Re: マンガから絵のない本へ

[掲示板: 〈過去ログ〉本のこと何でも -- 最新メッセージID: 3237 // 時刻: 2024/11/24(12:51)]

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1926. Re: マンガから絵のない本へ

お名前: acha758 http://acha758office.seesaa.net/
投稿日: 2006/11/5(00:02)

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柊さんこんばんは。レスが遅くなってしまってすみません。

「マンガから絵のない本へ」というテーマを考えていたら、
"From pictures to words"という文字の歴史についての本が目に付いたので
思わず読んでしまいました。(^^)

"柊"さんは[url:kb:1921]で書きました:
〉 acha758さん、こんにちは。
〉 ずいぶん、生意気なことを言ってしまったなと反省していたところでした。それなのに、また生意気なことを言ってしまった気が、書くに連れてしてきましたが、あまりちゃんとした学校の先生に出会えなかったので、ちゃんとした人がいるのが嬉しくて、つい、言いたくなるんです。

私も「ちゃんとした先生」になるには、まだまだ足りないところがありますが、
有益な意見を聞かせていただく機会はそんなにないので、とてもありがたいです。

〉 マンガから字だけの本への移行という課題が、あるのでしょうか。
〉 あれ、金八先生だったでしょうか、小説は自分で勝手に想像できるのが面白いと言っていたのは。そうそう、アトムの顔は誰が描いても同じだけど、アンネ・フランクの顔はそれぞれが想像できるという話でした。

「マンガから字だけの本への移行」という課題は、私の中ではあります。
字だけの本を読んで場面をイメージしたり、抽象的な内容も理解できるようになるには、
そういった経験を積み重ねていく必要があると思っています。
柊さんのように、マンガを手段に文字を覚えていってくれるといいのですが。
私も「本の方が自分の理想的にイメージできるからよくない?」と
自分の生徒に言うことがあるのですが、本を読めない子は高校生でも
「文字だけではイメージが湧いてこない」といいます。
慣れないと難しいのかもしれません。

〉 吉村達也という、非常に視覚的に想像しやすい文章を書く小説家の方がいるんですが、ファンメール(コメント付きでHPに載ることがある)を見ると、吉村作品で想像する楽しさを覚えたら、今までマンガしか読まなかったのに、マンガが面白くなくなったという人がいました。
〉 読みにくい本は、読みやすく書けない作家が悪いというような持論を何度か書いていて、非常に、一度読み出すと止まらなくなる本ばかりの作家さんですが。
〉 やはり、きっかけなのでしょうか。

そうですね。好きな作者やシリーズに出会えれば、どんどん読み進める気がします。
吉村達也さんの作品は読んだことがなかったのですが、
これをきっかけに、私も久しぶりにミステリーを読んでみようと思います。

〉 例としてあげられていたものは、私の知らないものばかりでした。ですので、あまりよくわからないんですが、いくつか読んだことのあるTokyopopという出版社のものなどをamazonで見ていると、1000円以下のも結構ありましたよ。リクエストの多いものが、ないのかもしれませんが。
〉 ご存じないとしたら、と思って書きましたが、すでにチェック済みだったら、すみません。

Mangaも価格が下がってきていますね。1000円前後での商品が増えてきたのはうれしい限りです。(それでも日本語版の2〜3倍の値段なんですよね・・・)

〉 ただ、やはり本の雑誌から引くと、最近早期教育で読書が見直されているけれど、親が本を読まないと、子どもに読書の楽しみ方も、面白い本の探し方も教えられないという話がありまして。

私も同感です。子供は親の背を見て育つ、ですね。親でなくてもいいのですが、身近に本を読む人がいれば、読書も身近に感じられるんじゃないかと思います。本を読む人がいなければ、きっかけもつかみにくいですよね。

〉 また、目黒孝二氏だったと思いますが、最近の若者は古典を読まないと言うけど、各出版社は、文庫版の世界文学全集を次々絶版にしている。読めないようにしておいて批判するのはおかしいと書いていました。
〉 その影響かどうか、最近はあちこちの文庫で古典もののシリーズを作っているようですが。あ、目黒孝二氏は北上次郎という名で書評をしていて、どうも、影響力の大きい人らしいのです。

出版業界をとりまく環境は厳しいでしょうから、今は新しい本をどんどん入れ替えていき、消費者を飽きさせないことを重視しているように思います。
でも、古典のよさはありますね。それは、世代を超えて本の愉しみを共有できるものだと思います。

〉 我が家は、気がつくと一家全員が同じ部屋に集まり(電気が明るいのと、ストーブがあるところがいいので)、それぞれに本や新聞を読んでいるという状態が、結構頻繁にある家です。
〉 そういう家に生まれたから、私は本を読めるようになったし(毎年だったか、段ボール一箱分の本が、買ったらしく届く家でした)、本が読めれば、料理を作りたいとか趣味を始めたくなっても、入門書さえあれば、結構1人でどうにか出来ます。

なるほど!それはいい環境でしたね!

〉 現代のサバイバル技術として一番重要なのは、長い文章を読む力と、きちんとした知識と文章力のある人が書いた本を選ぶ能力ではないのか、とさえ思うので、ここでする話でもないような気がしますが、
〉 学校でもどこでも、本好きの家庭に生まれなかった人が、本の面白さを知るきっかけを与えてくれる大人に出会えるのは幸せなことだと思い、こんな話を始めてしまいました。

私も、「読むチカラ」は「書くチカラ」や「話すチカラ」につながる、とても大事な能力だと思っています。でも、そんなことを話しても、当の中高生にはピンとこないと思うので、気付いたら読んでた〜、みたいな風にできるとよいのですが。

〉 最近読んだ本で、すごく好きになった登場人物がいて、これはどんなにすごい画家さんが絵を描いても幻滅してしまうと思いました。多分、その辺がわかれば、絵がない方が面白く読めたり、自分の好みで想像できるとわかれば、字だけの方がいいこともあると、わかるのかなと思います。

そうですね。映画よりも原書の方が面白い、な〜んて言ってくれる生徒を増やしたいものです。


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