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3191. フィッツジェラルドのThis Side of Paradise
お名前: 柊
投稿日: 2017/6/9(19:18)
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皆様、ごきげんよう。フィッツジェラルドが読めないので勉強しようとしていた柊です。突如読めるようになりました。しかも、大事な試験の前日に(なぜそんな時に、本を開いたのか、それは逃避です)。
試験勉強を投げ出して読む本って、なんでこんなに面白いんでしょうか。それも、学生さんが読んだらいけなそうな、「人生の意味って、勉強の意味って、絶対学校の中にはないよ」というような本です。
なぜ読めるようになったかというと、わかるのを諦めて、ただただ文字を追っていったら、段々とわかってきたということだと思います。身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ作戦? 理解度は低いような気がするのですが、段々と、1度でわからなくてもいいから、何か面白そうだから読んでみようという気になり、磁力で離れられなくなる。その頃には、結構わかってきている。
え~と、試験はもう終わりまして、点数は大丈夫だと思います。ただ、いつか学校の朝読書で読んでいたヘッセの「車輪の下」とは別の意味で、受験勉強中に読んではいけない本のような気がしました。そう言えば、最近「ライ麦畑でつかまえて」も原書で読みかけた。今読んだらいけない本だと思うと、読みたくなりますね。
話の筋としては、1900年代に入ったばかりの頃が舞台です。日本の侵略を、ヨーロッパの人が異様に恐れています。その頃に、何かになる瞬間、成功して表彰されたりする瞬間だけを夢見て、地道にやっていく気もなければ、むらっ気があって持続力もない美少年が、病弱を貴婦人の勲章のように思っている母のいるイギリス貴族の社会と、アメリカの成金社会を行き来しながら、育っていくような、育っていかないような感じで、年は取っているけれど、成長しているのか?という話です。今後もまだ何か大事な展開が待っているらしいというところで、とりあえずストップしています。
美しいですが、shallowという単語がぴったりくる感じの世界ですね。英語は難しいですが、フランス語がどんどん入ってくる母親との会話と、ガンガン省略するアメリカの友人達との会話があるので、英語で読めて嬉しいです。が、しかし難しいです。合間に、ノンフィクションのベストセラーなど読むと、なんでこんなに違うんだろうというぐらいノンフィクションが読みやすくてびっくりします。
この先の展開がどうなっても、今までの部分だけで充分に、これまで読んだ本の中でトップクラスの美しさだと断言できます。初めて、フィッツジェラルドが繊細で美しい文章を書く、と以前読んだ本で評されていたことの意味がわかりました。前回、ギャツビーに挑戦した時は、歯が立たなくて全然わからなかったです。
おっと、明日は朝早く起きて、用事をせねば。では、また。
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