Re: 実話系の面白い本、ご存じないでしょうか?(読書相談させてください)

[掲示板: 〈過去ログ〉本のこと何でも -- 最新メッセージID: 3237 // 時刻: 2024/11/24(09:25)]

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2660. Re: 実話系の面白い本、ご存じないでしょうか?(読書相談させてください)

お名前: バナナ http://nanaobaba.blog60.fc2.com/
投稿日: 2008/6/19(22:35)

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"主観の新茶"さんは[url:kb:2659]で書きました:
〉 バナナさん、はじめまして
〉 (主観の)新茶です。

こんばんは、バナナです。

2番目の話は、どこかで聞いた覚えがあります。そのことに関する本があるのは初めて知りました。
重いですが、興味わきました。どうもありがとうございます。
さっそく、チェックしてみます。

「ガツン」と来そうな本ですね。

ご紹介ありがとうございました。


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2661. Re: 実話系の面白い本、ご存じないでしょうか?(読書相談させてください)

お名前: 主観の新茶
投稿日: 2008/6/20(22:13)

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   バナナさんへ、主観の新茶です。

   一連の中で述べておられる「村上陽一郎」さんの本のようなノンフィクションについて、誰も触れておられないようなので、書きます。
   バナナさんの求める趣旨も、やや不明確なので、以下のような切り口で、返答します。
   できるだけ、手短に述べるつもりです。

   村上さんの専門は、幅広いが、おそらく主は安全学であり、著書は、専門レポート、概説書、啓蒙書に分かれると思いますが、私が読んだことのあるのは、啓蒙書である集英社新書の「安全と安心の科学」です。
   フィクション、ノンフィクションのほかに、専門書の分野があるので、村上さんの著書は、啓蒙書以外は、ノンフィクションとはいえないかもしれませんが、フィクション以外という趣旨で述べます。

   あらためて、本などを見て話すのではなく、主に記憶で対処するので、ご了解ください。

   上の啓蒙書では、to err is human を前提とし、fool proof(馬鹿でもわかる)、fail safe(間違えても安全)などのシステムを目指します。
   fool proofとfail safeは、近時、かなり多くの人に知られるようになった概念です。
   論理的帰結として、たとえば、航空機事故が起きても、その原因究明及び新たな事故未然防止が最優先され、原則として、関係者の責任を問うことはしない、という主張になります。
   私は、この見解に、個人的には、基本的に賛成です。
   しかし、日本の多くの国民は、これに納得しないと言われています。
   また、損害賠償及び刑事の実務は、村上さんの見解を、たとえ好意的に受け取ったとしても、少なくとも時期尚早と考えていると思われます。

   村上さんの主張は、人間は、努力を尽くしても、どういう場合に失敗するかを考えますから、畑村洋太郎さんの「失敗学」にも結びつきます。村上さんは、畑村さんを援用しています。

   畑村さんの「失敗学」は、いくつか啓蒙書が出ていて、私も、読んでいます。

   ここからが、本題ですが、お二人の主張は、リスクをどう考えるかということを前提とします。

   リスクに関するノンフィクション系となると、多くなるはずです。

   リスクは、客観的リスクと、リスク認識に分かれます。
   リスクは、リスク認識とは異なる概念だという言い方もします。

   リスクは、リスクeventの大きさ × 発生確率probability です。

   リスク認識は、客観的リスクをどう受け取るかという 主観的な問題です。

   このうちのどの場合をどういう切り口で読みたいかによって、異なります。必ずしも、読みたくないものを紹介するおそれがあります。

   一つのエピソードを手に汗を握って、ドキドキして読む、という本もあるかと思いますが、この種の本は、少なくとも、いくつかのエピソードを読むという方が普通の気がしますし、啓蒙書、それから、概説書といった本になっていくのだと思います。
   そうなると、ドキドキとは、少し違います。

   たとえば、啓蒙書で、同じ集英社新書の「リスクセンス」は、翻訳物です。
   英文の題名は、リスクセンスではありませんが、原著を取り寄せて読むことができます。

                           それでは、また
   
   


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