[掲示板: 〈過去ログ〉本のこと何でも -- 最新メッセージID: 3237 // 時刻: 2024/11/24(11:53)]
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〉1 Ryotasanさん,今晩は。
〉 どうもありがとうございます。
〉 新茶です。
新茶さん、こるもさん、お待たせしました。
〉
〉2 英単語の理解の順番
〉 (1)文脈(文書の前後関係は,こう言い換えていいのでしょうか?
Ryotasanさんも,途中で使っておられます)、(2)辞書的知識,(3)語源,であるというのは,理解できますし,その通りだと思います。
文脈に加えて、
本の挿絵や、
話し手の声の調子、
顔の表情、
まわりの状況なども含めたかったので、
前後関係と表現しました。
条件付きで、
文脈と理解されても結構です。
〉 (1)を力説されておられるには,一般的に,SSSの皆さんのことを想定されておられるからであると思われます。
文脈が大事だと思うのは、
自分自身の多読経験と、
OED (Oxford English Dictionary) を使ってみた経験によります。
OED は全部で20巻あり、
一つの単語の歴史を、
何頁にも渡って示してあります。
そして、
ほかのどんな英語辞書より例文が多いのです。
その例文は、
辞書編纂のために作文されたものではなく、
実際に使われていた例文です。
出典も示してあります。
これを見て分かるのは、
OED の編纂者も、
沢山の用例にあたり、
その単語が使われている文脈を検討した結果に基づいて、
単語の意味や用法を説明していることです。
でも、
多読をしていて、
辞書では説明できない用例に出会うこともあります。
言語を街にたとえると、
読書は街を散策する行為[の]ようなもので、
辞書は街の地図のようなものだと思います。
どんなに優れた辞書でも街の全てを載せているわけではないし、
その街を知りたければ、
実際に散策してみるのが一番というわけです。
(職業的な理由で地図が必要な人もいるとは思いますが。)
〉3 have beenとhave a dream
〉 古くから双方の意味があったというのは,たとえていえば,元栓が2つあったのですか,それとも,双方を統合する元栓は,1つだったのですか。1つとすると,それは,何なのでしょうか。関係性,関連性ですか。それとも,私が主張するように,元は,grabの結果,発生した状態を意味したところ,その外延が広がったのでしょうか。
個人的には、
もともと一つで今でも一つだと思っています。
所有や獲得をあらわす例文も関係性で説明できると思うし、
habit と同根であったことも関係性で説明できると思います。
古代ギリシャ語やサンスクリット語の時代まで遡れば別かもしれませんが。
〉4 have toなど
〉 これは,普通,皆さんは,学校英語で,日本語訳にて「しなければならない」「にちがいない」などと学び,頭の中で,その文章の場面を描いているのではないでしょうか。
〉 どうして,haveにtoがくっつくと,そういう感じになるのか。
〉 私には,明確に,わかりませんね。
〉 nativeは,どう考えているのでしょうかね。
〉 It 構文などでは,ニュアンスが違うでしょう。
〉 主語が,I You Itで,have toは,ニュアンスが違うと思われるが,そこを,英語の使い手の源の人たちは,どう考えているのだろう。
〉 had better等も同じ。
I have something to do.
I have to do something.
表現のしかたに微妙な差はあるにせよ、
伝えたいことはどちらも同じだと思います。
それから、
"had better" は、
"If one had something better to do, it would be..." という意味だと思っています。
〉
〉5 have gotのニュアンス
〉 お説には,我が意を得たり。
〉 私の潜在意識が,充たされた思い。
〉 言われるまでわかっていなかっただろうと,お叱りを受けるかもしれないが。
〉 元々のイギリス英語の気持ちは,必要は満たすが,十分ではないから,強調するというわけだ。
そうです。
説明できなくても、
何となくわかっていれば良いと思います。
〉6 語源の意義
〉 語源の位置づけが下位であるのは,単語が,語源を無視して使われることがあるからである,というご指摘は,その通りであると思います。
〉 たとえば,「天高く馬肥ゆる秋(私が以前に掲げた故事成語500選の最初を見てください)」は,本来は,「秋になると勾奴が,万里の長城を超えて,攻める」という勾奴側の脅迫と漢民族側の恐怖に使用される故事でしたが,今,そのように使用する使い方は,日本人でも,余り知る人はいないかもしれません。「良い天気で食欲旺盛」などというノーテンキを考えている。
そうですね。
「助長」なども、
もともとの起源を無視した使い方が横行していますね。
その言葉が実際に使われている文脈が金メダルで、
その時代における用法が銀メダル、
語源が銅メダルというぐらいに位置づけています。
〉 しかし,語源は,まず,言葉の本来の使用の仕方がわかる,その外延ぎりぎりまでのばした使い方か,全く無視した使い方かがわかる,などなど,いろいろな知的興味が湧くし,本来の使い方ができる,と思うのです。身の丈,知らずか。
文脈や現代における用法の次ぐらいには重要だと思っています。
文脈や現代における用法より語源を優先するのは行き過ぎだと思います。
〉
〉7 英単語の理解再び
〉 まだ,これから書くとお話しした分は,できていないのですが,途中まで話すと,最初にやりとりしたpossessなどの単語については,最初にRyotasannさんとやりとりした後,2007年3月5日発行,ローマ物権法講義:大学教育出版を発見し,購入した。
〉 オーストリアの学者の大学講義録の翻訳だ。
〉 ラテン語が,アルファベットのまま,ふんだんに,引用されている。
〉 これを基に書こうと思っている。
〉 たまたま,本屋で見つけた。
〉 こんな本,買う人,いないんじゃあ,ないかな。
〉 少なくとも,実務家は。
〉 出版社も,良く出すね。
〉 私も,この手の本を買うのは,はじめでです。
〉 大枚1800円も,します。
〉 いかがでしょうか。
単語の過去を知りたければ、
過去についての文献より、
過去の文献にあたる方が望ましいです。
引用の基になる資料を見て、
あっと驚く様なこともあります。
文脈を無視して引用されていることもありますから。
OEDを参照して、
必要があれば引用された基の資料を探し出して確認することも、
あります。
できる範囲でですが。
〉 私は,第(4)に,日本語から,厳密には,日本語であるが,明治期以降に輸入され定着した制度,システム,思想を表す日本語から,英語を考え,その一環として,その語源,辞書的意味,等を考えるという方法があると思います。
〉 つまり,長い文脈を意味する,制度等から,所有という意味を英語で考えてみようと思った,と理解しているのですが。
〉 これは,英語の文章,つまりTEXTそのものの文脈ではないが,広い意味での文脈か。
〉 ムムム。どうでしょうか。
成功の秘訣は、
できる限り明治時代に書かれた資料を参照することでしょうね。
できる限り。
それでは、
Happy reading!
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