[掲示板: 100万語超 報告・交流 -- 最新メッセージID: 13567 // 時刻: 2024/11/25(08:52)]
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お名前: 杏樹
投稿日: 2008/5/13(01:04)
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泊義さん、こんにちは。
〉先日、『英文版 坊っちゃん - Botchan』(訳:J. Cohn)を読み、累計語数が
〉300万語を突破しました。200万語から一年以上、多読開始から三年以上経って
〉います。
300万語通過、おめでとうございます。
少々すっ飛ばしますが…
〉英語多読は、要らぬ英語コンプレックスや英語への過剰な恐れを弛緩し、
〉健全な日-英米相互文化理解・異国間コミュニケーションの一助になり得る
〉のかもしれない…。
〉これは、酒井先生が『快読100万語!』(ちくま学芸文庫)p.242-243あたりで
〉展開された、無意味なカタカナ語・(和製?)英語表記の氾濫や「漢語の横暴」
〉への批判にも通じる話かと思います。鈴木孝夫さんや高島俊男さんの著作を
〉愛読してきた私は、『快読100万語!』のこのくだりを読んだ時、喝采を叫び
〉ました。
本当にそのとおりです!!!
〉個人的感覚に過ぎませんが、私の場合は多読を始める前より、英語を恐れる
〉程度が多少なりとも小さくなってきたように感じてはいます(あくまで相対
〉的比較ですけど)。これは多読によって英語力が上がり自信がついたという
〉より、多読開始前から比べれば英語が身近になったから、ということかも
〉しれません。
多読をしている人の多くは同じように感じているんじゃないでしょうか?100万語通過してもあまり効果が感じられない、という人はけっこういますが、それは英語力がメキメキついた、という実感が薄いだけで、実は英語の本を読むのが苦にならなくなってきたとか、コンプレックスが薄らいでいったとか、そういったところで少しずつ変化していっているんじゃないかと思います。
そうしたらだんだん英語が「勉強」じゃなくなって「言葉」になっていって、「英語の勉強」じゃなくて「楽しい本を読んでいる」になっていって、相乗効果的に英語コンプレックスが消えていって英語とお友達になれてしまう。
〉とまれ、「300万語通過本」に夏目漱石『坊っちゃん』の英訳を選んだ理由を
〉まとめますと——、
〉1.多読の原点である漱石への敬意
〉2.日本の近代化に関わる我々と同じ問題に悩んだであろう漱石への共感
〉3.現実を生きる智恵が詰まっているとされる英文学を学んだ先達漱石への追慕
〉となります。
省略させていただきましたが、「坊ちゃん」で300万語通過した意義がよくわかりました。こういう意図で通過本を選ぶのも面白いですね。英訳で読んだ感じはいかがでしたか。読みやすかったですか、難しかったですか。
〉それでは皆様、今後ともよろしくお願いいたします。
それではこれからもHappy Reading!
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