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お名前: アトム http://abookstop.blog8.fc2.com/
投稿日: 2005/6/13(10:24)
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こんにちは。アトム@今月末で多読4年目突入 です。
そろそろ暑くなってきましたね。 (むむう)
今回は家族でいきましょう。親子、兄弟、祖父母などなど。
まずは「母子」。
前にも母子の本を紹介したことがあるので、
その後に読んだ本だけです。たった2冊です。
■Mom Pie Petra Mathers レベル2 総語数510語 ★★★★
(邦題:)
Lynne Jonell作。お客様が来るので、お母さんは忙しくて僕達のことをかまってくれない。
子供達がお母さんをどんなに求めているかがすごく伝わってくるお話です。
■Is Your Mama a Llama? Steven Kellogg レベル0 総語数340語 ★★★★
(邦題:)
Deborah Guarino作。繰り返し絵本。主人公がラマだってところがすごいなー、と思ってしまいました。
(某S先生によると、昔ペットとしてもてはやされたとか。)
出会う動物達に「君のお母さんはラマ?」って聞いていくんです。なかなかほほえましい絵本です。
ではでは、なんというか、「家族」です。
■The Shape game Anthony Browne レベル2 総語数800 ★★★★★
(邦題:シェイプ・ゲーム)
お父さんの連発する寒い(と思われる)ジョークはさっぱり分かりませんでしたが、
著者の作風のルーツがわかりました!
(ブラウニーさんは、“Willy's Pictures”という本を描いているのですが、その本を描きたくなったわけがよくわかります:笑)
芸の細かいパロディがあちこちに見受けられます。
しかし、この本一番の注目は、家族の様子です!
はじめ「美術館は面白くないなあ」と思っていた家族の、心境の変化がわかるんです。
どういう変化かは見てのお楽しみ!
■The Un-Wedding Babette Cole レベル2 総語数370語 ★★★
(邦題:)
どんどん仲が悪くなっていく両親。どうしたら両親のためになるだろうと、子供達は考えます。
ある意味ハッピーエンドなのか?
■The Tub People Richard Egielski レベル2 総語数1,300語 ★★★★
(邦題:おふろぼうや)
Pan Conrad作。よくこんなものを主人公にしたなあ、というのが正直な感想。
無表情に見えるので読んだときは「不気味だ」と思いましたが、最後はなかなか良い終わりかたです。
あら、「家族」も3冊しかなかったですね。
まあ、いいや。次はおじいちゃん。
■Granpa's Town 野村たかあき レベル2 総語数770語 ★★★★★
(原題:おじいちゃんのまち)
Mayer Stinchecum訳。左のページに絵、右のページに文字が書いてあります。
その文字のページに、日本語が左上、英語が右下に分かれて書かれています。
これが話題のバイリンガル絵本。(話題?)
比較する、という意味では面白い。
それでね、日本語の駄洒落が英語だと伝わらないんですよ。
おじいちゃんが『まごの ゆうたと ゆうだ』と、おどけて すまして いったもんだから・・・(以下略)
というところが
"This is my grandson. He's called yuuta," Grandpa said, making a silly joke about my name.
と訳されています。
おじいちゃんの駄洒落の出来云々は置いておいて、英語にするとなにがおかしいのか全然わかりません。
あと、日本語の行間の雰囲気まで英語に訳してありました。へへえ、と思いました。
(あまり比較しすぎるとお勉強になってしまうので、真剣に比較はしませんでしたけれど)
絵は版画なのかな。日本語の字も版画みたいに見えます。
男の子の日記風に書かれています。
この本を読んで思ったのは、
やはり、日本語で書かれたものは日本語で読むのが一番だ、ということ。
最初に書かれた言葉で読むのが一番自然なのでしょう。
(ああ、だから私は『ムーミン』を原語で読みたいのさ!)
次はおばあちゃん。(でもこの本は、家族とは関係がありません)
■The Tale of the Little, Little Old Woman Elsa Beskow レベル0 総語数150語 ★★★★
(邦題:ちいさなちいさなおばあちゃん )
ベスコフさんのデビュー作でしたっけ?
お話はいたって普通で、だから何?って感じです、が、絵がね、かわいくて素敵なんです。
ちいさいちいさいお話なんです。ベスコフさん、万歳。
さあ、次は兄弟姉妹です。そうそう、ずっとこの特集やりたかったのよね!
(ってさっきまで忘れていたんだけど)
■Peter's Chair Ezra Jack Keats レベル1 総語数300語 ★★★★
(邦題:ピーターのいす)
キーツさんのペーター君シリーズ。(シリーズなのかな?)
妹が生まれてとまどうペーター君。自分の居場所がなくなる感じが伝わってきます。
やっぱりピーター君かわいいー。
■When I Was Little - A Four-Year- Old's Memoir of Her Youth Laura Cornell レベル1 総語数350語 ★★★★
(邦題:)
Jamie Lee Curtis作。この人は何でもできる多才な人のようです。
(と私の覚書に書いてあったのですが、何ができるのか覚えていません)
これは、「私が小さいときはこうだったけれど、今はこんなことができるのよ」という本なんです。
弟や妹ができて、新しくお兄ちゃん、お姉ちゃんになった子供に読んであげたい。
■I am NOT sleepy and I WILL NOT go to bed Lauren Child レベル2 総語数680語 ★★★
(邦題:ぜったいねないからね )
Charlieは妹のLolaを寝かし付けなくてはいけません。これが重労働なんです。えらいよ、お兄ちゃん、辛抱強くて!
私なら途中でキレてるよ…。
コラージュ本です。
■The Goblin Baby Lauren Mills レベル3 総語数1,500語 ★★★★
(邦題:)
生まれたばかりの弟は全然かわいくないので、これが自分の弟のはずはない、Amandaは思います。
きっとゴブリンの赤ちゃんと取りかえられちゃったんだ!なんとかしなくちゃ!
というお話です。
絵が柔らかくて素敵です。水彩かなあ。
Amandaの小さな友達Gnomesたちがすごくかわいらしく描かれています。
■Outside Over There Maurice Sendak レベル1 総語数340語 ★★★★
(邦題:)
ゴブリンにさらわれた妹を救い出す話。
センダック、こんなに光を感じる絵も描くんだー、と思いました。
すごい絵を描いています。すごいすごい。
そのゴブリンの正体がまたすごい。すごいすごい。
もう、魅入ってしまいましたよ。
「ゴブリン」って、いつもそういう役割をさせられるのね。
※センダックには可愛い絵本があるの〜。いつか御紹介します。
■Very Worst Monster, The Pat Hutchins レベル2 総語数360語 ★★★★
(邦題:せかい一わるいかいじゅう )
この子は世界で一番悪いモンスターになるぞ!と家中の人が赤ちゃんに夢中です。だれもお姉ちゃんに注意を払いません。
上の子って赤ちゃんがいると影が薄くなっちゃうんだよね。がんばれ、お姉ちゃん!
■I Wish My Brother Was A Dog Paul Meisel レベル2 総語数480語 ★★★
(邦題:おとうとなんかイヌならな! )
Carol Diggory Shields作。弟は悪さばっかりして自分を困らせる。いっそイヌだったらいいのに、という本。
イヌだったらこんなこともあんなこともしてやれるし、
自分はもうこんなこともあんなこともがまんしなくてもいいし...
オチは想像どうりです。
■The Toy Brother William Steig レベル4 総語数1,400語 ★★★★
(邦題:ちいさくなったおにいちゃん)
兄はまったく弟を相手にしていなかったのですが、
自分で作った薬を飲んで小さくなってしまったときに・・・
弟がなかなかかわいいのですが、でもスタイグさんなんだよね・・・。
※しかし、二人とももう大人なんだよね?
■Anna's Special Present 林明子 レベル2 総語数800語 ★★★★
(原題:いもうとのにゅういん)
筒井頼子作。この人の絵は、線がブラウンなのね。だから柔らかい絵に見えるんだわ。
名前が英語風になっていてすごく変な感じ。あさえちゃんがAnna、お友達がSusie、あやちゃんがKaty、
近所のおばちゃんにいたってはThomasですよ。「あんた誰?」って感じでした。
この本は『あさえとちいさいいもうと』の続編でしたっけ?
さあ、林明子さん特集です!私、林さん大好きなんです。
日本語で読むのが一番だと思いますが、英語で読んでしまったので。
■Anna's Secret Friend レベル2 総語数740語 ★★★★
(原題:とん ことり)
筒井頼子作。引っ越した先でお友達ができるまでのお話。
■A House of Leaves レベル1 総語数160語 ★★★★
(原題:はっぱのおうち)
そやきよし作。
はっぱの陰で雨宿りしていると・・・。
■Before The Picnic 林明子 レベル1 総語数170語 ★★★★★
(原題:おでかけのまえに)
とってもかわいい!
子供ってそうよねえ、お母さんの仕事ばっかり増やすのよねえ。
■Good Evening, Dear Moon 林明子 レベル0 総語数80語 ★★★
(邦題:おつきさまこんばんは)
日本語のほうがいいなー。でも、雰囲気は出ています。
■I Love to Take a Bath 林明子 レベル2 総語数1,250語 ★★★★★
(原題:おふろだいすき)
松岡享子作。男の子のお風呂タイムのお話です。
全体が柔らかい黄色で、お風呂の暖かく幸せな感じが伝わってきます。
絵に光があるんですよね。私、かばさんが好き!
近況報告
・うーんと、独語の多読を始めました。
・再読がマイブームです。
・デルトラクエストシリーズ8巻を読み終えました。
・もうすぐベランダのひまわりが咲きそうです。
今回も量が多くてすみません。
報告も残りが少なくなってきたので、ギュウギュウに詰め込んでいます。
どんどん飛ばし読んでくださいね。(って、最後に書いたらダメだね)
最後まで読んでくださってありがとうございました。
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