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お名前: 酒井@快読100万語!
投稿日: 2008/1/13(12:01)
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fianaさん、杏樹さん、こんにちは!
さかい@tadoku.orgです。
〉杏樹さん、酒井先生、おはようございます。
〉〉〉はい、語数はどうでもいいですよ。YLもどうでもいい。
〉〉〉(実際ぼくの多読クラスではどちらもほとんど話題になりません、
〉〉〉 というか、全然話題になりません。)
〉〉〉どれも掲示板で「遠隔指導」を受けるための目安ですね。
〉〉やっぱり「どうでもいい」んですね。
〉YLについては、個人的には大反対。
〉YLにこだわる必要はないけど、私は、実用上、少なくともYLは必要なのです。
その通りです。語数もYLも「実用上」必要なものです。
〉と言うのも、YL情報がないと、本を買うときに困ってしまう。
〉近くにブッククラブも大きな本屋もないので、実物を見て本を選ぶことが出来ない。そのため、本をインターネットで買うときに、YLが分からないと…とても困るのです。
〉本が届くまで、どのくらい読める本か全く分からなくなる。
〉(YLが高くても、いつかは読めるとは思いますけど……。)
〉ドイツ語の場合がそうで、とにかく、数打ちゃ当たるで買うしかなくなってしまいます。出版社のホームページで、対象年齢を調べればある程度分かりますが、それでもかなりばらつきがある。
〉その点、YLが分かれば多少の誤差はあっても、だいたい思うくらいの難易度の本を選ぶことが出来ます。
〉今、MTH(YL2.5-3.5)をツルツル読めるので、YL1くらいならサラッと読めそう、YL2や3なら少し慣れればツルツル読めそう、YL4や5なら少しキリン読みだけどまあ読めそう…という感じに。
〉もちろん、YLが同じでも読みやすかったり読みにくかったりすることはありますが、かなり精度の高い目安にはなりそうです。
その通り、目安です。だからざっくりした目安と考えずに
「基準」と受け取ってしまうと、「樽」や「樽の穴」とおなじで、
大きな弊害が出ます。
たとえば「語数」を意識しすぎて楽しめない人や、
YLを気にして本選びが硬直化してしまう人が出てきます。そ
れは語数やYLは多読の本質的な部分ではないからです。
目安に過ぎない以上、YLはSSSのHPで解説しているような
「定める」ものではないと思います。SSSのYLが基準のように
取られるのには、「定めた」以外にもう一つあると感じています。
それは小数点まで決めていることですね。
当初、ぼくとしては1.0までは0.1刻み、それから上はせいぜい0.5
刻みを提案しました。また、現在どのYLも1.0の幅で「定められ」て
いますが、これも、基準ではなく目安という性格を持たせたくて
提案したものでした。
要するにYLは実用上の目安にすぎません。多読にとって本質的なのは
「楽しく読めない本は途中でやめる」という第三原則であろうと
思います。(SSSでいう「つまらなくなったらやめる」ではないです。
ご注意あれ! 「つらかったら」とか「楽しめなかったら」の方が
まだいいんですが・・・)
第三原則と膨大な数の図書さえあれば、あとは何もいらない!
好みやレベルが自分向きでないと思ったら、どんどん投げる!
そして、楽しく読めたら読み続ける・・・!
要するに「こどものように」読む、または捨てる、ということです。
YLも、語数も、したがってガイドブックも「理論上」はいらない。
書評と掲示板はあった方が楽しみが倍増するので、上の二つの次に
必須ですね。
こども式サイトはいま一生懸命図書館に多読用図書を入れてもらうように
活動していますが、これは最必須(?)の二つの条件のうちの
膨大な数の本を用意するためです。
こういう本質的な議論はいままでしたことがなかったような気がします。
fionaさんに感謝!
〉少しつまみ読みしてみたところ、YL3.5-4.5のSecrets of Droonより、YL3.0-4.0のAmerican Girlsの方が読みにくかったり、同じYL(4.5-5.5)でもNacy Drew MysteryよりHeartlandの方が読みにくい感じがしたりする。けれど、それほど違わないし、個人的な条件によって読みやすさは違うだろうし。
〉(上のSecrets of Droonについては、今読んでいるMTHと文の感じが似ていたり語彙が重なっているので読みやすく、American GirlsはMTHと重なってない語彙がかなりあって読みにくく感じるようです。
〉Nacy Drew MysteryとHeartlandについては、Nacy Drew Mysteryの方が何か硬いと言うかかっちりした感じの文章。でも、こっちの方がなじみのある感じで読み易い。多分、高校などの教科書で何回も同じような文章にお目にかかったためか?
〉どちらも、人によって違いそう。)
〉と言うことで、YLなんかどうでも良く、はないと思うので…。止めてしまおうなんて言いませんよね!!
図書館活動の先はひじょーに永いです。(長いではなくてね)
それまではYLは必要でしょうね。語数も必要でしょう。
でも、多読の「楽しく、わがままに、こどものしないことはしない」
という眼目が浸透すれば、語数カウントも、YLも関係なくなります。
それまではこの二つは「実用上」の必要から、存在を続けるでしょう。
なお、では三原則の最初の二つはどうなんだ? なくていいのか?
という疑問は当然湧くでしょうね。
最初の二つは学校英語を抜け出すためのヒントです。
辞書を引き、文法分析をし、日本語に訳していたのでは、
多読をする甲斐がありません。次の本でくわしく書きますが、
単語に注目して、単語ごとに分けて文を読んではいけません。
したがって、主語も動詞も単数も複数も現在も過去も、
意識しない方がいい。
ほとんどの人は学校教育を受けていて、こどものようには
英語に触れることができません。そこで、学校教育の
長く大きな影を抜け出すために二つの原則を使ってほしいと
考えました。
またしても過激な意見だと・・・
いいんです。多読三原則がそもそも過激なのです・・・
(G.K.チェスタートンによると訳100年前の「異端者たちは昔より
小さくなった」と。昔の異端者は「自分こそ正統だ」と胸を張っていた
というのです。ぼくも本当は「過激」と思われたくない。
「まっとう」と思われたい。でも、それは無理でしょうね。)
ふー、このところ、どんどん本音がでてしまう・・・
この投稿も反省することになるかも・・・
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