PBロマンス本 1,000万語通過報告

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2920. PBロマンス本 1,000万語通過報告

お名前: パピイ
投稿日: 2009/3/28(14:48)

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みなさま、こんにちは。パピイです。
ロマンス本の報告も今回で10回目になり、1,000万語を超えることになりました。

■ 最初に
今回の報告は、PB10冊で総語数は1,002,903語、累計で10,047,063語になりました。

主要登場人物を紹介するための紹介は、読みながら書いていますので、そのあと物語がどう展開するか
全く知らずに書いており、その後手直しなどしていません。そのため ********** で区切って、
読み終わってからの感想を付け加えています。

一冊ずつ読むたびに原稿を書いていますので、投稿文全体の長さを考えていません。その結果
A4換算で14頁と、かなり長文になってしまったことを先にお詫びしておきます。

また今までと同じように Amazon.comのレビュー数と、邦題(翻訳本があれば)を付け加えてあります。

■ 本の紹介 (読んだ順に紹介しています)
◇ Honor's Splendour / Julie Garwood 語数:126,089 ISBN:0671737821
(96 customer reviews)
1099年イングランド、荒涼とした中庭の中央に立つ戦士は、背中に建てられた柱に両手を縛られ、上半身裸
にされ、凍りついた地面に裸足のまま立たされています。周りを取り囲む12人の意図は明白で、新たな戦傷
を与えずに凍死させようというのです。ヤジを飛ばす男たちは、その男の強さを耳にしていますので、安全な
距離を保っています。男は抵抗する気はないようですが、真っ直ぐ正面を見つめて、相手を無視しています。

Wexton領主Duncanは、武器も持たず一時停戦を信じて、Louddonの城に一人で乗り込んで来たところを、
捕らえられたのでした。Louddonは、屈辱的な死を与える命令を下して外出しました。夕方になって寒さが
身にしみて来たので見張っていた男たちは、城の中に入って行きました。

兄の部下たちがいなくなったことを確認したMadelyneは、Duncanを助けに行きます。最初彼は信じられず
彼女の意図を探るためおとなしくしています。短剣で縄を解き、彼を自由の身にし、急いで逃げようと言う
彼女に、もうすぐ部下たちが壁を越えて城塞の中に入ってくるからと告げようとしましたが、やめました。

彼女は、教会の裏の牧師たち用の宿泊所が安全な隠れ場所だからと、そこに身を隠します。Madelyneは、
自分の素性を明かし、翌朝秘密の抜け道を使って逃げようと説明します。彼女の勇気ある行動は、彼の計画を
狂わせるものでした。Duncanは、逃げる際一緒に持ってきた衣服と甲冑を身につけます。

凍えている彼の足を温めるため、彼女は自分の体温を使おうとするのです。その行為に、彼は少し驚きます。
そして兄のLouddonは名誉がなにか知らない男だから、今日のことを教訓にして欲しいと言います。急に
無口な彼に体をくっつけていることに彼女は恥ずかしさを感じ始めます。彼は彼女の無邪気で魅惑的な眼差し
に魅了されますが、敵の妹で、相手を捕えるための罠の餌にすぎないことを思い出します。

温め終って靴をはいたDuncanは、突如彼女の手をつかみ縛りあげます。何が起きたか理解できない彼女に
向って、「俺はLouddonに会いに来たのではない。Madelyne、お前に会いに来たのだ」と言います。

以上が、第一章でしたが、もう少し続けます。

「気でも触れたの?」彼女は驚きを隠せません。それに答えず、彼女をつかみ立たせます。その扱いが思いの
ほか優しく彼女は困惑します。そのまま彼女を引きずるように廊下を通って、もとの中庭に出ます。そこには
Wexton領の印を身に付けた百人以上の戦士が整列し、さらに多くの戦士が城壁を越えようとしていました。

彼の弟Gilardが近づいて来て、命令をと言います。ここにLouddonはいないと告げたので、彼女はこのまま
立ち去ることを期待しますがそうはいきそうもありません。今のうちなら逃げのびられるわよとか言いますが、
彼は彼女を睨みつけ黙らせておいて、兵士たちに向かって、「この女に手を出すな、俺の女だ」と宣言します。

自分のために来たのなら時間を無駄にしたわね。兄から見れば私に何の値打も無いし、4倍もの兵士がいる
から、あなたは死ぬのよと彼女は言います。祈りもむなしく、彼は剣を掲げて「情け無用!」と号令します。

戦闘が始まります。数に勝るLouddonの軍勢も、十分訓練されたDuncan軍にはかないません。逃げようと
した召使が、Gilardにぶつかります。その男を切り捨てようとする彼の前に、Madelyneは立ちふさがります。
Gilardは剣を振り上げますが、彼女が髪を退かして首を見せそこを切るよう言いますと、彼は剣を下します。

「Louddonへの憎しみは召使いにも及ぶの?Wextonの領主は名誉を重んじると聞いていたけど、兄と変わら
ないのかしら」と彼女が言いますので、Duncanは、その男に仲間を連れて立ち去るよう命令します。彼の
慈悲に驚いた彼女は「待つのはもう嫌、今ここで殺して」と頼みますが、「殺す気はない」と彼は答えます。

そして戦いは終わります。イングランド王ウィリアム2世とも親交の厚いLouddonに戦い挑むとは、兄は
彼に何をしたのかしら?王がこれを聞いたら怒ることでしょうと彼女は考えます。ただ王と兄の関係は、
道徳的には非難されるものという噂が立っているのを聞いています。

馬に乗せられたMadelyneは、惨状を見てDuncanを睨みます。彼は「目には目をだ」と言います。兄が
彼に何をしたのか知りたい彼女は、その後の言葉を待ちますが、彼は何もしゃべりません。

「Delenda est Cathage (カルタゴは滅ぼさなければならない)」と呟くのを聞いた彼は、彼女の知識に少し
驚いて「カルタゴのように、Louddonは倒さねばならない、しかしお前はもう俺のものだ」と言うと、
「私は誰のものではないわ」と答えます。それを聞いた彼は、にやりとします。

以上が、第二章でした。Louddonは、何をしてDuncanを怒らせたのでしょう?無邪気なところもあるが
芯はしっかりしているMadelyneとDuncanのロマンスはどう発展していくのでしょう、楽しみです♪
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紹介には出てきませんが、MadelyneはLouddonと腹違いの妹で、小さい頃は姉たちや母親の比べると醜く、
疎まれ遠くの修道院に預けられ育てられています。2か月前に帰省して、美しく成長した彼女を見て、兄は
驚き、多額の結納金を手に入れ、かつ自分のものにしたい(?)と考えていることを、彼女は知りませんので
「兄から見れば私に何の値打も無い」と感じています。

500万語報告のレスで、由良さんから
〉Honor's Splendour はお読みになりましたか?私の大好きな作品です。
とありました。Garwoodの作品はこれで10冊読みましたが、いままで特に面白かったと紹介した「The Bride」、
「The Secret」+「Ransom」に匹敵する面白さでした。ただ残念なのは、ロマンスを読み慣れてきたためか、
「The Bride」を読んだ時のような衝撃(驚き)がなかったことでしょうか(笑)

ヒロインとの会話がかみ合わないというのが、この物語を面白くしています。天然というより価値観が違う、
他人を思いやるところから来ていますので、それがヒロインを魅力的にしています。また彼女が来たことで、
Duncanと弟妹たちとの絆が深まっていく様子は、読んでいてうれしく感じましたし、人を愛することで
人は成長していくというロマンスの典型的な面白さは十分に堪能できました。

◇ Bet Me / Jennifer Crusie 語数:111,178 ISBN:0312987854
(254 customer reviews 恋に落ちる確率)
Minerva Dobbsは、オハイオ州南部のヤッピーたちが集まるバーで、ハンサムなDavidとデート中です。
突然彼が、付き合うのをやめようと言い出します。2か月も付き合っているのに、寝ようとしないからだと
いうこと、また自分が太めで美人とは言えないことは、彼女もよくわかっています。

Minは、端の方でこちらを見ていた女友達のLizaとBonnieと一緒に飲み始めます。彼女たちは、いろいろ
慰めの言葉をかけてくれますが、気がかりなことがあります。妹の結婚式で、花嫁付添い人をする彼女に
一緒に行く男性がいなくなったこと。また母親がDavidをとても気に入っており、彼と付き合うことは、
風邪で寝込んで体重を10ポンド落として以来始めて褒められたことでしたから。

LizaとBonnieは、Minに新しい相手を探そうと、バーに来ている男性たちの品定めを始めます。そこで
白羽の矢があたったのは、Calvin Morrisey。彼は、BonnieのいとこのWendyの元彼で、結婚を意識した
とたん捨てられたとのこと。彼女たちは、Wednyのためにも結婚式が終われば捨てればいいからと、Minを
けしかけます。33歳でまるぽちゃの彼女は、彼のところに向かいますが、内心不安だらけです。

Calは、Tony、Roger達と一緒です。Tonyは、Liza、Rogerは、Bonnieが好みのタイプで、Calに地味な
スーツを着たMinを連れ出して欲しいと頼みますが、断ります。まだCynthieを想っているのかと尋ねる
彼に、結婚してくれと言われたから別れたと答えます。そこにDavidがCynthieとやって来ます。Calは、
Davidの会社と仕事上の付き合いがありますが、従業員を蔑むように扱うやり方に、少しムカついています。

Tonyが今までのいきさつを話すと、Davidは、Calが彼女を連れ出せない方に100ドル賭けると言います。
ムッとしたCalと、少し口論になります。一ヶ月以内に彼女とベッドを伴にすることに1万ドル(10 grand)
賭ける、または1万ドル相当のセミナーを無料で開くとの提案に、今後の仕事のことも考えて合意しますが、
気がつくと彼女がいなくなっており、ほっとします。

MinはCalに近づく途中彼らの話(ただ掛け金は、for tenと聞こえます)が耳に入り、頭にきて席に戻る
ところを彼らは見つけます。Calは乗り気でありませが、Davidは失敗すれば自分の会社のために無料の
セミナーを開いてもらおうかとけしかけます。そこにCynthieも加わり、結局Calは賭けに乗ります。

Minは、Calがこちらに向かってくるのを見つめます。賭けの話は頭に来ていますが、セックスを拒み続けて、
3週間後の妹の結婚式にCalを連れて行き、その後冷たくふってやる、その間にDavidへの復讐も考えつく
だろうし、母親をがっかりさせないですむから、万事が円く収まると考えます。

Calはどこか静かなところで、ディナーでもと誘います。この最低男との思いもありますが、結婚式のことが
頭にチラつき、一緒に出かけることにします。バーを出る時、Davidの憤慨している顔が見えたので、案外
悪くないかもと感じます。

以上が、第1章でした。さていろいろな思惑があるため、二人はデートすることになりましたが、どんな
ロマンスが展開するのでしょう。癖のある友人たちもいっぱいいるようで、この先が楽しみです♪
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「賭け」をめぐって繰り広げられる物ですが、女性を賭けの対象にする男とのロマンスなんて成立するの?
また太めで地味なヒロインと超美男子の実業家という、シンデレラストーリーがリアルに展開するのかしら?
との疑問も、それぞれの勘違いやすれ違いが絶妙な設定で、たたみ掛けるような運命のいたずらで、二人は
離れられない関係になって行き、自分に正直になることで愛が高まって行くところはとても良かったです。

この作品は、ダイエット関連の話題が豊富です。太めのヒロインと、Calorie Policeと呼ばれる彼女の母親が、
炭水化物(carbs)は取らない、料理にバターは使わないなどとの会話がたくさん登場します。そのわりには、
Chicken Marsalaや、Krispy Kreme (ドーナツ)をヒロインがおいしそうに食べるシーンがありますので、
ダイエット中の読者は要注意です。

600万語報告した時、そうこさんより
〉「Bet Me」といえば地方では手に入らない、あのドーナツ・・・
〉パピイさんは食べたことがあるのでしょうね。
とのレスがありました。この時はなんのことか分かりませんでしたが、
この本を読んで早速お店を調べましたが、近くにはなくて隣町まで買いに出かけました。
雨の平日の午後なのに10分待ちの行列がありびっくり!サービスで待っている時に1個いただきましたが、
これが出来立てでホカホカと柔らかくて、おいしかったです。持ち帰って家族と食べましたが、とっても甘く
遠くまで、まして行列してまで自分では買いには行かないというのが、妻と娘たちの感想でした。

最終章は、In case you were wondering…と始まり、その後登場人物たちのその後を紹介する書き方が
新鮮でしたね。そうそう、英語はスラングや商品名も数多く登場しますので、ヒストリカルとはまた違った
読み難さがありました。

◇ Midnight Angel / Lisa Kleypas 語数:94,421 ISBN:0380773538
(27 customer reviews)
1870年ロシア、サンクト・ペテルブルク。「魔女だそうな。俺が何を考えているのかわかるかい?」と看守の
Bludovが、最期の晩を楽しもうというよこしまな考えでTasiaの牢を訪れます。3か月に及ぶ牢獄生活で
すっかり痩せ細った彼女は、明日絞首刑になるのですが、冷たい目でにらみ返すと、迷信深いロシア人は、
悪態をついて、いそいそと引き下がります。

長年仕えてきたVarkaが牢を尋ね、足枷された哀れな彼女を見て泣き崩れます。その後の二人の会話から、
Varkaは、Tasiaに頼まれて、叔父のKirillに手紙を渡し読み終わった後焼き捨てたこと、彼から頼りに
してよいと伝言を受け取ったこと、また小さいガラスの小瓶を持ってきたことが分かります。

その小瓶の中身は薬で、それを飲むと一時的に死んだようになるはずです。薬が強かったらどうしますと心配
するVarkaを尻目に、私を絶対に埋葬しないでね、計画は全て覚えているわねと言い、一息で飲み干します。
お母さまをよろしくねと言って、Varkaを立ち去らせた後、部屋の隅のベッドの上で横になり、寒気と気が
遠くなっていくのを感じます。

夢でいろいろな映像が浮かびます。聖人たちの肖像、子供の頃の出来事、そしてAngelovsky宮殿の書斎で
音がして振り向くと、従弟のMikhailがふらつきながら、顔をゆがめて近づいてきます。喉からナイフが
突き出ており、血が飛び散って彼女の手や服にも付きます。恐ろしさに悲鳴を上げながら、逃げ出します…

目を開けると、叔父のKirill Kapterevのぼんやりとして顔が見えます。彼女は、彼の船に乗っているのです。
彼は、海軍で務めた後貿易会社を興し、大きな造船所と商船を持っており、年に数回は自ら船の指揮を取り、
英国との取引を行っています。彼は、今までのいきさつを話し始めます。

彼女の母親が悲嘆に暮れていますが、真実を話すわけにはいかないことに二人は胸を痛めます。冬の宮殿での
舞踏会で踊った彼女の姿を思い出し、彼は兄に申し訳なく思います。皇帝でさえ彼女の踊る姿に目を止め、
その場の男性は皆彼女と踊りたがったのは、つい1年前のことでした。

ロンドンでは誰が助けてくれるのかとの問いに、母のいとこのAshbourneと答え、脱出を手助けしてくれた
ことにお礼を述べます。彼は、お礼を言われるほどのことはしていない、本当は自分がAngelovskyを殺す
べきだった、人前で女装するとか、アヘンを毎日吸うとか、ひねくれた性格とか、もっと早く知っておれば
婚約などさせなかったものをと言います。そして、母親から一緒に埋葬してくれと頼まれた宝石を彼女に渡し、
もう安全だ、生きていることを考えなさいと言います。

以上が、プロローグでした。

Alicia、Lady Ashbourneは、Lucas(Luke)、Lord Stokehurstに向かって、Emmaの家庭教師を見つけたの
と告げます。彼はEton以来の友人Charlesの家を訪問していたのです。Emmaは、Lukeの娘で、数年前に
母親Maryを亡くしていたのです。Lukeは、Aliciaにその家庭教師の話をさせます。

名はKaren Billings、海外で暮らしていたが英国に帰ってくることを決め、住むところが決まるまで、彼女の
家に住んでいるというのです。後で照会状を送ってくれと言う彼に、照会状も無く、彼女は過去を話したが
らない。その理由は正当なものだが、話すわけにはいかないので、自分を信頼してくれと答えます。

話は十分だ、他の家庭を紹介してあげたらという彼に、断る前に一度は会ってみたらとAliciaは頼みます。
夫のCharlesも加勢したので、承諾します。AliciaがKarenを呼びに行っている間に、Charlesは会っても
損はない、前の雇い主がしつこく言い寄ったと言われても驚きはしないほど魅力的な女性だと言います。

Karenを見たLukeは、「魅力的な女性」とのCharlesの言葉は、かなり控えめな表現であったことを知り、
しばし呆然とします。面接が始まり、年は? 22歳、外国語は? フランス語、ドイツ語少々という答えに、
ロシア語もできることをアクセントから判断しました。家庭教師未経験で、早く母親を亡くして、精神的に
不安定な症状がある12歳の娘が扱えるのかとの質問に、その症状はその年頃の女の子にとっては普通の行動
だと答えます。この間のやりとりは、主従関係である立場を少し超えたものでした。

家庭教師をお引き受けしますと言って、荷物を取りに行った彼女に唖然とする彼に、Charlesは、自分を信用
して彼女を2−3週間泊めてくれないか、他の場所を探すまでの間。ここに長くいるのは危険なのだ。理由は
明かせないが、Emmaに迷惑はかからないはずだと説得し、1ヶ月ならとLukeは、引き受けます。

全てAliciaの計画通り進みました。もしAngelovsky家の者が、彼女の死を疑い、逃亡したと疑うのなら、
Mikhailの兄Nikolasが、追っ手として来ますから、Ashbourne家は安全な隠れ場所ではなかったのです。

TasiaとLukeは、馬車に乗って邸宅に向かいます。本来であれば、温室育ちのお嬢様で、王子様と結婚して
たくさんの召使にかしずかれて宮殿を取り仕切るはずでしたが、今は彼女が召使の一人にすぎません、

以上が、第一章途中までです。ここまでの設定で先が読めますが、二人のロマンスはどう発展するのでしょう。
本当に、彼女は婚約者を殺したのでしょうか、サスペンスもはらんで、この先が楽しみです♪
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予想したように、想定の範囲で物語は進みます。最初はTasiaの素性に疑惑を持って接していたLukeが、
彼女への愛に目覚め、彼女の苦悩を理解したとたん優しい恋人且つ彼女を守る騎士へと大変身するのは、
ちょっと強引な設定かなと感じるところもありましたが、Nikolasが登場してからの物語の急展開と、
今まで読んできたロマンスには登場しなかったロシアというのが新鮮で、楽しく読めました。

ヒロインは、子供が子供を教えているなどと陰口をたたかれるのですが、実は年齢を偽っており上に書いた
22歳ではありません。か弱き(と思われた)ヒロインが、ヒーローの凶暴な愛馬を簡単に手なずけるというのは、
よくある設定ですが、気難しいLukeの母親(公爵夫人)がTasiaをすんなり認めたのに驚くLukeとEmmaに
続いて、Old Lionessesと称される社交界のご婦人方から、(英国の)最近の若い女性と違ってよくできた
花嫁と言われるというのは新鮮でした。

一方Tasiaの母親は、義理の息子、Stokehurst侯爵(将来の公爵)の召使いの数が少ないとか領地が乏しいと
嘆くという設定ですが、当時のロシアの貴族の裕福さは英国の比ではないということにちょっと驚きました。
ちなみにNikolasの家の使用人は、1000人を超えるようです。

物語の終盤で、死にかけた王子が、火の鳥の羽を持つ少女に救われるというロシアの昔話が、Nikolasから
語られます。さらに、その羽の色は、Emmaの髪の毛の色に似ていると。この二人は、次回作の主人公です。

◇ Prince of Dreams / Lisa Kleypas 語数:99,921 ISBN:0380773554
(37 customer reviews)
1877年ロンドン、「誰かを待っているのかい」との声に振り向くEmmaに、Prince Nikolas Angelovskyが
物陰から現れます。あなたを待っていたわけではない、あっちに行ってよと言う彼女に、私の土地でそんな
ことを言われる筋合いはないと答えます。Nikolasは、相変わらずEmmaを子供扱いしていますが、彼女は
もう20歳です。ただ背は1.8m近い長身で、彼より2インチ低いだけです。7年前、最初に会った時から
彼女は自分にふさわしい女性と感じていましたが、今でもその気持ちは変わりません。

今度の相手も長くは続かないさと言う彼に、彼は違うわと答えますが、シーズン3度目で、今年ダメなら
オールドミスまっしぐらと感じています。ホストとして、また遠い親戚として、お目付け役も無く一人でいる
のは感心しないと言うと、あなたは継母の親戚かも知れないが、私には関係ないと答えます。長年の付合いで、
二人だけでたびたび会い、ファーストネームで呼び合う仲でもあったのでした。

相手の男性について問いただすNikolasを、なんとか追い払いAdamを待ちます。父親の財産にも関わらず、
壁の花に甘んじてきた彼女にもやっと求愛する男性が現れたのでした。Nikolasは物影に隠れてじっと待って
いました。相手がLoad Milbank、貧乏な子爵と知って、安心して引き上げます。財産狙いの男との結婚を
Emmaの父が、許すはずがないからでした。

Emmaは、こっそり会うのはもう嫌、お父様に結婚を祝福してもらいましょう、もしだめなら駆け落ちでも
と言います。Adamは、持参金がなかったら君の大事な動物達(馬、熊、狼、犬、虎などがいます)を手放さ
なくてはならないよと言ってなんとかなだめます。彼女の父、Lord Stokehurstは簡単に人をおびえさせ、
彼の眼には、どんな相手もEmmaにはふさわしくなかったからです。

舞踏会場に戻り継母Tasiaに相談します。彼女もAdamの事を知っており、そんな男はやめておきなさいと
言われます。父親も、Adamのことは知っているようです。Emmaは会場を出て、邸宅をさまよいます。
古いロシアの装飾でいっぱいのNikolasの家は、美術館のようです。それでも昔ロシアの宮殿に比べれば
たいしたものではありません。祖国を追われた彼は、10分の1の財産しか持ちだせなかったのでした。

壁の花になっているEmmaを、からかう声が聞こえます。多数の求婚者を持つPhoebeでした。そこに
Nikolasが現れ、Emmaをダンスに誘います。二人の踊りは、皆の注目を浴びます。

Nikolasは、Milbankの邸宅を訪問します。Adamに面会し、Emmaから手を引くように脅します。翌朝、
乗馬から戻ったEmmaは、Adamからの別れの手紙を受け取ります。取り乱した彼女は、父親に手紙を渡し、
なにもかも終わりよ、大嫌い!と言って部屋を出て行きます。Adamが去ったのは、父親のせいと思っている
ようです。

以上が、第一章でした。Nikolasの計略はまんまと成功しました。頑固で情熱的なEmmaとのロマンスは
どう展開するのでしょうか、とっても楽しみです♪
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前作「Midnight Angel」は、この作品の壮大なるプロローグだったのかと思われるほど、良かったです。
それはヒーローの魅力が一番でしょう。前作では、少し中弛みかなと思われた頃にNikolasが登場して、
俄然面白くなりましたが、本作では最初からの登場で物語全体を支配しています。

少しネタバレになりますが、その後の展開を少しだけ。

Nikolasは、Emmaの傷ついた心に付け込み結婚します。
長年思い定めていた女性を手に入れて満足するはずだったのですが…
ある男の子の出現で、昔の悪夢があふれてきます。
ロシアから持ってきた絵の下に隠れていた肖像画を見て、失神してしまいます。
気が付くと、ピョートル大帝時代(1700年初め頃)のモスクワにいました??
そこである女性と出会うことで、彼の人生は…

以上が、中盤までのさわりでしたが、ドラマチックな展開ですよね。
終盤で、黄金の瞳を持つ虎と言われるNikolasが大きく生まれ変わり、その変貌に釈然としないEmmaが、
ある事件を通して本当の彼を理解していくところはロマンスの醍醐味でした。

ご注意)  ロマンスファンの中には、ヒーローのとった行動(上には書いていません)を許せないと感じて、
本を壁に投げつける方も、いらっしゃるかと想像します。一方で、Nikolas様なら許せるわとの感想を
ブログに書かれたロマンス読者の方もいらっしゃったことを、念のために申し添えておきます。

◇ The Leopard Prince / Elizabeth Hoyt 語数:89,210 ISBN:0446618489
(35 customer reviews) Princeシリーズ2作目
1760年9月英国ヨークシャー、馬車が転覆して馬たちが逃げ出し、Lady Georgina (George) Maitlandと
地所管理人Harry Pyeは途方にくれます。彼女のヨークシャーにある所領地に向かう途中のことです。

周囲に人家もなく豪雨のため暗くなっています。雨で濡れた地面で、馬車がスリップしたのでした。
馬車が滑り始めたとたんHarryが体を張ってGeorgeをかばってくれたのでした。幸運にも御者に怪我もなく、
馬を捕まえて、近くの町まで助けを呼びに行かせます。寒さで凍える二人は、近くの羊飼い小屋を目指します。

小屋の中で一夜を過ごすことになります。先の事件で、お互いを間近に感じたばかりですので、親密な関係に
なるのを避けたいと感じています。Georgeはお伽話を集めており、Harryに最近聞いた面白い話を始めます。

それは、ある国に偉大な王がおり、死ぬ間際に仕えている魔法をかけられたLeopardに、次の王の息子にも
使えて欲しいと頼みました。若い国王は、ある絵の王女様に恋をしました。彼女の父親は、恐ろしい鬼が持つ
黄金の馬を持ってきた男に彼女を与えるという話を聞きます。王は、Leopard Princeを呼び、黄金の馬を
手に入れるよう言いつけますと、Leopardは、男に変身しました。そこまで話すと、彼女は寝てしまいます。

翌朝、御者が帰っていることを期待して馬車に戻ろうといます。途中で、農夫の荷馬車に乗せてもらいます。
彼女は、農夫がMr. Pyeに個人的な感情(敵意)があるのを感じます。丘の上に、羊たちの群れがいます。
群れの中に動かない羊がいて、訳を尋ねると、農夫はぞっとするような声で、死んでいると答えます。

以上が、第一章まででした。もう少し続けます。

Wolsly Manorに着くと、妹のLady Violet MaitlandとコンパニオンのMiss Euphemia Hopeが出迎えます。
彼女たちはGeorgeの到着が遅れて心配していました。お茶を飲みながら、Georgeが出来事を話しますと、
年配のEupheは、独身の男と一夜を過ごしたことの方が馬車の事故よりショックを受けます。Violetは、
Georgeはもう28歳だし、相手は地所管理人だからスキャンダルにはならないだろうと言います。

Eupheが席を外してから、GeorgeはVioletに手紙のことを尋ねます。それには「極悪非道」の文字が二回も
出てきました。彼女は、Load Granvilleの羊が毒殺され、足跡から犯人がWolsly Manorの者、Pyeが疑われ
ており、彼はGranvilleの行為に恨みを抱いていたと言うのです。

メイドのTiggleは、Pyeを冷たい人との印象を受けているようですが、近隣の若い女性たちの中には彼を
魅力的と感じている者もおり、屋敷の台所では、彼の眼とお尻が素敵などの会話がされているようです。

管理を任される領地の持ち主が女性と聞いた時、Pyeは驚きました。通常女性が土地を所有することはなく
陰には夫、息子あるは兄弟がいるものです。彼女は、結婚もせずに、領地を叔母から相続したのでした。

以上が、第二章の途中までです。さて主従関係にある二人のロマンスはどう展開するのでしょうか。
はたしてPyeは、復讐のために本当に羊を殺したのでしょうか、この先が楽しみですね♪
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お互い惹かれあうものの、身分や立場を十分に理解しているために、結ばれても関係を断ち切ろうとする
切ない展開で物語は進みます。そこに羊殺しは誰?というミステリーと、Georgeの弟たちと妹がPyeとの
関係にあれこれ口出ししてきて、さらにGranville家との長年のいきさつも絡んで結構面白く読めました。

切ない展開と書きましたが、Baloghのような味わいではなく、QuinnやKleypasの作品のような感じで、
前作の「The Raven Prince」よりは軽く感じました。

どうでもいい話ですが、この二人の将来はHappily ever afterなのでしょうかとの疑問が残りました。

◇ Her Master and Commander / Karen Hawkins 語数:95,000 ISBN:0060584084
(37 customer reviews海から来た伯爵)
Richard Robert Reevesは、後継ぎがいないため、執事として30年仕えた間に得た知恵と知識を後輩に
伝えるため「優秀な執事になるための完全ガイド」を書き、各章の冒頭に抜粋が掲載されています。

1781年英国ヨークシャー州、The White Thistle Innで、10歳のTristan Llevanthは窓から外を見ながら
父親のRochester伯爵が来る事を期待しています。双子の弟Christianは、それを疑っています。というのは、
伯爵に会ったこともなく、母親が反逆者として捕らえられた途端送金も止まり、召使たちは去って行き、今や
家庭教師のBrooksと三人でこの宿に泊まり、窮地を救ってもらおうと手紙を書き、父を待っていたのでした。

Christianは、先日Brooksがある男と話すのをと聞いたと言います。彼には多額の借金があり、相手の男は
自分たちが丈夫かと聞いたとのこと。それが意味することはすぐに分かり、窓から逃げようとしたところ、
Brooksたちがドアを破って来ます。Tristanは、なんとかChristianを逃がしますが、捕まってしまいます。

以上が、プロローグでした。

1806年サマーセット州、70歳を過ぎ死にかけているRochester伯爵の心残りは、後継ぎがいないことでした。
執事のReevesを呼びます。彼は家宝と言ってもいい存在で、ブーツの磨き方は、しゃれ男ボウ・ブランメル
からも注目されるほどでした。彼は、医者から止められている酒を持って来ます。ただその中には薬が入って
いました。伯爵がそれを飲むまでの過程の描写は、彼の執事の力量がわかることを含めて面白いですよ。

伯爵は、執事にRochester家に恥じない後継ぎを探すよう命じます。今の妻の前に、Paulineという女性と
秘密裏に結婚していて二人の息子がおり、イタリア出張中に彼女が反逆罪の濡れ衣で、獄中で亡くなったこと、
帰国後息子たちは消えていたと話します。ところが新聞で、Tristanの名を見つけたと言うのです。

後継ぎ候補9人の諸子のリストを渡し、トップにあるTristanに会い、伯爵として品のある男にしてやって
欲しいと頼みます。というのは、かつて彼は海賊で、今は船長だったからです。それを聞いてReevesは、
ネルソン提督から恩赦を得た、トラファルガー海戦の英雄Llevanthその人であることを思い出します。
さらにTristanを伯爵にした後、弟のChristianを探し出して欲しいと頼みます。

以上が、第一章でした。

海を見下ろす崖の頂上にある黒い石造りの大きな家の前に、Captain Tristan Paul Llevanthが立っています。
杖はついているものの、脚に負った傷がまだ痛みます。彼はここで昔の部下たちと一緒に暮らしているのです。

過去の郷愁に浸っていると、元一等航海士のStevensが、女性が近づいてくるのを見つけます。3ヶ月前から
Thistlewaite母娘が近所に住みついており、それは未亡人だという若い娘の方でした。彼女はTristanに、
ここに女学校を設立するために越してきて、その準備のため庭に歩道を敷く作業をしていたが、お宅の羊が
柵を飛び越えて侵入してきて、作業の邪魔をして、庭のハーブを食べるし、ハウスキーパーはヒステリーを
起こしたと苦情を述べます。お宅の執事にいくら話をしても、埒があかないので、あなたに話しに来たと。

彼は、あれこれ言い逃れを考え、最後は牧羊犬を使う脅し思い付き彼女を追い帰そうとします。彼女は、その
言動に呆れて帰って行きます。この間にTristanは、彼女の唇に魅了されます。その後2台の馬車と、荷物を
満載した3台の荷馬車が崖を登って来るのをStevensが見つけます。Tristanの心は、凍りつきます。

以上が、第二章まででした。未亡人PrudenceとTristanの出会いは最悪でした。この先二人のロマンスは
どう展開するのでしょう。Reevesは、元海賊を社交界に認められる伯爵にすることができるのでしょうか?
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後継ぎがいないなら、70歳になるまでに息子を探すべきだろうとか、いくら遺言とは言え、後継ぎとしての
資質のチェックを管財人たちから受けるだとかなど、設定にいろいろ無理だと感じるところがありましたが、
面白く読めました。気楽に読むのには手頃な作品という感じでしたね。

Reevesの発案で、Tristanを教育するのはPrudenceという展開になりますが、レッスンをしながら、お互い
惹かれあっていくというありきたりの物語でしたが、ReevesとStevensがいい味出しています。この物語、
執事Reevesあっての作品でしたね。各章の冒頭の「優秀な執事になるための完全ガイド」を読みながら、
そんな感想をもちました。

レッスンで、PrudenceがDevonshire公爵夫人のふりをして会話の練習をさせようとしますが、この夫人の
映画「ある公爵夫人の生涯(原題:The Duchess)」がもうすぐ公開されます。Prudenceはこの夫人をあまり
よく思っていないようです。映画の宣伝は「英国中に愛されても、ただひとり夫に愛されなかったひと」で、
全然ロマンスではないようですが(笑)、衣装や建物にも興味がありますので見に行こうと思います。

次回作は、「Her Officer and Gentleman」で、双子の弟Christianがヒーローで、執事Reevesも活躍する
ようです。ただAmazon.comでのレビューの評価が思いっきり割れているので、購入を思案中です(苦笑)

◇ Not Quite A Lady / Loretta Chase 語数:86,385 ISBN: 0061231231
(35 customer reviews) Carsingnton兄弟シリーズの4作目(最終刊)
1812年5月12日英国ヨークシャー州、出産を終えたばかりの16歳のCharlotteが「わたしの息子を見せて」
と頼むと、継母のLithby侯爵夫人と召使は困ったように目を合わせます。その子の父親は、ある女が原因の
決闘で亡くなっていました。Charlotte Haywardは、その男Geordie Blaireの犠牲者の一人だったのです。

生まれた子は、母親の素性を明かさずに子宝に恵まれない夫婦に引き取られることになっていました。ひと目
でもと頼んで、子供を見ながら、自分の犯した過ちを顧みて、もう愛など信じないと心の中で誓うのでした。

以上が、プロローグでした。

Hargate伯爵の5男Darius Carsingtonは、冷たい人と言われています。兄弟と違ってCambridgeに進学
した彼は、動物の繁殖行動について研究すると同時に、その行動を自分でも模倣しようとします(笑) 問題を
起こさない相手を選んでいますので、家族は文句を言えないのですが、一夜を共にした女性を翌日には覚えて
いないこともたびたびあり、感情がないとも言われています。

伯爵は、そろそろ潮時と感じて28歳のDariusを書斎に呼びます。てっきり結婚しろとの話かと思いきや、
親の金で学問を続けるのでなく、収入を得ることを考えろと言うのです。それなら兄さんたちにしたように、
財産持ちの花嫁を選んでくれないのかと問うと、そんな暇はない、その代わりお前が役に立つ人物だと証明
するチャンスを与えようと言います。

それは10年間放っておかれた領地から、1年以内に利益を生むようにできたら結婚を無理強いしないし、
好きにしてよいというものです。その領地Beechwoodは、伯爵のいとこMargaretの残したものでしたが、
遺書が複雑で裁判所の管轄になっており、最近伯爵のものになったのです。Dariusは、挑戦を受けます。

1822年6月、Lithby侯爵は、自慢の豚Hyacinthを眺めています。そばには、27歳になった侯爵の自慢の
娘Charlotteが立っています。彼女の容姿には、社交界のうるさがたも、なにも言わないほどです。

公爵が結婚しろと言うたびに、人目を気にせずHyacinthのように泥の中を転げ回れたらと感じています。
若い時の過ちを悟られるリスクをおかしてまで結婚なんてできない、できるなら未婚のまま死にたいとまで
思っています。彼は、彼女が継母の4人の弟たちの出産の間の手助けで自分の幸せを先延ばししているものと
考えており、そろそろ自分の家庭を持つべきだと言い始めたのです。彼は10年前の彼女の出産を知りません、
ただ彼女は具合が悪いと聞かされていたのでした。

伯爵は農業の専門家で、学会の一員でもあり、科学的な思考のできる人でした。ただ娘がどんなに科学的に
「結婚しない方法」を立案し、その技術を洗練させてきたのかは知りませんでした。かつて男性を見る目が
なかった彼女は結婚を恐れていました。伯爵が、結婚相手にふさわしい男性たちを家に呼ぶ計画を立てたと
告げると、乗り気のない返事をして意気消沈して、その後の話が耳に入りません。

伯爵は、隣の領地の住人となったDarius Carsingtonの話を続けていました。彼はDariusの放蕩には興味が
ありません。彼の書いた家畜についての論文が気に入っており、今日にも訪問して食事に招待するつもりです。

建物を修理するのに金がかかるため、Dariusは、従者のGoodbodyと一緒に近くの宿屋に泊まっています。
彼が領地を調べるために歩いていると、淀んだ池とトンボを見つけます。トンボの交尾に魅せられ、草の上に
寝転がって眺めていると、小枝が折れる音がして頭を持ち上げると、若い女性が約3m離れた所にいました。

彼女はびっくりして悲鳴をあげ、バランスを崩したとたん池の方に滑って行きます。彼は立ち上がり、彼女を
捕まえようとします。その後は、ラブコメマンガのように展開します。その後の会話で彼が最も困惑したのは
彼女が、夫のではなく父親の領地と言ったことから、彼女がLithby侯爵の未婚の娘だと知ったことでした。
というのは、付き合う相手に線引きしている彼は、処女なら離れていてもわかるはずでしたから。

以上が、第一章まででした。さて、父親の挑戦に自分の力量を示したいDariusと、父親が準備した結婚の
お膳立てをうまくかわしたいCharlotteのロマンスはどう展開していくのでしょう。シリーズの最後を
お父さんHargate伯爵は、どう締めくくるのでしょう?この先がとっても楽しみです♪
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前作「Lord Perfect」より良かったかも、との感想で読了しました。これだけでは、なんですのでもう少し。

ヒーローは、「Logicのしもべ」との認識で感情に流されないようにするのですが、ヒロインの魅力の前では
なすすべもありません。ヒロインは、過去の過ちで男性不審に陥っていたのですが、ヒーローを知るにつれて
惹かれます。最初の出会いも、やたら動物の繁殖行動用語を使うヒーローとコミカルな展開が、お互いを知る
につれだんだんエモーショナルな展開になって行くところは、とても良かったです。

またプロローグから容易に予想されるように、ヒロインの子供が物語に絡んできます。Charlotteの子供への
思いはちょっと泣けてきます。またヒロインの秘密を知った時の、ヒーローの対応も良かったです。

しいて苦言を呈するなら、最終刊らしからぬエンディングのように感じました。ひょっとして、スピンオフは
続くのでしょうか?私の希望を述べるなら、前作のヒロインの娘Oliviaのロマンスが読みたいですね。

◇ Gentle Rogue / Johanna Lindsey 語数:106,721 ISBN:0380753022
(111 customer reviews風に愛された海賊) Malory Novels #3
1818年ロンドン、Georgina (Georgie) Andersonは、料理に出された大根を壁のゴキブリに投げつけます。
まともな食事を摂ったのは、五日前英国に着いた時だけでした。というのはホテルに置いたトランクから
全財産を盗まれたため、安い宿に泊まるはめになったからでした。親戚でもないIan MacDonellと一緒に
来たのですが、部屋も階も違うのに二人とも金を盗まれて、手持ちは25米ドルしかありませんでした。

こんなことが5人の兄たち知れたら…。22歳の彼女は、兄たちに黙って米国コネティカット州から、英国に
6年間行方不明になっている婚約者Malcolm Cameronを探しに来たのです。消息を探しに出かけたMacが
帰って来て、Malcolmの居所を知っている男と、ある居酒屋で会うことになっていると言うのです。

以上が、第一章でした。

James Maloryは、弟のAnthonyが結婚すると聞いて耳を疑いました。訳あって約10年間海外で暮らして
いましたが、Jeremyという17歳になる養子の教育の為に最近ロンドンに帰って来たばかりでした。
ちょうど36歳になったばかりの彼の気を引く女性はいませんでした。

以上が、第二章でした。

スコットランド移民2世のIanは、7歳の時から35年間Anderson家の船で働いてきて、5年前に引退して
いますので、家族とは長い付き合いでした。Anderson家は、上からClinton、Warren、Thomas、Drew、
Boydと5人の息子と、末っ子で一人娘のGeorginaがいます。彼らの両親は、とっくに亡くなっていました。

Ianと変装したGeorginaは、波止場の居酒屋で男を待っていると、Rosalynnの従弟でスコットランド人の
Geordie Cameronを探しにJamesとAnthonyがやって来ました。(詳細は、前作) IanとGeorginaの会話と
彼女の髪の色から、Jamesが「Cameron?」と言うと、Malcolmが来ていると思った二人が振り向きます

IanをGeordieと人違いした二人との喧嘩を防ごうと、Georginaは思わずナイフを取り出しますが、すぐに
一人に抑えられてしまい、女であることもばれてしまいます。店中の注目を浴び、このままでは危険なので
4人は一緒に店を出ます。外に出た彼女は、Jamesの向こう脛を蹴って逃げ出します。Jamesは、彼女に
心惹かれた自分に少し戸惑っているようです。

以上が、第三章でした。前作のエンディングで、Jamesの船に、男装したGeorginaはキャビンボーイとして
乗るところで終わっていますので、この先はそういう展開になるのでしょうが、同じ船に乗り合わせた二人の
ロマンスはどう発展するのでしょうか、楽しみです♪
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少しネタバレになりますが、やっと探し当てた婚約者には妻がおり、失意のGeorginaは米国に帰えるにも
持ち金が足りず働きながら帰国することになったのです。Jamesは、キャビンボーイが酒場で会った女性で
あることを見抜いており、他の男たちから守りながら、誘惑の機会を増やすという一石二鳥の考えで、彼女を
自分の部屋で寝泊まりさせるという設定で、物語をコミカルにしており楽しめました。

少し説明しますと、着替えや風呂で背中を流すなど世話をさせるのですが、女だと知らないことにしています
ので、それ以上手が出せず悶々としてきます。一方、ヒーローに近づくと気分が悪くなる(?)ヒロインが、
化粧品の臭いが原因だろうかとあれこれ探ったりします。こうして肉体的に惹かれていく間に・・・。

物語の後半では、妹大好きな5人の兄たちとJamesの対決で盛り上がって行きます。これって、第一作で
姪っ子大好きのおじ様4人とヒーローの対決が思い出されますが、それを上回る面白さでした。特筆すべきは
結婚は愚か者のすることだと豪語するヒーローが、愛する女性と結婚するために取った方法ですね。

英語は、前の二作より少し読み難く感じました。もちろん、船乗りたちが話す言葉のせいもあるのですけど。
そうそう、「show a leg」という語彙がよく登場します。男装しているヒロインに向かって言うのですが、
女性に向かっては言わない言葉と思って読んでいましたが、結婚後も出てきて、あれ??状況をよく考えると、
「起きろ」って意味の俗語のようです。

◇ The Magic of You / Johanna Lindsey 語数:83,978 ISBN:038075629
(95 customer reviews誘惑は海原を越えて) Malory Novels #4
1819年ロンドンのとある酒場で、Derek、Percy、Jeremyの三人が、若い女給に目もくれず飲みながら語り
合っています。彼らの話によると、DerekとJeremyは、今夜いとこのAmyが社交界デビューする舞踏会に
行くようです。あのやんちゃだった彼女も、親族も驚くほどセクシーで魅力的な女性に成長しています。

Percyが、彼女を誘おうと考えていると言います。Derekが、叔父たちの厳重な監視下におかれている彼女に
手を出そうと考えるなんて、AnthonyとJames、自分の父を敵に回そうと考えているのかとたしなめます。
結婚した二人の姉達ClareとDianaと違って、AmyにはReggieに似たところもあるので、叔父たちは
ことさら眼を光らせているようです。

Georginaは出産間近で、彼女の兄たちがお祝いに米国から来るとの手紙を受け取りました。夫のJamesは、
この親戚を毛嫌いしています。もちろん妻の手前、前回別れる時には、二度と会わないことだろうと穏やかに
対応はしていましたが。DerekとJeremyは、このAnderson兄弟の末の二人と行動を共にしたこともあり、
悪い印象は持っていません。Jamesは、兄弟の一人をことさら嫌っていました。

以上が、第一章でした。

GeorginaとJames Malory家では、彼女の兄たちの訪問の話題はお互い避けています。そのいきさつと、
特にWarrenを嫌っている理由が説明されますが、前作のネタばれになりますので省略します。

Anthonyが今度はお兄さんにまかせるよ、Reggieの時にはいなかったからねと言うので、Amyのデビューの
舞踏会で、Jamesは彼女の踊る相手の欠点をあげつらっていました。というのは、Reggieが現夫のNickに
恋に落ちたことが思い出されてからです。Jamesは、Nickを相手にふさわしくないと思っていましたから。

AnthonyとRosalynnに、娘Judithが生まれて以来、Jamesは女の子を欲しがっていましたが、Amyの
デビューを見て、心配ごとが少ない分、男の子の方がよいと思い始めました。

以上が、第二章でした。

Amyは、今夜のデビュー以上に記憶に残る日を思い出しています。6か月前、Georginaの兄たちに出会い、
その中の一人と結婚しようと決意した日を。彼は米国に帰ってしまい、もう会えないのかと思っていた矢先、
Georginaの出産で、彼がまた来ると聞いて今日の晴れの日をさらに思い出深いものに感じています。

相手の男は彼女のことを覚えているのかどうか疑わしいのです。彼女も彼にそんな感情を抱いたことに驚いて
いるくらいでした。兄弟の中から彼を選んだのではなく、心に響いた感情が彼こそ運命の人と何の疑いもなく
語りかけてきたのでした。そして夫になる人の事を知るために、Georginaの手伝いを申し出、親しくなって
それとなく話を聞き出していたりしています。

寝る前に母親Charlotteと今夜の舞踏会の話をします。結婚して家を出ていくことになると寂しくなるわとの
言葉で、願いがかなったら大西洋を隔てた米国に移り住むことになることにAmyは気づきます。

以上が、第三章でした。Amyの意中の人が誰かは、明かされませんね。
第四章でも、明かされません。第五章で、JamesがWarrenの事を悪く言うのを、そんなこと言わないでと
祈るだけでした。第六章は、Georginaの出産の話、第七章の終りで、AmyのWarrenへの想いが語られます。

叔父Jamesの宿敵とも言えるWarrenとAmyのロマンスは、どうなるのでしょうか。
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この物語は、AmyがWarrenを積極果敢に誘惑する話で進みます。男性経験など皆無で、耳年増な彼女の
誘惑作戦は、期待ほどには効果があがりません。それでもWarrenの心がかき乱されて、ついに結ばれますが
過去に女性経験で心の傷を負っているため、結婚には踏み切れません。AmyもNickやJamesのようには
強制的に結婚に持ち込みたいとは考えておらず、あれこれ策略を考えるところが面白かったです。

猪突猛進で粘り強いAmyの行動の源泉である、Warrenを見染めた説明が「Instinct」で、かたづけられて
いるのが少し残念でした。まあ笑って楽しめる作品になっていますので、大した問題ではありません。

◇ Simply Love / Mary Balogh 語数:110,000 ISBN: 0440241979
(45 customer reviews ただ愛しくて)
巻頭の作者のあいさつで、「Secret Pearl」のAdam Kentと、本作のSydnam Butlerのキャラクター設定が
かなり似ている。それは著者が、心と体に想像を絶する傷を負った人達が、それぞれどうやって立ち直るのか
に大変興味があるからとあります。(これだけで、読むのがとっても楽しみになりました)

Susanna Osbourneは、Miss Martin’s Schoolの女生徒12人を引率しています。夏休みに入り多くの生徒は
実家に帰ったのですが、この子たちは経済的に援助を受けているためほかに行くところがなかったのです。
彼女は、この夏Claudia Martinと同僚のAnne Jewellと一緒に、この子たちの面倒を見るのです。

Anneは、Lady Potfordからお茶に招待されています。そこには孫のJoshua Moore、Hallmere侯爵が来て
います。彼は、貧窮し、精神的に落ち込んだ彼女と息子のDavidをいろいろ援助してくれたことがあります。
彼の妻Lady Freyjaと、学校を作ったClaudia Martinとの間には彼女が家庭教師をしていた昔にある確執が
ありましたが、Anneを4年前にこの学校に推薦したのは、Freyjaでした。

侯爵に久しぶりに会ってDavidの喜ぶ様を見ると、未婚の母のために息子に父親の愛情を注げないことに
彼女の心は痛みます。また女学校で、女教師に囲まれて育っている息子が、男性からの教育を受けていない
ことにも責任を感じています。とは言え、ひとときも離れたくはありませんでした。

侯爵はAnneに、Walesに息子と一緒に来ないかと誘います。Bewcastle公爵の息子の洗礼の祝いのために
一族の集まりがあり、海に近い所でひと夏を過ごすのもDavidのために良いと言うのです。侯爵の甥達には
息子の年の近い子供もいることを思い出し、公爵家と聞いて気後れしたAnneも承諾します。

以上が、第一章でした。

Sydnam Butlerは怖気づいたわけではありませんが、敷地に入口に近い木立に囲まれて建つわらぶき屋根の
白い壁の小屋に移り住みます。5年前からBewcastle公爵のウェールズにある邸宅の管財人である彼は、
母屋に自分の部屋を持っています。ふだんは公爵がひとりでやって来て、長居することはありませんでした。

近所の住人ともあまり付き合いがなく、隠者というわけではありませんが、ひっそりと暮らしていました彼に
この夏一か月間、公爵一家と兄弟姉妹の家族たちが全員集合するという手紙が届いたのでした。働いている
もののRedfield伯爵の息子で、Ravensberg子爵、Kitの弟である彼は、公爵の兄弟姉妹とその配偶者とも
顔見知りですが、彼らの幼い子供たちも来ると聞いて憂鬱になったのです。

彼の地位と財産から、大人ならなんとか彼を見て感じる嫌悪を見て見ぬふりができるのですが、子供たちが
彼を見て怯えると思うとたまりませんので、できるだけ顔を会わせないようにしようと屋敷を出たのでした。

侯爵達と旅をするAnneには、心配ごとがあります。公爵は彼女が来ることを知りませんし、侯爵の客人と
いうには身分が低すぎますし、子供たちの面倒をみるという召使いのまねばかりで一か月は持ちません。

敷地内に入った馬車からAnneは、わらぶき屋根の小屋を見て、ここに隠れ住めればと思います。公爵の
パラディオ様式の屋敷を見てその華麗さに驚くとともに、これが本宅でないことに圧倒されます。

ハウスキーパーのMrs. Parryに案内された部屋を見て、自分がどんな立場にいるのか戸惑いますが、疲れて
いたため眠りにつきます。目が覚めた彼女は、公爵らと食事をと誘われるのに気が重く部屋を抜け出します。
外に出て海に続く道を見つけて海を見下ろす岸壁に着きます。そこから見える景色はCornwallを思い出させ
ます。そこにいた際に受けた心の痛みにも関わらず、懐かしく感じている自分に少し驚きます。

時間が経つのも忘れていた彼女が屋敷に帰る途中、岬に立って海を見つめている男に気付きます。黄昏の中で
見えた彼の横顔の美しさに呆然とします。まだ会ったことのないBedwyn兄弟、それとも誰かの夫かしらと
近づくと、彼女に気付いた男が振り向きます。彼女は彼の右側の顔を見て、今度は恐怖で呆然とします。

男がこちらに近づくと感じた彼女は、一目散に走り去って行きます。彼が追ってこないことに気付いた彼女は、
理性が戻り、恥ずかしさを感じます。彼も人間で、事故か何かで顔に傷を受けており、彼女と同じように海の
景色を楽しんでいただけでしたから。また彼女は弱者や障害者に優しいとの評判も受けていましたし、息子や
生徒たちにも、人間の心の価値を尊ぶように教えていたからです。彼に謝ろうと岬に戻って来ますが、そこに
彼はいませんでした。自分の行いに後悔だけを感じて屋敷に戻ります。

Sydnamは、その知らない女の後を追おうとしましたが、彼女の恐怖をあおるだけなのでやめました。画家を
目指したこともある彼は、夕焼けの美しさ見とれて、失くした右腕が絵筆を握る錯覚を覚えました。そんな時、
彼女がそばにいることに気がつきました。振り向いて、夕日の中に見た彼女は、美の権化のように感じました。
まるで彼の夢の中にでてきたのかと思えるほどでした。

戦争で右目と右腕を失い、火傷で右頬は紫色の痣が残っており、その神経は麻痺して奇怪なほど醜い彼は、
優秀な管財人ではありますが、ひとりでくらすことに慣れて来ています。小屋に帰る途中、彼女の衣服や
髪形を思い出して、どこかのLadyではなく、召使いのひとりだろうと想像し安心します。もう二度と彼女の
愛らしい顔の驚愕を見たくなかったからです。

以上が、第二章でした。最悪の出会いから始まったAnneとSydnamの物語ですが、この先ロマンスは、
どう発展するのでしょう。Bedwyn一族大集合で、彼らのその後もわかりそうで楽しみです♪
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いつも同じような感想で申し訳ありませんが、やはりMary Baloghの作品ですね、とても良かったです。この作品は、
ことさらそう感じました。著者が最初に述べている「心と体に想像を絶する傷を負った人達が、それぞれどうやって
立ち直るのか」に焦点を当てて書かれていますので、設定自体は重たいのですが、心に静かな深い感動を
与える作品になっています。

この作品の特徴は、登場人物がやたらと多いことのです。ある意味シリーズとして「A Summer to Remember」
から始まって本作で9冊目になり、それらの主要人物たちと、彼らの子供たちが登場します。名前だけでなく、
肩書きでの呼び方もされますので、全部読んできた私でも誰が誰だかクラクラしてくることがありました。

前の作品や、それを思い起こさせるエピソードが満載ですので、ディテールまで楽しもうとすると、自然と
そうなりました。そうそう、終盤で突然この人誰?という男性が登場し、Susannaと踊るだけなのです。
あれれ?と思ったら、この二人は次回作の、ヒーローとヒロインのようです。

タイトルですが、「The real meaning of things is always beautiful because it is simply love.」とMorganが
アーティストとしてDavidに語った言葉からきています。このフレーズ4回ぐらい登場しますし、他にも
哲学的な言い回しや、教訓めいた文章が多くあり、けっこう読み応えがあります。

そうそう、読み終わってカバーを外して、とってもよい表紙絵だと感激しましたよ。

■最後に
◇「おとなのための世界史倶楽部〜男性だってロマンス本」
というタイトルで100万語報告をしたのは、2年前の4月でした。タドキスト大会のMLに冗談半分に
書いたコメントに端を発した投稿でしたので、1000万語まで来るとは想像さえしていませんでした>当然か。

ロマンスを読み始める前に読んだPBはたったの10冊でした。自分にはPBは合わないのではとも感じて
いました。それが100冊読み終わったというのに、60冊以上未読本を抱えて、やっとウオーミングアップが
終わったかなとしか感じられないのが、ロマンスの怖いところ(笑)かもしれません。

◇ 好きな作家
10冊以上読んだ作家が4人います。(この4人で半分以上読んだことになります)
Lisa Kleypas    18冊(23冊)
Julia Quinn     13冊(17冊)
Mary Balogh     12冊(21冊)
Julie Garwood    10冊(14冊)
( )内は、持っている冊数です。Baloghは近々新作が3冊出ますから、そのうちトップになりそうです。
この後Christina Dodd 6冊(7冊)、Susan Elizabeth Phillips 5冊(8冊)、Loretta Chase 5冊(6冊)など。

◇ 苦労したこと
それは、100万語通過報告ごとに読む本の組合せでした。

今まで10回の報告全て、総語数は100万語以上、101万語未満です。トータル100冊で1005万語足らずと
なっています。当然ですが読みたくない本とか、シリーズ物の順番を変えたりとかはしていませんし、
バラエティを持たせ楽しく読み続けるため、同じ作家を2冊以上続けて読まないなどの条件を課しています。

200万語報告で気が付いて、一冊で約10万語もあるPBを組み合わせていますので、どこまでできるかなと
思ったら出来ちゃいました。誰も気づいてくれないだろと思いますので、自分のために書いています(笑)

◇ 今後
上に書いたように条件を満足させるために、1冊20万語もあるJudith McNaughtや、Julie Garwoodの
14-5万語ある作品が読めなかったのが残念でしたので、こんなしょうもない挑戦はもうやめます。

今後は、久子さんの紹介のように10冊ずつ紹介しようと思います。またロマンスPBばかり読んで、未読の
児童書などがたくさんたまっていますので、そちらを先に少し読もうとも考えています。

では、ロマンスファンのみなさん、Happy Reading!


▼返答


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