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2059. Re: 現代戯曲、古典戯曲、演じること、Star Wars
お名前: Julie http://paperback.blog10.fc2.com/
投稿日: 2007/1/11(18:48)
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Ryotasan、こんばんは。Julie です。
〉時事英語に興味があってTimeを読む人は多いですが、そういう人は文学に興味を持たないことが多いです。一方、文学に興味のある人でTimeを読む人はあまりいませんでした。Timeには文学に関する記事も頻繁に載っていたし、ああいう文学的な文章が載ることもあったんですが、それを読んで雑談できる人にはずっと会えなかったんです。
今読むと、Time も文学も同じ英語ですねー。(笑)
ああでも、Time派と文学派に分かれるというのは
わかるような気がします。
〉〉「尼寺へ行け!」て、恋人になんて酷いことを言うんだろうと
〉〉思っていましたが、ケネス・ブラナーが監督した『ハムレット』を観たら、
〉〉緊迫感の漂う凄い演出で・・・。あの人天才ですねー。
〉〉狂人のフリをしている台詞と、思わず本音が出かかった台詞と、
〉〉政敵が立ち聞きしてるのに気がついてまた狂人のフリになるのと、
〉〉このタイミングで、こういう演出で気がつくのか〜
〉〉と鳥肌が立ちました。ご覧になりましたか。
〉観ていません。ああくやしい(T-T;)。
〉1988年に多読の方法で Hamlet (Penguin Shakespeare) を読み、それから詳しい注釈書 (Arden版) を読みました。
Ryotasan、すごいー!
Arden版って1ページの半分くらい注釈のやつですよね。
それであの映画を観てないのは、うーん、わたしもくやしい〜(笑)。
そして、もっとくやしがらせちゃうかもですが(爆)、
立ち聞きされている気配に気付いたからという解釈は、
この映画が初めてじゃないでしょうか。(違ったらごめんなさい)
それまでは、オフィーリアと話しているうちにキレてしまった(?)、
若さゆえに感情の起伏が激しい青年というイメージだったと思います。
このブラナーの映画を観ると、これ以外に考えようがないくらい、
すべての台詞がぴたっとハマって、怖いくらいですよー。
(ますます観たくなりました? ^^)
Black Cat は最近出版されたので、映画と同じ解釈で書かれています。
〉それからしばらくして、Shakespeare を演じる期待の新星としてBranaghさんを採り上げた記事がTimeにも載るようになりました。90年ごろに、BBCかどこかのラジオ劇としてBranaghさんがHamletを演じ、それが好評で、Time誌も採り上げていたのを覚えていました。
〉90年代に入ったら、BranaghさんがShakespeareの喜劇やFrankensteinの映画化を手がけるようになったので、いずれHamletも映画化するのだろうと思っていました。そのころ、映画は映画館で観たいという気持ちが強く、VHSのヴィデオ装置を買わなかったんです。DVDを観るようになったのは最近です。
ええっFrankensteinもやってたんですか。知らなかった・・。
ところでハムレットは、ヴィデオからDVDへ移る過渡期の頃だったので、
ヴィデオは出てるのですが、DVDは出てません。
アメリカのamazon.comでは、ダウンロードで販売してますが、
US customers only.って書いてあるのはどういうこと・・(涙)。
http://www.amazon.com/Hamlet/dp/B000HKYBXA/(予告編が観れます)
〉むかしはあちこちの大学でShakespeareの原語上演をしていたと聞いています。最近は難しくなり、やめてしまったところが多いです。続いているところでも、現代英語とか日本語による上演に切り替えたところが多いようです。古典劇をやめて、現代戯曲による英語劇だけにしたところもあります。それでも続いているだけ大したものだと思います。
ほんとうですねー。
〉古典的な文芸作品を原書で読む準備として、翻訳書を読むことを酒井先生は提案していますね。さまざまな水準の英書を読んでいけば、翻訳書を読まなくても原書を読めるようになると僕は考えています。このスレッドでもそういう道筋が見えつつあります。
はい。結局ネイティブもそうやって読む力をつけているんですものね。
〉Harry Potter から Charles Dickens へ至る道とか、Agatha Christie から Jane Austen へ至る道とか、現代の流行作家や児童書から文学の原書に到達する人が、近い将来、この掲示板の常連さんの中から何人も出てくると思っています。Julieさんもそういう開拓者になるのでしょう。
ほんとに、いろいろ頑張って開拓したいです。
長文になりましたが、ありがとうございました!
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