最近読んだPBの紹介(3)&800万語報告です。

[掲示板: 〈過去ログ〉本のこと何でも -- 最新メッセージID: 3237 // 時刻: 2024/11/23(12:25)]

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[報告] 229. 最近読んだPBの紹介(3)&800万語報告です。

お名前: 間者猫 http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Keyaki/6250/
投稿日: 2004/8/24(23:36)

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■■■”脳みそ強化月間&読書感想文にリベンジ”■■■
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残暑お見舞い申し上げます。

社会人となった今、
”学生時代の夏休みにもっと本を読んでおけば良かったなあ”なぞ
思う今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
間者猫@夏休み課題図書は解説だけ読む です。

今回、諸般の事情で時間的余裕があり、
思っていたよりも早く800万語を通過いたしました。
しかも2回もオフ会に出席させて頂き楽しい時間を過ごさせて頂きました。
みなさんありがとうございました。

今回”脳みそ強化月間&読書感想文にリベンジ”ということで
SteinbeckとHemingwayを原著で読むことができ、とても幸せです。
多読を始めて9月一杯で丸2年になりますが、なんか感慨深いです。

ことの発端は、私、掲示板でも名の通っているあるお方から
John Steinbeck,”East of Eden”を”はい”と渡されまして、
読まなければならなくなってしまいました。
読めへんかったらシバかれるんです(嘘)。
で、これが実は700ページもあるんです!(驚)

古典を読みたいと憧れにも似た想いを持ちながらも
”日本語でも読まれへんのに無理やで!”と思う反面、
”読めるかもなあ”という思いが、半ば自分の中で交錯し導き出した結論が
とにかく短い古典を何冊か読んでみよう。そうすればなんとなく感じがつかめるだろう。
それから読むか読まないかはきめれば良い。

で、結局読めたわけで(嬉)。

あと書評作成のため、”赤い子馬”、”真珠”の邦訳を借りてきたんですが
やたら日本語が難しかったです(笑)。
”本当に読めたのかなあ”とちょっと不安になりました。

相変わらず、読み飛ばしの術で、
バンバン飛ばしまくって読んでますので、
伸びてるのかどうか分かりませんが。
どうもレベル8と9には壁があるような気がします。
読めないって事はないんですけど。

聴く事と話す事は全く伸びてないです、たぶん。
みなさん安心して下さい。
英語は私にとってはまだ音楽です。

まだまだ暑い日が続きますが
皆様もHappy Readingで。

■■■読んだ本ののレビュー(700-800)■■■

■Michael Connelly,”Angels Flight” ☆☆☆☆ Level8 128000
読み終えた後、なんか重い気分になりました。
話の展開は本当にうまいし、
Los Angelsにおける人種差別の現状、警察の腐敗、性犯罪など
現実社会と向き合ってるなあと感じましたが。
Boschのやるせなさが心に残りました。(2004.07.16)

■John Grisham,”Bleachers” ☆☆☆ Level7 44000
とても読みやすく感じました。たまにはこういう話もいいかも。
過去のいざこざの折り合いをつけて新しい1歩を踏みだしていく。
分かっちゃいるけどじーんときました。
でも一番のお気に入りは、87年決勝、Neely率いるSpartanがコーチ不在の中、
31ー0から奇跡の逆転劇を演じるラジオ放送です。
こちらもラジオを聞いている気分にされてくれます。
総語数は9×25×229×0.87=44,000で計算しました。(2004.07.19)

■John Steinbeck,”The Red Pony” ☆☆☆ Level8 28000
一文一文短くて読みやすいとは思いますが、単語が難しかったです。
児童書が好きな人は読みやすいかも?
最後のおじいさんとJodyの会話は本当に重いです。
こういうのがもっと堪能できたらなあと思います。
”また暫くして読もうかな”という気分になりました。
総語数は10×33×100×0.87=28,000で計算しました。(2004.07.20)

■John Steinbeck,”The Pearl” ☆☆☆☆ Level8 25000
”The Red Pony”よりは読みやすかったです。
90ページでこの内容は”凄い!”の一言。
お金に左右される人間のいやらしさ・弱さが克明に描かれていて、
人間の性根について考えさせられる1册です。
総語数は10×33×90×0.87=25,000で計算しました。(2004.07.22)

■Ernest Hemingway,”The Old Man and the Sea” ☆☆☆☆☆ Level7 26000
フローズン・ダイキリを片手に海辺で・・・というわけにはいきませんが
ついにHemingwayを読みました。
これまで読もう読もうと思っていてもなかなか読了できなかったのですが、やっとできました。
潮風の匂いが感じられるような状況から一気に人生そのものを賭けた緊迫した状況へ。
全くすきのない作品です。傑作と言われるのもなんか分かるような気がします。
文章自体も区切りがありませんので一気に読む事をお勧めします。
ヘミングウェイって”全然面白くない!”と思っていたのですが今日限り撤回させてもらいます。
総語数は10×29×105×0.87=26,000で計算しました。(2004.07.24)

■John Grisham,”The Runaway Jury” ☆☆☆☆☆ Level9 167000
いやあ面白かったです。読後唸ってしまいました。
Marleeっちゅう女はホンマたいした女ですわ、天才や。
300ページぐらいまで”よー分からんなあ。それに語彙がちょっと難しいなあ。”
”投げるタイミングを逸したかなあ?”などと思いながら読んでましたが、
そこからは結構忙しかったです。
登場人物も多く誰が誰だか良く分からなかったですが、だんだん気にならなくなりました。
NicholasとMarlee、Fitchの3人だけ押さえておけば大丈夫。
総語数は10×35×550×0.87=167,000で計算しました。(2004.08.03)

■Roald Dahl,”The Umbrella Man and Other Stories” ☆☆☆☆☆ Level9 95000
Dahlの抑えた文体がたまらなく好きです。
特に”Katina”、これだけは絶対読んで欲しい。
なんかオチの分からん話もありましたが、いずれ分かる時が来るでしょうから、
それまで気にせずガツガツ読む。読んで本当に良かったです。
総語数は14×28×279×0.87=95,000で計算しました。(2004.08.07)

■Thomas Harris,”The Silence of Lambs” ☆☆☆☆ Level9 114000
全体的に語彙が難しかったです。その割には先へ先へ読みたくなります。
Dr. LecterとClariceのやり取りを通して伝わってくる奇妙な共感と
作品全体に流れるなんとも言えない緊迫感が好きです。
特に、48章のBellaの葬儀を終えたばかりのCrawfordのところへ
Clariceが直談判に行くシーンが好きです。やっぱり原著はいいねえ。(2004.08.13)
 
■John Steinbeck,”East of Eden” ☆☆☆☆☆ Level9 248000
Part Oneは結構難しかったですが、そこを突破すれば最後まで読めると思います。
結構読み飛ばしているせいなのか、Part Four、もうちょっと読みこなせたらなあと思いました。
日本語でも読ま(め)ないような本を原著でとにかく読めたことがまず嬉しいです。
名作と言われるのも納得。700ペ−ジ強ありますが、あまり長さを感じさせません。
人の弱さついて、家族について、愛について、いろいろ考えさせられました。(2004.08.21)

■Michael Connelly,”A Darkness More Than Night” ☆☆☆☆ Level9 126000
最後の50ページぐらい、よく分からなかったです(悔)。
雰囲気で大体書いてある事は分かるんですけどね。
”もうちょと読みこなせたらよかっただろうな”って思います。
でもBoschとMcCalebが2人で飯食ったり、ビール飲んだりしてるだけで嬉しいので、まあいいや。
もうちょっと力がついたら読み直したい1册。
総語数は10×31×470×0.87=126,000で計算しました。(2004.08.23)


▼返答


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