英語学習者必読？　Nervous Conditions

　こんにちは、柊です。先日読んだ本があまりにも面白かったので紹介します。

　アフリカはジンバブエ、1960年代。勉強を続けたい少女が、女に教育はいらないという両親に逆らって勉強を続ける話。教育の高さが収入の高さに通じるという持論の伯父がいるので、頑張って成功するストーリーかと思いきや、途中から話は一転。イギリスに長くいたためにアフリカの言葉を忘れた従兄弟。黒人は発症しないと言われる摂食障害になった従姉妹など、近代化、あるいは欧米化に伴う悩みが次々に出てきます。

　面白い小説の面白さを上手く伝えきれない感想ですが、イギリス人（アメリカ人）と同じになりたいというのは、自分のルーツを失って非常に危険なのだなということが、著者のメッセージとして強くありました。
　通じる英語が習得できれば、なまっていてもネイティブっぽくなくてもいいやと思う、多言語マニアで良かったです。書評があれば、YLはもう少し低く設定してもちょうどいいのかもしれません。話の筋をつかむのが難しかった。
　是非皆さんも、読んでみてください。