5年7ヶ月、1,000万語通過報告

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10869. 5年7ヶ月、1,000万語通過報告

お名前: marin
投稿日: 2008/6/23(22:15)

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皆さん、こんばんは。marinです。

5年7ヶ月、多分、歴代2位の最長記録で1,000万語を通過しました!
(たった今通過したような書き方ですが、1ヶ月以上前に通過しています。。)
記念すべき通過本は、かなーり前から決めていたDifferent Seasons 
by Stephen Kingです。これでKingの本は通算11冊目。一体、Kingの著作を
全部読み終わるのに何年かかるんだっていうローペースですが、ライフワーク(爆)
として取り組みたいと思います。
Different Seasonsですが、一生、King先生についていくよ!と思わずにいられ
ないくらい良かったです(*^^*)。Kingの本より面白いと思える本に出会う
ことはあっても、Kingより好きになる作家は出ないだろうって本当に思います。 
何がそんなにいいかというと、人物描写とか心理描写とかの濃さ(笑)です。
私はこのところ話題?になっている脳内映像派なのですが、私の場合、この脳内
映像は文章の濃密度?によって変わるようで、映像の前に何枚ものレイヤーと
いうかスクリーンがかかっていてかなり遠くの方で演技(笑)が行われたり、
全くレイヤーがかからず、かなり近くで演技が行われたりするのですが、Kingの
場合、自分が演技をしているのかと錯覚するくらい近くで行われていて、臨場感
が破格になるためかと思います。他にもいろいろありますが、Kingを語り始める
と長くなるので(爆)、この本の中の4つの話のそれぞれの感想を軽く書いて
終わりにしておきます。

「Rita Hayworth and Shawshank redemption」
号泣。Hopeという言葉がたいへん心に染み入りました。

「Apt Pupil」
この手の話を書かせたらKingの右に出る人はいないと思います。怖すぎ。
ついでにいうと、King先生、あいかわらず容赦なさすぎ(笑)。

「The Body」
The most important things are the hardest things to say. 
冒頭のこの言葉につきます。
“Stand by me”(映画)はこの話をよくあそこまで映像化したと思う。

「The Breathing Method」
Sandraの生き方に心を打たれました。ショーシャンクのAndyもそうですが、
逆境の時にこそ、人の真価が問われるのでしょう。

さて、今までだいたい200万語/1年のペースできていたので、実は
1,000万語は5周年あたりに通過できると思っていたのですが、5周年
前後で、まさかの停滞。 それで結局5年7ヶ月までかかってしまいました。
停滞といっても多分他の方とは全く異なるもので、多読自体がどうのではなく、
多読さえもしたくない位、英語が嫌で嫌でたまらなくなってしまったのです。
英語嫌いは持病(爆)なので、今までも頻繁に発病していましたが、多読は
自分の中で読書の位置づけだったのでそれまで特に影響?はなかったのですが、
読書といっても、結局は英語力向上のためにしていることなので、「英語なんて
やめてしまって、英語ができない人で通した方がよっぽど楽なんじゃないか」と
まで思うに至り、多読さえもできなくなりました。

とはいえ、英語は仕事上必須で、英語ができないから仕事を変えるというのも
嫌だしで、結局英語を続けるしかないので何とか復帰しました。復帰に3ヶ月
くらい、あと、英語に関しては、自分がだめなListening、Speakingにシフト
することにしたため、多読はゆっくりペースになったので、最終的に5年7ヶ月
となりました。

こんな書き方をすると、5年も多読をして1,000万語も読んで、全く英語が
できるようになってないかのようですが、そんなことはもちろんないです。 
おかげさま?でTOEICも900点を突破し(L:445, R:460)、ようやく論外レベルで
はなくなった感じはします。ただ、仕事上求められている英語力が常に自分の
英語力より上なので、すぐイヤになります(爆)。

とりあえず、愚痴?はこの辺にしておいて、1,000万語を通過して、
どういう変化があったかを書いていきます。

<語彙に関して>
多読をして一番自分の中で変わったのは語彙に対する考え方です。
多読前は、自分が知っている語と知らない語の2種類(正確にいうと以前覚えた
記憶があるが意味がわからない語(爆)の3種類)しか語彙の種類はありません
でしたが、多読後はもっと細かくなって下記のような種類に分類されるように
なりました。

*知らない単語
*1つ、またはいくつかの意味を知っているだけの単語
*意味を良く知っている単語
*Output Readyになっている単語
*Outputで使える単語

多読で辞書を引かないで語彙が増えるかどうかや辞書を引かないで単語の意味が
わかることが素晴らしいみたいな極論?にのみ焦点があてられている感じが
しますが、個人的には多読の真髄は、多読をすることによって、単にいくつか
意味(もしくは訳語)を知っているだけの単語が、良く知っている、または、
Output Readyの状態にまでなるということにこそあるのではないかと思って
います。 

語彙がたいへん少ない人はそうではないと思いますが、もともとそれなりに
単語を覚えた割には本が読めないという人の読めない理由は、知らない単語が
あるせいということよりも、知っていると思っている単語が実はよくわかって
いないということにあるのではと思います。

特に、簡単と言われている単語であるhaveやgetやgiveのような単語は、逆に
守備範囲の広い単語なので、自分がわかっていると思っているほどわかって
いないことが多く、それが読めない原因になっているのではないかと思います。
(個人的には、いわゆる簡単と言われている単語は、最頻出語なだけであって、
決して簡単な単語ではなく、むしろ、1つしか意味がないようなBig wordの方が
簡単な語と定義しても良いのではと思っています。)
それが、多読を通して、たくさん読むことで、自動的に触れる機会も多い
最頻出語がわかるようになり、自分が良くわかっている単語が多くなり、PBも
読めるレベルにいけるのかと思います。 上の単語の種類で言うと、一番上の
ものが2番目になるより、2番目のものが3番目になることの方が、多読をする
ことによって培われる英語力?な気がします。

そして、3番目になることで、4番目につながっていき、Outputの力もついてくる
気がします。 ただ、Outputに関しては、意味を知っていることが必ずしも重要
でなく、1番→2番→3番→4番のように進むというわけでもないと思います。
どちらかというとその語がどういう時に使われるのかということの方が重要で、
実際、意味がよくわからなくてもこういう時に使うということを知っていれば、
逆に、正しく?使えると思います。これは、流行語を例に考えればわかると
思います。 

ただ、語彙に関しては、私もあまりわかっていないことの方が多いので、また、
新たな発見?があったらご報告したいと思います。

<読むことに関して>
今は英文を読むのにストレスはありません。仕事上読む英文はもちろんのこと、
普通のPBもふつうに読めます。辞書の使用に関してはその時の気分次第で、
引きたい時は引くし、引きたくない時は引きません。辞書があってもなくても
平気というところでしょうか。ちなみに私は名詞系を英英で引くと、なぞなぞに
なってしまうのでご法度?の英和で引くことが多いです。基本的に辞書で
書かれたことが日本語であっても、私の場合、英語→日本語の翻訳機能は昔から
破壊的に壊れているので、特に何か影響があるとかはありません。
しょせん、辞書に書かれていることはヒント?みたいなものなのでそれを覚える
こともないしで気にしていません。また。辞書を引いて単語が覚えられるような
高度な能力も持っていないので、辞書を引いて覚えられなくでもそれがむしろ
普通なので気にしません。

<書くことについて>
読むと書くことはリンクが強いのか、こちらもストレスがひじょうに少なくなり
ました。もちろん、素晴しい文章が書けるようになったわけではないし(笑)、
仕事に関係ない文章は今でも苦労しそうです。

<聞くことについて>
多読を始めて、Listening力がつく人が多いようですが、私は多読によって影響
があったのは楽に聞けるようになったというだけで、大幅なListening力増加は
残念ながらありませんでした。Listeningに効果があったと思えたのはshadowing
ですが、これは他の方同様、私もなかなか続かなくあまりできていません。
それで、今更ながら発音練習とかしています(爆)。 ようやく、発音できない
音は聞き取れないという意味がわかってきたところで、Listening効果に期待
しています。 
あと、今更、海外ドラマも見始めました。お金をけちって日本語字幕がない
ものを買いましたが、英語字幕で見ると、字幕を見るのに必死でほとんど耳が
留守状態になるので失敗したかと思いましたが、少しずつ慣れてきました。 
でも、今のところ、Listening効果よりも早読みの効果(聞き取りが厳しい
ところは早く話すところで字幕を読むのが鍛えられる(笑))の方が高そう
ですが。

<話すことについて>
未だにかなりひどいレベル。多読を始める前は単語英語か丸暗記フレーズが
使えるのみのような状態だったのが、文法とか間違いまくりといえども、
センテンスで話せるようになったので、すごい進歩ともいえますが。。。 

最後に読んだ本ですが、前に報告したのが400万語のため、基本的に大人向け
PBを読んでいて冊数は少ないといえど、とても書ききれません(爆)。
600万語から900万語の間はファンタジーの読み易さ比べというのをしたので、
別の機会にまとめまるとして、900万語から読んだ1万語以上の本を列挙して
おきます。

<★★★★★> 個人的5つ星

* The curious incident of the dog in the night-time/ Mark Haddon
* The twelfth angel/ Og Mandino
* Tuesdays with Morrie/ Mitch Albom
* The Concrete Bronde/ Michael Connelly
* The Last Coyote/ Michael Connelly
* The Poet/ Michael Connelly
* The Invention of Hugo Cabret/ Brian Selznick
* Different Seasons/ Stephen King

<★★★★>個人的4つ星
* A farewell to Yarns/ Jill Churchill 
* A Quiche before Dying/ Jill Churchill
* The Frog Princess/ E.D. Baker

<★★★★>個人的3つ星(低評価なため、言い訳(爆)付)
* Love Story/ Erich Segal
      GRは感動できたのですが、何しろ読みづらくて。。また、2人の口が
      悪すぎるため、共感薄く。。
* Family Honor/Robert B. Parker
   Kingのような濃い描写が好きな私にはちょっときつい。
   また、これを読む前にChina Trade/S. J. Rosanを読んでるため、解決の
      仕方があまりにも甘すぎでがっかり。(両者ともマフィアに挑む?女探偵の話)


それでは、皆さん、Happy Reading!

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