[掲示板: 〈過去ログ〉本のこと何でも -- 最新メッセージID: 3237 // 時刻: 2024/11/24(21:07)]
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3097. Re: 面白かった! The Second Empress
お名前: 杏樹
投稿日: 2012/8/4(23:59)
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柊さん、こんにちは。レスが遅くなってすみません。
タイトルが面白いですね。一体誰の事だろうと思います。
〉話はナポレオンの晩年です。作者はCleopatra's DaughterなどのMichelle Moran。
〉1809年。ウィーンではハプスブルク家のマリア・ルキア皇女(皇妃マリー・ルイーズ)が、ナポレオンの新しい皇妃にされるかもしれないということで、外相メッテルニヒを口を極めてののしっている。メッテルニヒがこの婚礼を仕切ったところで、外交上の理由だけなのですが、まるで悪意だけで「あんなコルシカ男」に嫁がせようとしている、といわんばかり。
マリー・ルイーズのことだったんですね。
〉パリでは、ナポレオンの妹ポーリーヌが、ついにジョゼフィーヌを追い出したと鼻高々。彼女は本気でナポレオンがもう一度エジプトを征服し直して、自分と結婚してファラオになってほしいと思っている。
〉 ポーリーヌの腹心でハイチ出身のポールは、ナポレオンが奴隷制を廃止して、ハイチを救ってくれないかと考えている。本当はハイチに帰って、ポーリーヌと2人でのんびり暮らしたいが、今の仕事はナポレオンと読んだ本の話をすることなど、ナポレオンにとっても側近。
こういった視点で書かれるのは面白いですね。ジョゼフィーヌはナポレオンの家族からは嫌われていましたが、妹のポーリーヌの語りでそれがなまなましく書かれている感じですね。それもかなり妄想が入っている人のようで。
〉 ナポレオンは、これで由緒正しい家柄と自分が繋がると喜び、実際この直後、ルイ16世を「我々の叔父」と呼んでいる。はしゃぎすぎて、誰かが皇女にこういう欠点があったらと、仮定の話をしただけでぶち切れている。独裁者らしく、どこで切れるかわからない。
「叔父」…もう、革命なんてどこへやら…ですねえ。
〉 話は最近歴史小説で流行らしい、語り手が交代するスタイルで進みます。
最近のはやりですか。それぞれの視点で書かれるのがおもしろいんでしょうね。しかもこの本はかな〜り変な人ぞろいで、柊さんの紹介を見てるとすごく面白そうです。
で、ここで紹介しているということは、英語の本ですか?
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