Re: English Fairy Tales イギリス童話集の内容と時代背景について(ネタバレ)

[掲示板: 〈過去ログ〉本のこと何でも -- 最新メッセージID: 3237 // 時刻: 2024/11/28(07:04)]

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2570. Re: English Fairy Tales イギリス童話集の内容と時代背景について(ネタバレ)

お名前: 極楽トンボ
投稿日: 2008/5/1(18:29)

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主観の新茶さん、こんばんわ。
極楽トンボです。イギリス童話集でジャックと豆の木云々と書いておられたので、イギリス童話集って何かな?と思っていました。

>>ジェイコブスは,一民間人として,グリム兄弟の背後にいるドイツという国に対抗意識を燃やし,童話集を蒐集したと,今は仮定しておきたい。ジュエイコブスが,単にグリム兄弟という人ではなく,ドイツをさらに世界を政治的・経済的・法律的・社会的・文化的・科学史的にどう認識し,物語を収集したか。ここに興味がある。イギリス童話集の出版事業としての成立が,ドイツより遅かった理由は,国家的に動く人物が,ジェイコブス以前にいなかったからであろう。ここがまた,おもしろいと思うのである。

主観の新茶さんの興味の中心はここですね。わたしは、イギリスやドイツの歴史にあまり詳しくないので、楽しく拝読させていただきました。グリム童話を意識してジェイコブズという人物がイギリス童話集を編んだという新知識を得ました。しかし、ジェイコブズ以前に国家的に働く人物がいなかったので、グリム童話集に相当するイギリス童話集の出版が遅れたという点については、イギリスは先進国で、後進ドイツほど自分のアイデンティティを気にする必要がなかったので、フォークロアの採集ではドイツに後れを取ったという解釈も可能かなあと思いました。

一つ一つの作品の紹介も、おもしろそうな感じが漂っています。昔の物語って、結構尻切れトンボ(あ、わたしの仲間だ)で、どう解釈してよいのかわからない変なものが多い印象があります。わたし、根っから日本人なものですから、かっちりした物語的構造をそなえているものよりこういうほうが好みです。

わたしも今後手を出してみようとなると、わたしが知りたい情報がもう一つあります。それは、主観の新茶さんの主観でどのくらい読みやすかったかということです。わたし、つい最近、ラムのシェークスピア物語を投げてしまったものですから、ちょっときついかもなあと及び腰になっています。


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