[掲示板: 〈過去ログ〉本のこと何でも -- 最新メッセージID: 3237 // 時刻: 2024/11/23(07:49)]
------------------------------
極楽トンボさんたちへ。
新茶です。
また、関係なさそうな話題ですが。
因幡の白兎の話。
鳥取県ですね。
日本には、暖かい地方にいて、1年中、茶色いウサギと、冬は、保護色の白色に変化するウサギがいました。
古事記は、1年中茶色いウサギがいる地方の人達が、統治していた物語なのです。
この推測が正しいとすると、白いウサギは、茶色いウサギとは、別の種類だと思っていた、古代日本人もいたということになります。
同じ、ウサギ目ウサギ科ウサギ亜科ノウサギ類なのに。
もちろん、白いウサギの住む場所にいた古代日本人には、白いウサギは、珍しくも何もなかったのです。
色が違うだけで、同じウサギだと思っていた古代人もいると思われます。
以上のウサギの話は、もとより、北海道にいるウサギ目ナキウサギ科のエゾウサギと、奄美大島にいるウサギ目ウサギ科ムカシウサギ亜科のアマミノクロウサギを除外します。
ウサギは、昨今では、偽装肉に使われますが、古代人は、食べていたと思われます。
このウサギは、ワニ、つまり、さめを騙すわけですが、古事記のウサギは、なかなかに、自立精神を有するような気がします。
日本では、古代では、ウサギを飼育するということは、なかったと思われますが、これは、ウサギの自立精神というか、ノウサギhareは、生まれたときに開眼・歩行するなど、最初から、大人として自立していたからでしょう。
大人として自立という表現は、あまりに文学的で不正確かもしれませんが、家畜化には適さないのであって、逆に、アナウサギ類は、生まれたては、未熟で依存性が強く、その分、可塑性が大きいから、家畜化になじんだのでしょう。
私は、子供のころ、隣の家で飼っていたウサギを触っていましたが、もちろん、西洋アナウサギの末裔です。
ウサギは、病気など、意外に飼うのは、難しいような気がします。
ウサギ亜科の2種類のウサギの異同は、以上の論述から飛躍するように見えるかもしれませんが、環境による外形の差異が最重要というものではなく、太古からの分岐の歴史、生まれた直後に自立できるかなど生得的な生存条件の程度、生殖行動の内容、環境適応の状況、DNAの類似性などを総合して判断すべきだと、私なら、そのような観点から興味を持ちます。
しかし、それは、人それぞれでしょう。
今回の一連の投稿は、
酒井玲子さんという大学の教師の英語の本
古事記の原典
平凡社の大百科事典
などを参照しました。
ああ。これも、関係なさそうですが、古事記を見ると、「水」というのは、「淡水」を意味するのではないでしょうか。
「みづうみ」と「しおうみ」が区別されています。
また、万葉集には、「湯」、つまり、湯浴みや温泉のことに触れた記述があるようですが、日本人は、古代から、「湯」に関心を持ってきました。
関心を持てば、いい間違え、聞き間違えをしないような配慮があり、2つの概念は、似ても似つかない言葉に区別される。
西洋は、「湯」に「冷水」とまったく異なる概念としての、言葉の区別の必要性を感じなかったのでしょう。
しかし、狩猟民族の西洋人は、動物については、いい間違えのないよう、「去勢しないオス」「去勢したオス」「メス」「子供」などの区分をした概念が必要だったのです。
すべての動物についてでは、ありませんでしたが。
言葉は、必要性に応じて、考案されるものであるし、また、概念の切り取り方に、言語間で多少の齟齬があるのは、その環境等に照らし、むしろ、当たり前のことであるのです。
以上追記するにも、いろいろな文献を参照しているが、所詮は、私の意見にすぎないので、ほかの人がどのように思われようと、それは、かまいません。
それでは
▲返答元
▼返答