一般PBの紹介(相変わらず、ミステリーばっかり)と600万語通過報告

[掲示板: 〈過去ログ〉本のこと何でも -- 最新メッセージID: 3237 // 時刻: 2024/11/23(05:32)]

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28. 一般PBの紹介(相変わらず、ミステリーばっかり)と600万語通過報告

お名前: じゅん
投稿日: 2003/12/6(12:10)

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こんにちは。じゅんです。
600万語を通過したので、報告します!
(って、この掲示板に書いていいのかわからないけれど、
メインはPBの紹介なので、ここに書いちゃうことにしました。
せっかく、新しい掲示板作ってもらったし。)

相変わらず、ミステリー&SFばっかり読んでます。
1000万語を越えたら、少しお勉強モードにして、文法書に取り組んで、
違うジャンルの本にも挑戦する予定…なので、
1000万語に早く到達したい気もするし、好きな本から離れたくないので、
このまま到達しないほうがいいかも…と思ったり。
まだまだ読みたい本がいっぱいで、とにかく時間が欲しい!

前回の500万語の報告で、皆様にご推薦いただいたので、
めでたく書評委員にもなれました。前回報告したもので、書評に上がっていなかったものについては既に登録しました。今回の分も、ちゃんと登録します。

今回の発見(?)はJames Patterson。彼の本は、1つの章が2頁から4頁と非常に短く、章ごとに頁も変えてあるので、長編に初めてチャレンジする人にはお薦めです。

以下、今回読んだPBの紹介です。
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★ Concourse (S.J.Rozan) 100,000語 レベル:8(普通)
Bill&Lydiaシリーズ第2作目。Bronx Homeという老人ホームの夜間警備をしていたMarkが何者かに殺され、警察はたいして調査もせずMarkを殺したのは地元のチンピラだと主張します。Billは真相を探る為、自ら警備員となって状況を調査します。しかし警備員になったその日の夜、別の夜間警備員Howeが殺され、Howeのロッカーにあった靴の中には、大金が隠されていました。さらにHoweの家でBronx Homeで医者として働いていたReynoldsの死体が発見され、Howeの家は徹底的に捜索された跡がありました。犯人は何を探していたのか…?背後にはBronx Homeをめぐる不正がありそうですが、チンピラどうしの争いの可能性も捨てきれません。
Bill&Lydiaの人柄に引かれて読んでいます。まだあと5〜6作あるはずなので、続きを読んでいく予定です。

★ Booked to Die (John Dunning) 110,000語 レベル:8.5(やや難しい)
Cliff Janewayはサインのある本や初版本など価値のある本の収集が趣味であり、また殺人課の刑事です。ここ2年ほど無差別殺人を楽しんでいるJackieを追いかけていますが、証拠がなく捕まえる事ができません。そんなとき、顔見知りのブックスカウト(価値のある本を発掘してきて、売るのを職業としている人)が、殺されます。Jackieの犯行のようにも見えますが、いくつかの相違点がありました。Jackieを追ううちに、彼を追い詰める機会ができ、そのときCliffはJackieに暴力をふるい、刑事をやめてしまいます。そしてこれまで集めた本を売る商売を始めますが、自分の店で、従業員の女の子とやはり顔見知りのブックスカウトが死体で発見されます。
本の名前や作者の名前がたくさんでてくるので、本好きには楽しめます。でも語彙や文章が少し読みにくく感じたので…購入前に一度眺めてみることをお薦めします。

★ Beach House (James Patterson) 68,000語 レベル:7.5(普通)
Jackは見習い弁護士をしています。ある日帰郷したところ、弟Peterの傷だらけの死体が浜辺に打ち上げられていました。Peterはその夜、大富豪Neubauer家の大パーティーの開催を手伝う仕事をしていましたが、警察はNeubauer家を恐れてか、事故か自殺と主張し、捜査を行ないません。納得のいかないJackは自分と友人達とで捜査を開始しますが、捜査に加わった友人たちは、金にものを言わせるNeubauerにいやがらせをされ、殺されそうになったり、解雇されたり、Jack自身も職を失いました。なんとかPeterの死の真相をつきとめ、Neubauerに罪を償わせたいと思うJackは友人達と協力し、復讐計画を立てます。
 語彙が少し難しく感じましたが、1章が3頁程度と非常に短いし、章が変わる毎に頁も変えてあるので、さくさくと頁が進んで爽快。読み易いです。

★The Concrete Blonde(Michael Connelly)  110,000語 レベル:8(普通) お薦め!
 Harry Boschシリーズの3作目。5年前、女性ばかりを狙った連続殺人事件が発生し、犯人は殺した女性に化粧を施すことから、Dollmakerと呼ばれていました。Boschは犯人を捕まえる際に射殺してしまいますが、犯人の家族から、彼は犯人ではなく、間違った人間を射殺したと訴えられます。5年後、この裁判中に、新たな女性死体が発見され、その状況からはDollmakerの犯行と思われました。Boschは間違った人間を射殺してしまい真犯人が存在するのか、それとも模倣犯がいるのか…?Boschの女性関係も少し描かれており、面白かったです。

★ Timeline (Michael Crichton) 173,000語 レベル:8.5(やや難しい)
Johnston教授は学生達とともに、中世フランスの研究をしており、フランスのDordogneという地方の発掘作業をして復元を試みています。この研究にはITCというハイテク企業のバックアップを受けていました。ある日、学生達は発掘現場で中世の書類を発見しますが、その書類には明かにJohnston教授の字でHELP MEと書かれており、そのインクを分析すると中世時代のものでした。そしてITCからJohnston教授を助けに言って欲しいという電話が入ります。はたしてJohnston教授の身に何が起こったのか?Johnston教授を助けに中世フランスに行った学生達に次から次へと危機が訪れます。
タイムマシンの原理やら、量子力学やらを英語で説明されてもちょっとね…というやや難しい部分もありますが、そこは飛ばせばOK(タイムマシンはFAXと同じなんだって!)。中世世界史の知識があれば、さらに楽しめると思います。

★ 1st to Die (James Patterson) 86,000語 レベル:7(易しい) お薦め!
  結婚式の直後、幸せの真っ只中にいる新郎新婦を殺害するという、連続殺人事件が起こり、サンフランシスコの警視Lindsayが事件を担当します。Lindsayは検死官のClaire、新聞記者のCindy、地方検事補のJillとともに、『The Women’s Murder Club』を結成し、犯人探しを始めます。そしてこの犯罪が、今はベストセラー作家となったJenksの無名時代に書かれた作品とそっくりなことがわかり、Jenksを逮捕しますが、Jenksは自分を陥れるわなだと主張します。
 James Pattersonは、1つの章が非常に短いので、長編に初めてチャレンジする人に絶対お薦めです。

★2nd Chance (James Patterson) 74,000語 レベル:7(易しい) 
『The Women’s Murder Club』の2作目です。教会の前で、銃の乱射事件があり、11歳の女の子が死亡しました。彼女は運が悪く、たまたま弾にあたってしまったのだと思われましたが、実は狙われて殺されたことがわかりました。そしてこの事件は警察関係者を狙った連続殺人事件へと繋がっていきます。事件を調査していくうちに、Lindsayの、長らく会っていなかった父親の過去の秘密が絡んできます。
 『The Women’s Murder Club』の説明がないので、1作目を読んでからでないと、わかりにくいかも。是非1作目を読んでからこちらを読むことをお薦めします。

★The Last Coyote (Michael Connelly)  130,000語 レベル:8(普通) お薦め!
 Harry Boschsシリーズの4作目。Boschはある事件の容疑者の取り扱いに関して、上司のPounds警部補に暴力を働いてしまい、休職処分になって、強制的に精神分析医とのカウンセリングを受けさせられることになります。そのカウンセリングの中で、自分のやるべきことを考えることになったBoschは、30年以上も前の、自分の母親の殺害事件の謎に取り組みはじめました。今はもうかなりの老人になってしまった当時の関係者たちを探しながら捜査を進めるうちに、Pounds警部補が死体で発見され、殺人容疑がBosch自身にかかります。
 とっても面白くて、読み終わるのがもったいなかったくらい。ミステリー好きには絶対お薦めです。

★Gone for Good (Harlan Coben) 語 レベル:8(普通) お薦め!
 主人公Willの兄Kenは11年前にWillの元恋人のJulieを殺したとして、警察から氏名手配されていますが、11年前のその事件から一度も姿を見たものは無く、家族はKenは死んだものと思っていました。そして11年後 Willの母が「Kenは生きている」と最後に言い残して病死します。母の持ち物の中に、2年前に撮影されたKenの写真を発見、その直後、Willの恋人Sheilaが失踪し、FBIがWillの元に、Sheilaを殺人の重要参考人として探しにやってきます。
 読みやすいし、面白いかったです。

★Trunk Music (Michael Connelly)  142,000語 レベル:8.5(普通) 
 Harry Boschシリーズの5作目。空き地に停車していたロールスロイスのトランクの中からという三流映画のプロデューサーの射殺死体が発見されました。これは「トランクミュージック」と呼ばれる、マフィアの手口にそっくりで、残された証拠や、被害者の裏稼業からもマフィアの犯行と思われました。しかし、展開はその後二転三転し…。
 章が細かく分かれていないので、ちょっと読みにくかったです。

では、Happy Reading!


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