[掲示板: 〈過去ログ〉本のこと何でも -- 最新メッセージID: 3237 // 時刻: 2024/11/23(23:01)]
------------------------------
三題噺を一つ。
米国の現代戯曲で、登場人物の一人が劇中『ソクラテスの弁明』を暗唱するというのがありました。
この戯曲、題名はシェイクスピアの Macbeth に出てきた台詞が、そのまま使われています。
戯曲の作者は小説家として有名な人です。別の作品でノーベル文学賞を受賞したこともあります。プラトンとシェイクスピアから引用したこの戯曲は、著者による小説版もあります。もともと上演を想定して書いた物語なので、小説でも台詞は全部入っています。僕が読んだのは小説版の方だけです。
普段は方言を駆使して書く作家ですが、この作品は欧州が舞台なので、方言は出てきません。この作家の本を原語で読むばあい、この作品が最も読みやすいかもしれません。代表作ではありませんが、多読の材料には良いでしょう。小説版を読んでから戯曲版を読めば、戯曲形式に慣れるにも良いと思います。
小説版は、むかしHeinemann社から graded reader も出ていました。今は絶版です。
作者は John Steinbeck で、題名は The Moon Is Down です。
▲返答元
▼返答