[掲示板: 〈過去ログ〉本のこと何でも -- 最新メッセージID: 3237 // 時刻: 2024/11/23(21:54)]
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お名前: Ryotasan
投稿日: 2007/1/23(08:02)
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杏樹さん、ご教示ありがとうございました。
僕がイタリアものと呼んでいるのは、イタリアを舞台にした Romeo and Juliet や Two Gentlemen of Verona、The Merchant of Venice、Much Ado about Nothing、Othelo などです。ほかにもまだあるかも知れません。
ただし Othelo は主人公が北アフリカ出身で、軍隊内や夫婦間の人間関係が中心になるので、イタリア風にしなくても成立するようですね。
The Tempest の登場人物はほとんどがイタリア人ですが、場所は妖精の住む孤島に設定してあり、ファンタジー色も強いので、あまりイタリア・ラテン風にしなくても成り立つようです。
和風の演出は日本語の台詞と相性が良いのだと思います。「テンペスト」は、すでに申し上げたように、ミラノの公爵で魔法使いでもある人物が追放され、孤島で暮らしているという設定ですが、能の様式を確立した世阿弥が佐渡へ流されたことと重ねて蜷川さんは演出したのかもしれませんね。(世阿弥は魔法使い?)
シェイクスピアの戯曲は、As You Like It など場所を特定できない例外もありますが、かなり多くは、地球上のどこが舞台なのか、人物たちがどこ出身なのかを、台詞に出てくる地名で分かるようになっています。観客を遠い世界へ連れて行ってくれるような疑似体験として上演されていたのではと僕は感じているんですが、最近の舞台上演では、そういう効果をあまり重視していない様ですね。
ありがとうございました。今後もいろいろ教えて下さい。
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