Re: 最近読んだPB(その5)です。

[掲示板: 〈過去ログ〉本のこと何でも -- 最新メッセージID: 3237 // 時刻: 2024/11/23(20:07)]

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538. Re: 最近読んだPB(その5)です。

お名前: れな
投稿日: 2004/12/31(09:43)

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杏樹さん、こんにちは。
レスありがとうございました。

〉「そぐわない」なんて、そんなー。
〉でもこれからも本の紹介はしてくれるんですよね。
〉最初のころのPBの広場は投稿が少なくて寂しかったので、れなさんががんばって読みごたえのある投稿にするためにこういうスタイルになったということでしょうか。

ええとー、どちらかというと「こんな本を1冊で出しても誰も反応してくれそうもないしー(涙)」
という感じのことだったかと思います(笑)。
PBの広場、最初は本当に閑散としていましたし、私の読んでる本はマニア向けだし(爆)。
まとめて出せばその中の1冊くらいはわかっていただける本が入るかなーと思っていました。

〉れなさん、年数も語数も私の倍以上…。れなさんが読んでる本がまだまだ読めなくてもしかたありませんね。その代わり私もそれぐらい読めば、れなさんが紹介してくれる本を読めるようになるかなーという希望が持てます。

ええっ? きっと杏樹さんはもう読めますよー。
っていうか私は最初から今みたいな本を読んでました(笑)。危険です。
でも、語数よりも時間で鍛えられていく部分もやっぱりあると思うので、
そういう意味では、そうですね。続けていれば臆することはなくなると
思います。本を選ぶときに、「これはやめておこう」とは思わなくなると
いうのかな。

〉〉David & Leigh Eddings
〉〉"The Elder Gods" LV8 133000

〉「ベルガリアード」はキャラがおもしろくて、笑える部分も多かったので、これも面白そうですね。しかも未翻訳だなんて!

面白かったですよー。女性陣が相変わらずすごいですし(笑)。
この人のはある意味設定が極端だから、そういう意味でわかりやすくて
読みやすいですね。曖昧じゃないからすぱっとわかるという感じでしょうか。
「ベルガラス」も「ポルガラ」も結局翻訳されないままですし、日本語に
なるにはまだまだ時間がかかるかなー。

〉〉Greg Keyes
〉〉"The Briar King" LV8 193000

〉紹介を見るとすごーく読みたくなりました。「ファンタジー上級者向け」などといわれるとますます挑戦したくなるような…。

杏樹さんは歴史物もお好きだから、これ結構楽しめると思います。
ファンタジーとしての設定が難しいかというとそうでもないのですが、
でも、上級者向け(笑)。お楽しみに。

〉〉Ursula K. Le Guin
〉〉"A Wizard of Earthsea" LV7 67000

〉ゲドの原書は初挑戦だったんですか。
〉私は多読前に辞書引き読みで完敗…。
〉言葉よりも内容やメッセージが受け止めることができるかどうかが問題なんですね。なんとなくわかるような…。言葉は指輪よりやさしくて、内容が難しい、とということですか。
〉リベンジして未読の5巻と外伝を読むのがユメですが、そういうことならもっと早く読めるかもしれないという希望が湧きました。

ああ、この本は辞書ひいちゃったら終わりかも(笑)。
これは、語られる言葉そのものを心でとらえないと楽しめない本ですよね。
難しいというよりも、言葉を心に響かせられる程度に読めるかどうかが
問題なのかなと。なんとなくですが。
英文は、見たところ「白い」ですよね。「あ、本当に児童書だったんだー」
と思いました(笑)。

〉〉Ray Bradbury
〉〉"The Martian Chronicles" LV7 63000

〉むかーし、翻訳で読みました。最近はSFにはすっかり興味を失っていますが、ブラッドベリはおもしろそうですね。「場」「磁場」…原書ってどんな文章なんだろう、って思います。

日本語で読んで持っていたイメージほどには、文章自体は美しくなかった、
というか普通でした(笑)。もちろん、流れるような見事な文章ですが、
美しいという意味では「指輪」やマキリップの文章の方がずっときれいです。
でも、ブラッドベリの文章は、言葉にならない部分の力がとても強い。
「SFの詩人」でしたっけ? そういう評価も頷けるな、と思います。
余白の力を知っていて、それも使って文章が書かれている感じ。
もちろん、それほどでもない部分もあるのですが。

〉〉Kay Hooper
〉〉"The Wizard of Seattle" LV7 108000

〉ロマンス小説も興味があるのですが、まだ手が出ません。突っ込みどころ満載のファンタジーもどきエンタテイメントというのもおもしろそう…。

これは由良さんのところでご紹介いただいた本です。
ロマンス作家さんの文章は、とてもとても読みやすいです。
さくさく読めてしまって、「おお、すごいすごい」みたいな?(笑)。
はまれる人には、練習用にすごくいいんじゃないかと最近思っています。
あっという間に量をこなせる感じがするんですよね。
幻想かも知れませんが(笑)。

〉〉Paul Auster
〉〉"Oracle Night" LV8 73000

〉「呼ばれる」っていいですね。それが当たると特に。

「呼ばれ」れば、まず大抵当たりです(笑)。
でも、まだ洋書に呼ばれることはあまりありません。っていうか、
日本の書店だと、さすがに私が呼ばれるような洋書は少ない(爆)。
和書には、今も時々呼ばれています。

〉次々と未翻訳本を発掘して読んでいるのがうらやましいです。
〉そう言う本はどうやって見つけるんでしょう?

割と普通に(笑)。
今回ご紹介した本の中では、"Oracle Night"はお話したように「呼ばれた」本。
"Load of Snow and Shadow"は夏にシンガポールに行った時、書店で「表紙買い」
した本。"Elder Gods"は、「この人の新刊って出てるのかなあ?」とチェックして
PB待ちをしていたもの。Handlerの新刊もそうですね。"Briar King"は、
アマゾンのPBコーナーの新刊ジャンル別のファンタジーを地道に見ていたときに
見つけた本です。でも、Keyesは以前からチェックの入っている作家でしたので、
そこで見つけなくてもそのうち見つけてたかもしれません。

基本的には、私は「日本語で読んでいて好きだった」作家の、まだ読んでいない
作品から入っていく人。本が尽きてくると本棚の前に立って、「ああ、次は
この人にしてみよう」と(笑)。後は、あちこちのファンタジーサイトさんで
紹介されている本をたどったり、PBの後ろについている公告をチェックしたり。
やっていることは、日本語の本を探すのと一緒です。前のファンタジーブームの
頃に訳されてた本って、日本では翻訳が止まってしまった本も多いですが、
シリーズとしては今も刊行されていたりするので、「昔好きだった本の続き」作戦は
ファンタジーファンにはかなり有効。杏樹さんも、「あ、これ好きだった。
中身も簡単そうだった」と思う本があったら、作家名を掘り出して検索してみると、
読める本って結構出てくると思いますよー。

ではでは、良いお年をお迎えください。


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