは,わからない単語も,推測できると思いますし,必ず自分の興味に合ったものや専門領域があって,それは,読めると思います。

すばらしい!!
こういう入門書を英語で読む人がもっと増えても良いと、
ずっと思っていました。
Britannica などの大人むけ百科事典も、
文章は意外に優しいですよ。

〉8 シニア
〉  シニアの人は,児童もの,GR(英語圏以外の外国人向けのやさしい本)を読む会だというと,自分には,関係がないという顔をする人は,いませんか?
〉 そういう人は,社内や組織内で英語を扱うことがあって,英語に不自由していないつもりでも,その多くは、英語を多読していないし,しかし,英語を多読したいのです。
〉 そういう人にも,希望通り,英語を多読してもらいたいと思います。
〉 そういう人は,しかし,児童もの及びGRを織り交ぜて読むなら納得するかもしれませんが,それだけだと,はじめから,「本音は言わないが,内心馬鹿にしたり,敬遠したりして」入ってこないでしょう。
〉 中年以上の人は,英語を読む目的がハリーポッターと聞くと,「え,それ,何。そういう程度なの。参加しない。」という人も,少なくないでしょう。
〉 しかし,100万語までは,少なくとも,騙されたと思って,LR(英語圏の児童向けの本),GRを読むのが,多読のアクセルを踏むきっかけとなるでしょう。
〉 LRの豊かな世界に,目覚めるかもしれません。
〉 しかし,それ以後の展望も,与えられている必要があります。
〉 自分の読みたい本を読み,それを英語で表現できるという方法が必要です。
〉 そうでなければ,自分の読みたい英語の本を買うが,積んでおくことになります。
〉 また、英語を話すと言うことは,暗記した英語会話をそのまま話して通じることではない,自分の思想を理路整然と話して議論できることだ,という國弘正雄の言葉:英語の話し方P156、P344も,私は,その通りだと思っています。
〉 言葉は,思想そのものです。
〉 英語の本というのは,種類は,それこそ,いっぱいあるのです。
〉 読みたい本が,いろんな分野であって,当然ではないでしょうか。
〉 いろいろな分野が読めると言うことが,多読の効果でなければならないのではないでしょうか。
〉 日本人の大人が,普段日本語で読んでいるもの(それは,子供では通常読んでいないもの)を,英語圏ではどういう内容にしているか,それを英語で読むのが,自然ではないでしょうか。
〉 また、自然科学,社会科学,人文科学で,翻訳物が出る前の1年や2年前に,英語が読めるのは,読みたい動機になるのではないでしょうか。
〉 アドラーが,「本を読む本」で説いているような本というのが,多読の効果として,読めるようでなければならないと思います。
〉 教養とは,少なくとも一昔前は,そういうものでした。
〉 中年以上の人の大勢は,普通程度に英語を学び,社会で,普通程度に英語に触れている場合が多く,今後の高齢化社会を考えても,英語の多読を人生の楽しみにしようと考える人も,多いと思います。
〉 しかし,今のままだと,そのような人たちは,英語の多読に入ってきやすいでしょうか?
〉 食わず嫌いで終わらないでしょうか?
〉 新書を買っているのは,中年男性が,1つの読者層だそうですが,たとえば,これが英語で日本語と同じスピードと理解力で読めるとなれば,その人は,英語も取り混ぜて読むようになるでしょう。
〉 私の認識は,的はずれですか?
〉 それとも、異端ですか?

特に異端ではないと思います。
サイードを英語で読みたいと思っていたけれど、
絵本の面白さにはまってしまい、
そこから抜け出せない人もいますが、
そういう人はそれでも結構だし。
Shakespeare や Jane Austen の話題で盛り上がったこともあります。

Harry Potter って、
学生運動の話ですよね。
しかも原書はラテン語満載です。
中高年の男性などで、
興味がないかたが多いのもしかたがないとは思います。
(もしかして誤解していますか?)

この掲示板の常連さんが運営しているブログでも、
ばななさんとか間者猫さんなど、
教養書の世界に踏み込んでいますから、
これからの発展は期待できるでしょう。

また時間がなくなりました。
あとで続きもかきますね。


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