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3102. 「Shanghai Girls」とその続編「Dreams Of Joy」
お名前: 杏樹
投稿日: 2012/12/23(00:41)
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前の投稿で、中身もわからず注文した本が読めたので、これは自分の読む力が上がったのか、それとも本当にやさしいのか…と思いました。それで積んであったヒストリカル・ロマンスを読んでみたら、前よりは読みやすいような気がして、やはり読む力が上がっているのかもしれない…という気になってきました。
そうしたら、ある日書店をふら〜と歩いていて、買う気もないのに目の前にある洋書コーナーを通ってみて…そうしたら、私の目を引くものが。
「Shanghai Girls」というタイトルに、1920〜30年代ぽいチャイナドレスのレトロなポスターのイメージのカバー。最初のページを試しに見てみますと、これまた「読めるかも?」と思ってしまいました。それで…買ってしまったんですよねえ。
物語は1937年の上海。美しい二人の姉妹、PerlとMayは上海のモダンな生活を楽しんでいます。ある日、夜遊びをして帰ってきた二人は、父親からいきなり「お前たちの結婚が決まった」と告げられます。そんな勝手に!?と思ったら、なんと父親はギャンブルで財産をすってしまい、アメリカから来た中国系の商人に借金のカタに売られ、その商人の二人の息子の嫁になることになってしまったのです!
ここから二人の苦難の人生が始まります。
…いやもう、本当に苦難だらけです。読むのがしんどくなるぐらい苦難続きです。そのうちアメリカへ渡って、舅と姑に仕えながら子供を育て、子供も大きくなって…「1930年代の上海」からどんどん遠ざかっていきます。大変な本を読み始めてしまったな…と思いました。
そうして最後にやっぱり大変なことが起きて、「ええっ!」と思ったらいきなり終了。
これで終わっていいのかと思っていたら、続編がありました。
それが「Dreams of Joy」
「ええっ!」と思ったできごとのすぐ続きです。しかしこちらは娘の視点から物語が語られます。ネタバレの恐れがあるので詳しく書けませんが、物語は一転して中華人民共和国へ行ってしまいます。そこでまた苦難の日々が…。大変な出来事が…。最後の最後に意外なことが…。
しかし、この2冊はセットです。続編を読んで初めて本当に物語が完結するのです。
ということで、私以外に読もうと思う人がいるかどうかかなり怪しいのですが、「Dreams of Joy」まで読んだらかなり満足したので一応紹介しておきます。
「Shanghai Girls」127000語
「Dreams of Joy」134000語
著者:Lisa Lee
出版社:Random House
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