Re: Harry Bosch シリーズと Myron Bolitar シリーズ

[掲示板: 〈過去ログ〉本のこと何でも -- 最新メッセージID: 3237 // 時刻: 2024/11/23(16:12)]

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304. Re: Harry Bosch シリーズと Myron Bolitar シリーズ

お名前: sakigoro
投稿日: 2004/9/23(14:01)

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ポロンさん、こんにちは。 sakigoroであります。
とっても参考になる紹介、ありがとうございます。
何度もうなずきながら読みました。

───────────────────────────────────
〉■Myronシリーズの魅力
〉───────────────────────────────────

〉 このシリーズは、WHODUNIT のおもしろさもあるのですが、それ以外に
〉 2つの大きな魅力があります。

〉 1つは、キャラクター造形の妙とウィットに富んだ会話です。

〉 地の文もとてもユーモラスで、軽快なテンポで読ませてくれます。

〉 2つめの魅力は、シリーズが進むにつれて、これが単に軽くておもしろい
〉 ミステリーというだけでなく、物語に深み・重みが増してくること。
〉 1作1作、Myron が解決に当たる事件は、彼自身のパーソナルな面とも
〉 密接に結びつきます。Myron は深く傷つき、逡巡し、人生のほろ苦さを
〉 噛みしめ、成長していきます。
〉 彼の身にはシリーズ中、様々なことが起きるのですが、読んでいる方も
〉 ほんとうに切なくなってしまい、胸がきゅんとなることが度々でした。
〉 1作読み終わるごとに、後味のいい余韻の残る作品群です。

まったくおっしゃる通り。
こういった犯罪をあつかった作品で、後味のいいのはめずらしい。
文章の読みやすさも特筆に値すると思います。
Connellyも読みやすいのですが、一つ一つの文章が短めで、テンポ良く
読ませてくれるボライターシリーズはそれ以上かも。
Cobenの単発物である、Tell No Oneも、Gone for Goodも傑作だと思うし、
力量のある作家だと思います。 

〉───────────────────────────────────
〉■Myron シリーズの順番とお薦め本

〉 最初に読むとしたら、1作目の「Deal Breaker」がミステリーのプロット
〉 的にもすごくおもしろいですし、キャラ造形や会話の魅力も存分に味わえます。
〉 これで Myron にはまったら、7作全部いってしまいましょう〜!(笑)

全部いっちゃいました。
最初にこれを紹介してくれた、れなさんに感謝、感謝です。

〉───────────────────────────────────
〉■Harry Bosch シリーズ(by Michael Connelly)
〉───────────────────────────────────

〉 「どうせオマエはこれが言いたくて出てきたんやろ〜」という声が
〉 外野から聞こえてきそうですが、実はそのとおりです(爆)
〉 Harry Bosch に巡り逢えたことだけでも、多読を始めてよかった〜!!
〉 と思うくらい、、、、好きです。

私も大好きです。 あまり関係ないかもしれないけど、途切れ途切れに
通っているNovaで初めてあった講師の出身地がロスときき、Connelly
の話でもりあがってしまった。 小説の中に出てくる地名や建物の
話なんかも交えて。
でも、ロスの地理の詳しさは、ぽろんさんにはとてもかなわないと思う。

───────────────────────────────────
〉■Bosch シリーズは、第1作目から順番に読んでください♪
〉───────────────────────────────────

〉 これから読む方にお願いなのですが、このシリーズは、ぜひぜひぜひ!
〉 1作目から順番に読んでくださいね〜〜!(懇願〜)
〉 どれかひとつだけ読んでももちろんおもしろいと思いますが、それでは
〉 Harry Bosch の魅力の半分しかわからない!(と断言してしまおう〜:笑)
〉 つまみ食いすると損しますよー(笑)

私が初めて読んだConnellyが、A Darkness More Than Nightで、
その次が、Blood Work。
とんでもない順番でしょ。 良い子はぽろんさんの説明通り、決してこんな読み方はしないように。損しますよ。
それでも、Blood Workの面白さにうならされ、いっぺんでConnellyのファンになったのです。 Connellyを単発物で読むのなら、Blood Workがお奨めです。
Boshシリーズの存在は、その次のBlack Echoで知ったのでした。
かろうじて、第一作目。その後、他の本を読むのに忙しく、Connellyはしばらく読んでませんでした。 
ところが、今年の6月頃から、PBはすべてPDA上で、電子テキストで読むようになったのですが、たまたまConnellyの作品はEbookで割と豊富に出ている。
そこで、BoshシリーズをEbookになっているのを全部続けざまに読みました。
そして、シリーズ物としての面白さにぶっとびました。
それほど感心しなかった、A Darkness more than nightも、シリーズとして
みれば納得の面白さ。

〉 
〉 このシリーズは、1話完結のミステリーであると同時に、シリーズ全体が
〉 Harry Bosch という男の魂の遍歴、自分探しの道程をたどる大長編小説
〉 でもあります。(なーんてね^^)
〉 その大きなうねりを味わいながら読んでこそ、各々の作品の中での
〉  Harry の心情や行動が、深〜く理解できるのです。(^^)

ここ、ここ。 何度もうなづきました。
これは、ボッシュが出会う様々な事件を横糸にした、大長編です。
つまみ食いしたのでは、一冊を読んだことにならない。

〉 でも、読みやすさから言えば、3作のうちいちばん読みやすいのは
〉 「Blood Work」だと思います。

やさしくて面白く、深みもある。
やさしさについていえば、シェルダンより読みやすいと思ったもの。

〉 Bosch シリーズは、今最新作の「The Narrows」を読んでいるところで、
〉 これを読み終わったら、他のシリーズものにも目を向けてみようと思っています。

いいなぁ。 まだ、Ebookでは読めないのですよ。
紙のPBを買えばよいのでしょうが、片手で、薄暗いところでもねっころがったまま
読めるPDAでの読書環境になれると、紙の媒体にもどる気がしないのです。
思い立ったときに、瞬時に、ネットからダウンロードできる手軽さに慣れてしまうと、
Amazonで注文するのが億劫です。

〉 キャラクター造形が深く、物語に奥行きのあるハードボイルドのシリーズもの
〉 (できれば現在進行形の)があれば教えてください!
〉 とりあえず、レヘインのパトリック&アンジー・シリーズの1作目、
〉 「A Drink Before the War」は手元に用意してあります(笑)

Lehane、いいですよ。
ただ、Boschシリーズよりも、読後がちょっと重たいかも。

〉 長くなってしまいましたー。
〉 最後まで読んでくださった方、ありがとうございます♪
〉 自分で親記事を投稿するなんて1年ぶりなので、肩が凝りましたー!
〉 これでBoschファン、Myronファンが少しでも増えるとうれしいな〜(笑)
〉 
〉 Happy Reading!(^^)/

自分が好きな作品ばかりというせいもあるかも知れませんが、
読書の楽しさが伝わってくる紹介、ありがとうございました。
Happy Reading!!!


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