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3224. Hello is anybody there? / ¿Hay alguien ahí? / Le petit frère tombé du ciel by Jostein Gaarder
お名前: 柊
投稿日: 2018/7/18(03:21)
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皆様、こんばんは、柊です。こんな時間に起きているのは、ゴルデルの作品を読んだ余韻でしょうか。それとも、変な時間に紅茶を飲んだのが悪かったのでしょうか。
タイトルですが、全て同じ作品です。英語、スペイン語、フランス語タイトルで、私はスペイン語を読んでからフランス語を読みました。
ゴルデル版「星の王子様」だそうです。星の王子様と言っても、五代目円楽ではない。まして、二代目星の王子様を名乗る王楽ではない。
Joakimが8歳で、弟か妹が生まれるのを待っていた日にそれは起きます。彼は弟だと決めていますが、生まれるってすごいことだな、その瞬間に地球にたどり着いた宇宙飛行士みたいに「おーい、誰かいるのかー?」(英語・スペイン語のタイトル)ってやって来て、その瞬間に地球全部をプレゼントされたようなものだ、と思っています。ゴルデルのせいか、8歳の子どもにしてはずいぶん凝ったことを考えています。
そこへ、Mikaという異星人がやって来ます。遠くから旅をしてきて、初めて生物のいる星に来たようで、「わっ、宇宙人だ!」とか「名前は?」とか聞いてきます。人型のはずなんだけれど、挿絵にはウサギさんが沢山描かれています。
Joakimは聞かれるまま、この星の生命の歴史、海の構造など、次々に答えます(彼は結構物知りです)。何かについて「これ何?」と聞かれた時「ああ、つまらない(どこにでもある、ありふれた)何々だよ」と答えたところ、「ありふれたものなんてどこにもないんだよ」と言われてしまいます。
私の大好きな京極夏彦の作品に出てくる拝み屋(!)の中禅寺の口癖に「この世に不思議なことなどないのだよ」というのがありますが、結局、Mikaも同じことを言っているような気がします。全部が特別で、全部が不思議じゃないのですね。
そのうちに、Mikaの正体についてとんでもないことがわかるのですが、それは読んでのお楽しみ。推理小説の要素もあって、Mikaがずっと言っているように、どちらかが夢を見ているようで、特別で不思議な夢のような話です。
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