[掲示板: 〈過去ログ〉本のこと何でも -- 最新メッセージID: 3237 // 時刻: 2024/11/24(12:34)]
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お名前: まりあ@SSS http://buhimaman.at.webry.info/
投稿日: 2008/6/27(22:28)
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極楽トンボさん、はじめまして。 まりあ@SSSです。
〉英語の本を読むときにのみ、ハッピーかどうか自分に問わずにいられないのは、やはり、自分はまだめざす境地に到達していないという意識があるからです。
確かに!
誰しも、いつも意識の底には「もっと読めるようになりたい!」と
いう意識があるはずです。
〉いま、cobble streetを8冊中7冊読んだところです。第2巻だけ注文しそびれて読んでいません。昔読んだ妹の少女マンガのような独特の世界を堪能しました。
おお、理想のオヤジ王子現る!!
今「大人の英語多読入門」という本を執筆中です。
40代後半以上の方々を対象に、定年後を楽しく過ごして頂く
ための多読のお薦め本です。
想定読者としては、どちらかというと男性を意識しています。
リタイアしたら、子どもも巣立って結婚当初の夫婦2人で向き合う
生活に戻りますし、孫が出来る人もおられるでしょう。
女心や子ども心を理解出来る人程、夫婦2人の生活も円満で
交際範囲も広がり、孫にも慕われ、楽しい第2の人生を過ごされる
はずです。
〉きっと、cousinsと同年代の小学生の女の子なら、こういう生活を送ってみたいと憧れるのかもしれないし、大人の女の人なら、自分の幼年時代を思い出して、ああそうだったなあなどと楽しむのかもしれないなと思いました。
こういう、立場の違う他人の感情を想像出来るのは、精神的に
柔軟な証拠、つまり気が若いということです。
極楽トンボさん、もてるでしょ、くぃっ くいっ(笑)
ちょいワルおやじなんて怪しげなのより、ずっと魅力的!
〉cousinsは、マイケルとルーシーおばさんの仲をくっつけようとしますが、そういうところに、彼女らの恋愛への憧れや、公演旅行で家を空けがちな父母とは違って、いつも家にいてくれそうな父母への憧れがよく出ていたような気がします。
こういう感想を伺うと、しっかり本が読めているな、と感じます。
英語を読んだのじゃなくて、本を読んだと。
えらそーな物言いで恐縮ですがm(_._)m
〉私は男なので、マイケルはアルバイトもせず植物学の勉強ができて、小学生の女の子たちの精一杯の応援を背に花屋を営む美女のハートを射止めることができてじつにめでたいと思いました。
う〜ん、嬉しいな。こういう風に物語に浸ってくれる人に会えると。
とかく中年男性は、「バイトもせずに植物学の勉強なんかしていられ
たら世話ないわな、ふんっ、男はな、必死で稼いでお前達食わせて..」
となりがち...
「んも〜、娘の婿さん候補の品定めしてるんじゃなくて、お話
なんだから、いちいちいわないでよっ!」と、幾つになっても女は
思う。いや実際娘が結婚するとなったら、女の方がこういうこと
うるさいんかもね。でも女は、「お話はお話」と割り切って楽しむ。
ここで話がかみ合わなくなるから、男性が定年後一緒に旅行したい人は
妻なのに、妻が一緒に旅行したいのは女友達になるのね。
お金を使ってまで旅という非日常を経験するのに、現実から離れられ
ない人と一緒じゃ無駄遣いした気分になるんですよ。
〉登場する人物がいちいち世間離れしているかもしれないけど、その分とても上品なんですね。cousinsの設定も、実は彼女たちは後に芸術家として有名になるというようなオチは一切ないし、実は前の学校で疎外されていたというような恨み節もない点でとても気に入りました。
ブームの「○○の品格」本よりはるかに上品な気分にしてくれますね。
〉でも、きっとマイケルが植物学で食っていくためには、いつまでもcobble streetにはいられないだろうし、そうしたらルーシーおばさんはどうするのだろうか?毎年夏休みにcousinsはルーシーおばさんの家で過ごせるだろうか?やはり、cousinsにとって、この一年の体験は、その後の人生で二度と繰り返すことのできない貴重な体験だったのだろうなあと思わずにはおれませんっ!
人生は一期一会!思い出は宝石!!
〉というわけでとても楽しく読みました。まあ、小学生の女の子の眼に映る世界は中年オヤジの世界とはまったく異なるので、彼女らの注目する事物にはわたしの知らないものがけっこうあるらしく、わからない単語が結構出てきます。言い回しもよくわからないものがあります。こういうのは雰囲気で読み飛ばしていますが、cousinsのセリフや態度など、難しくてついつい考え込んでしまいます。お父さんお母さんに会えるのはうれしいけど、cobble streetと別れるのは悲しいって、おいおい、泣くほどのことかい?その結果、ルーシーおばさんもさびしがってるのに気が付いて、cousinsは救われたような気分になります。こういう心理描写をたどるのは、感情移入するのは難しいけど、けっこう楽しいわけですね。
頭と心がもみもみされて柔軟になり、若返る!
脳トレなんかよりずっと効果的だと信じています。
〉多読を始めたのは、自分の読みたい本が読みたいからです。まだ、そこまで読書力が到達していない以上、読書力を継続的に養成する必要があります。cobble streetは、べつに自分がどうしても読みたい本では全然ないけれども、
大人ですから、自分の精神年齢からすれば本当に読みたい本ではない
のは当然です。でも英語力からすると仕方がない...
「我慢して読むしかないか」と考えるのか--Unappy Reading
〉いまは、今の自分に簡単に読める本の範囲で楽しめばいいや、そうやってできるところまで行ってみようと考えている次第です。
「へえ〜女の子ってこんなこと考えるのか!ふ〜ん」と自分と全然
違う立場の人間の心理を面白がるか--Happy Reading
ここで多読の効果がずいぶん違う様子です。
自分の読める範囲で、楽しさを見つけられる人は、結局レベルアップ
が早いことは、この6年間に多くの人を見てきて感じます。
〉わたしは一体、楽しんで読んでいるのでしょうか?
極楽トンボさんが楽しいか楽しくないのか、私が判断出来ること
ではありませんが、「難しい本も読める英語力をつけたかったら
Happy Readingしてね」、という意味でのHappy Reading!はまさに
こんな読み方なのです。
〉読書力養成の手段として読んでいるに過ぎない点で、わたしは楽しんで読んでいるとは言えないのかもしれません。しかし、電車に乗っても日刊ゲンダイの誘惑に負けることはほとんどありません。ということは、すくなくとも日刊ゲンダイよりは楽しく読んでいるということになるのではないかと思います。ごめん、日刊ゲンダイ。
なんという奇遇!
「大人の英語多読入門」でご紹介する本の選定に当たっては、「中年
男性はcobble streetなんか興味ないのでは?」という意見が当然
ありました。
読者は男性とは限りませんし(女性の大多数には人気があります)、
「中年男性にも読んで頂きます、いえ、熟年離婚されたくなかったら
日刊ゲンダイなんか読んでいないでcobble street読め!の勢いで
いきます」って叫んだんですね。
やっぱり日刊ゲンダイ×cobble streetは対立関係か! って
ひゃっひゃっひゃ、と快哉を上げております。
いつか多読中年の星、オヤジ王子様にお目にかかれますように。
Happy Reading!
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