[掲示板: 〈過去ログ〉本のこと何でも -- 最新メッセージID: 3237 // 時刻: 2024/11/24(18:32)]
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3098. Re: 面白かった! The Second Empress
お名前: 柊
投稿日: 2012/8/5(08:57)
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"杏樹"さんは[url:kb:3097]で書きました:
〉柊さん、こんにちは。レスが遅くなってすみません。
杏樹さん、こんにちは。いえいえ、誰か反応してくれたら嬉しいです。
〉タイトルが面白いですね。一体誰の事だろうと思います。
そうですね。あちこちに皇妃はいますし、再婚した皇帝もよくいるし。
〉〉話はナポレオンの晩年です。作者はCleopatra's DaughterなどのMichelle Moran。
〉〉1809年。ウィーンではハプスブルク家のマリア・ルキア皇女(皇妃マリー・ルイーズ)が、ナポレオンの新しい皇妃にされるかもしれないということで、外相メッテルニヒを口を極めてののしっている。メッテルニヒがこの婚礼を仕切ったところで、外交上の理由だけなのですが、まるで悪意だけで「あんなコルシカ男」に嫁がせようとしている、といわんばかり。
〉マリー・ルイーズのことだったんですね。
〉〉パリでは、ナポレオンの妹ポーリーヌが、ついにジョゼフィーヌを追い出したと鼻高々。彼女は本気でナポレオンがもう一度エジプトを征服し直して、自分と結婚してファラオになってほしいと思っている。
〉〉 ポーリーヌの腹心でハイチ出身のポールは、ナポレオンが奴隷制を廃止して、ハイチを救ってくれないかと考えている。本当はハイチに帰って、ポーリーヌと2人でのんびり暮らしたいが、今の仕事はナポレオンと読んだ本の話をすることなど、ナポレオンにとっても側近。
〉こういった視点で書かれるのは面白いですね。ジョゼフィーヌはナポレオンの家族からは嫌われていましたが、妹のポーリーヌの語りでそれがなまなましく書かれている感じですね。それもかなり妄想が入っている人のようで。
相当に入っています。病気の治療で飲んでいた水銀のせいで精神のバランスを崩していたという説もあるそうです。
〉〉 ナポレオンは、これで由緒正しい家柄と自分が繋がると喜び、実際この直後、ルイ16世を「我々の叔父」と呼んでいる。はしゃぎすぎて、誰かが皇女にこういう欠点があったらと、仮定の話をしただけでぶち切れている。独裁者らしく、どこで切れるかわからない。
〉「叔父」…もう、革命なんてどこへやら…ですねえ。
ただ、古い家柄の先祖が欲しかった、という感じですねえ。
〉〉 話は最近歴史小説で流行らしい、語り手が交代するスタイルで進みます。
〉最近のはやりですか。それぞれの視点で書かれるのがおもしろいんでしょうね。しかもこの本はかな〜り変な人ぞろいで、柊さんの紹介を見てるとすごく面白そうです。
合う人が多くないときついので、三人称の小説より相性が難しいんですよ。このところ何冊もそれで失敗しています。
〉で、ここで紹介しているということは、英語の本ですか?
はい、そうです。
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