Re: マンガから絵のない本へ

[掲示板: 〈過去ログ〉本のこと何でも -- 最新メッセージID: 3237 // 時刻: 2024/11/24(12:38)]

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1921. Re: マンガから絵のない本へ

お名前: 柊
投稿日: 2006/10/30(15:50)

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 acha758さん、こんにちは。
 ずいぶん、生意気なことを言ってしまったなと反省していたところでした。それなのに、また生意気なことを言ってしまった気が、書くに連れてしてきましたが、あまりちゃんとした学校の先生に出会えなかったので、ちゃんとした人がいるのが嬉しくて、つい、言いたくなるんです。

〉彼女は、シリーズの中でも、"Snoopy Features as the Great Philosopher"が好き、と言うだけあって、内容の深さに面白さを感じているようです。やや心配なのは、読書になかなか集中できず、つまみ読みしながら時間を過ごしている様子なところです。

〉マンガは日本文化だし、生徒達の食いつきがよいし、作品の価値も認めるので、いくつか入れているのですが、
〉イラストに頼らない読書力、自分で世界をイメージするチカラをつけて欲しいという願いもあって、
〉マンガの導入はまだ限定的にしています。

 マンガから字だけの本への移行という課題が、あるのでしょうか。
 あれ、金八先生だったでしょうか、小説は自分で勝手に想像できるのが面白いと言っていたのは。そうそう、アトムの顔は誰が描いても同じだけど、アンネ・フランクの顔はそれぞれが想像できるという話でした。
 吉村達也という、非常に視覚的に想像しやすい文章を書く小説家の方がいるんですが、ファンメール(コメント付きでHPに載ることがある)を見ると、吉村作品で想像する楽しさを覚えたら、今までマンガしか読まなかったのに、マンガが面白くなくなったという人がいました。
 読みにくい本は、読みやすく書けない作家が悪いというような持論を何度か書いていて、非常に、一度読み出すと止まらなくなる本ばかりの作家さんですが。
 やはり、きっかけなのでしょうか。

〉〉 他のマンガには興味がないということですが、今、マンガの翻訳物は膨大な数があります。どれかは好みに合う物があるのじゃないでしょうか。字が詰まってなくて、絵があるのが読みやすいのであれば、話の雰囲気が似ていたとしても、小説は見ただけで敬遠かもしれないなと思ったので。

〉生徒達のリクエストするマンガは多岐にわたります。
〉その中で、リクエストの多いもの、話題性のあるものを中心に入れています。

 例としてあげられていたものは、私の知らないものばかりでした。ですので、あまりよくわからないんですが、いくつか読んだことのあるTokyopopという出版社のものなどをamazonで見ていると、1000円以下のも結構ありましたよ。リクエストの多いものが、ないのかもしれませんが。
 ご存じないとしたら、と思って書きましたが、すでにチェック済みだったら、すみません。

〉多読歴の短い生徒ほど、マンガが楽しいといい、
〉絵本やGRのレベルが高いものを読む生徒ほど、マンガの英語は難しいといいます。
〉特に、内容を知っているマンガはかなり飛ばし読みをしてもわかるので、
〉読んだ気になっているのが、いいのかどうか、
〉マンガ道を歩ませることに対して、まだ太鼓判が押せません。

 指導経験が全くないので、その辺りのことはさっぱりわかりません。
 ただ私の場合、日本語を覚えていく過程では、マンガは文字を覚える手段でした。
 ある程度の年齢(中学生ぐらい)になると、マンガは文字が少ない割に高いので、読んでいても損をした気になりました。どうせ一冊読むなら文字が詰まっていた方が得な気になり、創元社や早川文庫の翻訳物の、改行が1ページに三つあれば多い方というような、そんな本が好きでした。

〉平均値が上ぶれすることを考慮すると、多数の中高生は本をほとんど読んでいないのです。いつの時代だってそうなんですが、10年前の自分の時代と比べて、かなり少なくなったような気がしてしまったのです。

 なんだか、変な議論をふっかけてしまったようで、すみません。
 ただ、やはり本の雑誌から引くと、最近早期教育で読書が見直されているけれど、親が本を読まないと、子どもに読書の楽しみ方も、面白い本の探し方も教えられないという話がありまして。
 また、目黒孝二氏だったと思いますが、最近の若者は古典を読まないと言うけど、各出版社は、文庫版の世界文学全集を次々絶版にしている。読めないようにしておいて批判するのはおかしいと書いていました。
 その影響かどうか、最近はあちこちの文庫で古典もののシリーズを作っているようですが。あ、目黒孝二氏は北上次郎という名で書評をしていて、どうも、影響力の大きい人らしいのです。

 我が家は、気がつくと一家全員が同じ部屋に集まり(電気が明るいのと、ストーブがあるところがいいので)、それぞれに本や新聞を読んでいるという状態が、結構頻繁にある家です。
 そういう家に生まれたから、私は本を読めるようになったし(毎年だったか、段ボール一箱分の本が、買ったらしく届く家でした)、本が読めれば、料理を作りたいとか趣味を始めたくなっても、入門書さえあれば、結構1人でどうにか出来ます。
 現代のサバイバル技術として一番重要なのは、長い文章を読む力と、きちんとした知識と文章力のある人が書いた本を選ぶ能力ではないのか、とさえ思うので、ここでする話でもないような気がしますが、
 学校でもどこでも、本好きの家庭に生まれなかった人が、本の面白さを知るきっかけを与えてくれる大人に出会えるのは幸せなことだと思い、こんな話を始めてしまいました。

 最近読んだ本で、すごく好きになった登場人物がいて、これはどんなにすごい画家さんが絵を描いても幻滅してしまうと思いました。多分、その辺がわかれば、絵がない方が面白く読めたり、自分の好みで想像できるとわかれば、字だけの方がいいこともあると、わかるのかなと思います。
 
 スヌーピーと全く関係なく、ただの本好きの感想になってしまいましたが、もしも何らか参考にしていただけると、嬉しいです。


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