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お名前: 杏樹
投稿日: 2014/3/31(01:39)
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みなさま、こんにちは。
「ゲド戦記」を読みましたので報告します。
読んだのはこの4冊です。
A Wizard of Earthsea(「影との戦い」)
The Tombs of Atuan(「こわれた腕輪」)
The Farthest Shore(「さいはての島へ」)
Tehanu(「帰還」)
「リベンジ」といいますのは、この4冊、多読前に辞書を引きながらがんばって読んだからです。
そもそも多読を知らなかったころ、ハンディタイプの英和辞典を見つけて、これがあったら本と辞書を一緒に持ち歩いて英語の本が読めるかも…と思いまして、講談社英語文庫の「あしながおじさん」「メリー・ポピンズ」を読んでみました。
…理解度、かなり低かったです。しかも時間がかかりました。しかし、特に「あしながおじさん」は日本語で何度も読んで内容を知っていたため、英語がわからなくてもなんとなくわかった気になって読めました。
そこで書店で洋書のコーナーをウロつき、児童書だったら読めるかも…と思って(今から思えばものすごいカン違いですね)、目に留まったのが「ゲド戦記」でした。
…最初の1行がまずわかりませんでした。
それでもがんばって読んでみました。
ほとんどわかりません。
でもとりあえず目を通してみました。
3冊目など何が書いてあるのかほとんどわかってません。
しかしゲド戦記はまず最初の3冊が出て長らく「3部作」として読まれていたのですが、ずっと長い時間を置いて4冊目が出ました。それが「TEHANU」です。4冊目が出てあまり間がないころで、それならやはり4冊目も読んでみようと思いました。
最初の3冊よりさらに難しくて、何が書いてあるのかさっぱりわかりません。
しかも、1冊目から目を通すのに(とても「読んだ」とは言えない)、ものすごく時間がかかっていました。
さて、そのころ「ロード・オブ・ザ・リング」の映画が始まり、原書が書店に積まれるようになりました。それを見て原書が読めたらいいなあ…と、思ったのですが、ゲド戦記が1冊だけでも読むのにものすごく時間がかかって、しかも何が書いてあるのかあまりにもわからなかったので、どう考えても指輪物語の原書なんて読むのは無理です。
ということで、この時
私には英語の本はいくら辞書を引いても読むのは無理
という結論に達しました。
それからしばらくして「快読100万語!」の本に出会い、多読のことを知りました。やさしい本から、多読三原則で…この方法なら英語が読めるようになるかもしれない。「快読100万語!」には指輪物語のことも書いてありましたが、まさか、指輪物語なんか読めるようになるんですかねえ。まあ、話半分ぐらいに思っておこう。
そうしてとりあえず多読を始めました。
英語の本が読めるようになっていきました。
(大きくすっ飛ばして)現在に至る。
昨年あたりから、未読のファンタジーに手を出したら読めちゃいました。
そこで、そろそろゲド戦記にチャレンジしようと思いました。
あー、読める!わかる!
あんなに辞書を引いてもわからなかったのが、辞書も引いてないのに読める!
しかも1冊10日〜2週間で読んでる!
「The Farthest Shore」はそれでもけっこう難しかったです。でも前に読んだ覚えのあるところがどこにもない…。どれだけわかってなかったんでしょうね。
そして「TEHANU」は、前の3冊よりもさらにわからない、難しい、と思っていました。でも…そんなに難しくありません。むしろ「The Farthest Shore」の方が難しいです。一体何がそんなにわからなかったんでしょう。
ということで、めでたく「ゲド戦記」4冊リベンジを果たしました。
いや〜、本当に勉強しなくても読んでいれば読めるようになるんですね〜。
で、語数確認のため書評を見てみたら…YL7ぐらいあるんですけど。うそ〜!
ヒストリカル・ロマンスでPBを読み始めた頃、わからない所が多くていっぱい飛ばしました。飛ばしても読めるのがヒストリカル・ロマンスだったわけで、本当に1ページや2ページじゃんじゃん飛ばしていました。しかしゲド戦記はわからない所はところどころありますが、そんなに豪快に飛ばすことはありません。YL7の本がなんでそんなに飛ばさないで読めるんでしょう。
しかし、この間に外伝に、さらに5冊目まで出ちゃいました。(「TEHANU」には「Last Book of Earthsea」って書いてあるんですが、作者自身がその後この言葉を消しちゃったみたいです)。いつかこの4冊がリベンジできる日が来たら続きが読みたいと思って購入してありました。
ということで、これからそちらを読みます。
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