[掲示板: 100万語超 報告・交流 -- 最新メッセージID: 13567 // 時刻: 2024/11/24(04:08)]
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お名前: Ryotasan
投稿日: 2007/11/27(18:00)
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この掲示板の常連さんがどう感じているかは分かりませんが、僕はオレンジさんの投稿を読んで不快になったりはしていませんよ。むしろ、正直に報告してもらったことに対する感謝の意を表すべきだったかもしれませんね。
僕も20代のころには松本亨の本を座右において、暇さえあればペーパーバックを読んでいました。多読を始めて1・2年めぐらいにしていたことは、オレンジさんの報告に凄く似ています。(^-^;) とても他人の様に思えないです。
違いがあるとしたら、語彙の増やし方ですね。松本亨も英和より英英が良いと言っていました。多読を始めたばかりの人に英英は大変すぎるかもしれませんが、100万語を超えた人が単語の勉強をするなら、やはり英英の方が良いと思います。正確さが違いますから。ただし、僕のばあいは英英辞典を横において参照しながら英書を読むと言う方法はあまりしませんでした。根性が無かったんです。
でも半端な時間に英英の読み比べなどはやりました。そういう方法で覚えた単語の数はあまり多く無いですが、気になる文章を正確に理解する上では役に立ったと思っています。
日本語訳を介して英単語を勉強する方法は、多読を始めるまえにやったことがあります。英文を読んでいてその日本語が飛び出してくるので、読む速度が上がりませんでした。覚えていた日本語訳も、friend = 友達など、今から考えれば不正確なものが多かったです。(英語の friend は年齢が離れていても構わないので、先輩や後輩も含まれますね。) 暗記した日本語訳が出てこない様になるまで4年ぐらいかかった覚えがあります。
その後、大学院を受験するとき、米国人向けの語彙増強本を2冊やりました。覚えた単語は多かったけれど、即効性は無かったです。語源の知識が増えたのは良かったですが、これは暗記よりも理解によるものです。
大学院の授業では、一つ一つの単語を完璧に知っていても背景知識が無ければ文章は理解できないという例に何度も出会いました。Cultural Literacy という本によると、文章や単語が難しくても、内容に関して背景知識があれば読んで理解できると言う調査結果があるそうです。
多読では、さまざまな文脈で同じ単語に何度も出会うことで、その単語と他の単語の関係が段々と分かってきます。同時に、背景知識も増やせます。文脈の流れを追うことと何度も出会うことが大事なので、ある程度の速さが必要だと僕は考えています。
非常に簡単な本を薦めたのは、分速100語未満の人が分速200語に達するための練習をしやすいからです。好みの問題もありますから、そういう本は1週間に1冊ぐらいで、あとは本格的なペーパーバックで構わないかもしれません。
ただし、この種の語彙制限本は分速200語以上で読むのには適さないことが多いです。そこから先は、やはり英米の読者向けの本が良いでしょう。流行作家が米国人向けに書いたペーパーバックのばあいは、分速200語以上で読むことを想定してあり、それぐらいの速さで読んだ方が本当は分かりやすいのです。(個別の例としては単語を知らないせいで分からないこともあります。)
(いずれにしても楽しさを最優先すべきです。)
もう一つ、耳からのインプットも並行して行なった方が良いように思います。シャドウイングが良いと思いますが、しんどかったら文章を見ながら聴くだけでも良いでしょう。
それにしても、この種の疑問に関しては、いろいろな方法を自分で試してみない限り、納得できないことも確かです。ですから、オレンジさんが単語の勉強をなさりたいなら、しばらくやってみるのも良いでしょう。(皮肉ではないですよ。) (^-^;) 簡単な本でも、本格的な洋書でも、1日3時間の読書時間を確保できるなら多いにやった方が良いです。
色々と書いてしまいましたが「へー、そんな考えもあるの」ぐらいに軽く受け止めてくれれば幸いです。
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