[掲示板: 〈過去ログ〉本のこと何でも -- 最新メッセージID: 3237 // 時刻: 2024/11/23(21:02)]
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お名前: Julie http://paperback.blog10.fc2.com/
投稿日: 2007/1/9(21:18)
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すけさやママさん、おひさしぶりです! Julie です。
杏樹さんに賛成!
わたしも戯曲は苦手だったんだけど、舞台や映画をみてから
楽しめるようになりました。
おもうに、戯曲のむずかしさ(と面白さ)は、
人間は心にもない台詞を言うことがあるので、
台詞のすべてを文字通りに受け取ってはいけない
ということじゃないかな。(^^;
たとえば、
「あんたなんかきらいよ」
「こっちこそ、お前みたいな女いやだよ」
「あんたなんか、短気で、単細胞で・・・」
「なんだと!」
(二人キスをする)
と書いてあったら、???なのですが、
お芝居になると、最初は喧嘩してたのに
だんだん役者さん同士の目と目があって、
恋する目になって、
でもクチではまだ憎まれグチをききながら
二人の距離が縮まって・・・となるわけです。
そして、その一連のシーンの中の、
どの台詞のあたりで二人が恋に落ちたかは、
演出家や役者、読者の解釈の自由です。
そういうところがねー、いろんなバージョンがあって、
謎解きみたいで楽しい。
シェークスピア劇入門で観るなら、アル・パチーノの映画
『リチャードを探せ』がいいです。
これは、『リチャード3世』というシェークスピアの芝居を
アル・パチーノが映画にすることになったという設定で、
舞台裏と映画のシーンが劇中劇の形で同時進行します。
これがねー、実にうまーく、『リチャード3世』を紹介していて、
歴史モノだし、人間関係入り組んでるし、
どうしたらお客さんにわかりやすく観てもらえるだろうと
アル・パチーノが悩んだり、
主人公はせむしでびっこの醜い悪党なんですが、
これをどの程度醜くするかとか、
イギリス英語の発音ができないと悩んで英国へ行って、
子どもたちの演じる『リチャード3世』を見学したりとか、
もー、この脚本を舞台にのせる上でのポイントが目白押しなんです!
解釈の分かれるところは、仲間たちと議論しあって、
その結果を劇中劇でみせてくれるし〜。
英文科の授業でも、こういうふうに教えてくれたらいいのにねー。
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