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お名前: 極楽トンボ
投稿日: 2008/5/14(17:25)
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主観の新茶さん、Ryotasanさん、こんにちわ!
お二人の投稿を読んでいろいろ思い出してきました。
小学生の時に、星の王子さまの内藤訳を親に読み聞かせてもらっていました。
でも、当時わたしは飛行機乗りにあこがれていたので、語り手のパイロットが食料も水もないのに砂漠に不時着して生命の危険に直面していることばかり気になったことを思い出しました。飛行機乗りになると怖いことがいっぱいあるんだなあと子供心に思ったのでしょうか。そのほかのことはあまり印象に残っていません。もしかすると、星の王子さまは、こどもにはあまり向かない児童書かもしれませんね。
大学受験時に上京して御茶ノ水丸善で英訳を購入した話はもうしました。普通の本屋に洋書がおいてあったのでうれしくなって衝動的に買ったのですが、よく考えたら丸善って普通の本屋ではありませんでしたね。昔から洋書を扱っていたことで有名な本屋でした。でも、店の構えからは、洋書を扱ってるんだぞお、という感じがしませんでした。いまでも洋書置いているのかなあ?
このときは辞書をひきまくって読んだような気がします。今は全然このときの印象を思い出せません。昔のことですから仕方がないのですが、大学受験のとき、英語は英文解釈の勉強ばっかりしていました。もちろんたいしてできたわけではありません。知り合いにはRyotasanみたいな多読の先駆者は全然いませんでしたねえ。大学入学後、内藤訳を引っ張り出して読んでみて、子供のときの印象があまり的を得たものでないことに気が付きました。
しばらくの間、星の王子さまに夢中だったのですが、ある日、熱を醒まさせる事件がありました。ネット事典によると、このころブームがあって、研究参考書も出たようです。こうして輩出したミーハーな星の王子さま好きを苦々しく思ったからなのでしょうか、金井美恵子さんがエッセイでブームを批判していました。星の王子さまを嬉々として熱く語る成人男性について、とくに児童文学などに関心を持って読んできたわけでもないのに、ブームになったのを機会に、たまたま手にとって読んでみたら思いのほか面白かったので、星の王子さまについて熱く語り始めてしまうその駄目さ加減を口をきわめて罵倒したそのエッセイを読んで、わたしは、うーん、図星!と思いました。それでわたしは、星の王子さまについて語ろうと思うとき、もっと児童書をいろいろ読んでからにしないとなあとつい反省してしまいます。この掲示板には児童文学に造詣の深いひとがいっぱいいそうなので、なおさらです。主観の新茶さんの重厚な大作、ブラウサの文字を最大にして一生懸命読ましていただき、とっても刺激を受けましたし、もよりの図書館に古い英訳も所蔵されていることもわかったのですが、星の王子さまの感想は、もうちょっと先に延ばさせてください。
星の王子さまの中国語訳が10年前に二種類出ていたので、読み比べたことがあります(人民文学出版社版と浙江文芸出版社版だったと思います)。どっちがどっちか忘れちゃいましたが、片方は英訳からの重訳、片方はフランス語からの訳でした。これもどっちがどっちだったか忘れちゃったのですが、片方は比較的口語的な文体で、もう片方は少し硬い文体で訳していました。本は他人にあげちゃったので手元にありません。いま、ネット書店のカタログを見てみたら、中国には現在10何種類もの訳本があることがわかってびっくりです。あ、日本もそうでしたね。中国語多読をするときに星の王子さま中国語訳コンプリートっていう企画もありかなあと思いました。
いまはちょっと公私共に忙しいので、星の王子さまより簡単に読める英語の児童書を求めています。シェークスピア物語へのリベンジはまだ全然無理なようです。できれば、MarvinRedpostより易しくておもしろいやつ。児童書をいきいきとした物語として楽しむというのは難しいです。わたしは子供のとき、児童書をいっぱい読んで楽しんだはずなのですが、いったいどんな楽しさを求めて読んでいたのでしょうか?ORTは、読み聞かせの時は楽しいのですが、オヤジ一人で読むのはつまんないです。
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