[掲示板: 〈過去ログ〉本のこと何でも -- 最新メッセージID: 3237 // 時刻: 2024/11/24(20:47)]
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お名前: Ryotasan
投稿日: 2006/12/12(17:06)
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Graded readers つまり、細かく段階別になった副読本は、もともと英国の植民地だった国々での需要に応じて開発され、主に英国の出版社から発売されてきた歴史があります。ですから、GRのほとんどは英国の会社から出ています。
米国では過去に Ladder Edition などが開発されたことはありますが、これは米国で長続きせず、日本の洋販出版などが出してきました。
米国のばあい、語彙や構文を制限した英文による教材に否定的な意見が強く、米国人同士でのやりとりに使われる"authentic" な「本物の」英語で書かれた教材を使うべきと言う意見が20世紀のあいだ主流でした。それでGRを開発する会社が少ないのだと思います。
20世紀の後半には出版社の吸収合併が進み、Oxford UP や Penguin などは名目上多国籍企業になりました。でも、実際に出版されてきた本を見る限り、英国と米国で同じ名前の会社が著作権などに関して業務提携をしながら、それぞれ別個に本を作ってきたという印象があります。
たとえばニューヨークにある Oxford UP は英国の Oxford UP と別のカラーを有する会社です。
マクミランはもともとスコットランドの会社らしいですが、1860年ごろには既に英国と米国にそれぞれの拠点を設け、それぞれが独自に本を作ってきました。
結論ですが、これらの会社から出ているGRを米国で入手するには、amazon.comを通すのが最も簡単だと思います。
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