[掲示板: 〈過去ログ〉本のこと何でも -- 最新メッセージID: 3237 // 時刻: 2024/11/24(12:31)]
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お名前: acha758 http://acha758office.seesaa.net/
投稿日: 2006/10/29(23:54)
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柊さん、はじめまして。メッセージありがとうございます。
多読指導は現在進行形ですから、全然遅すぎることはないですよ〜。
〉〉高校生の女の子で、PEANUTSの漫画だけ、すごくハマった生徒がいます。
〉〉曰く、漫画なので字が詰まっていないし、絵があるので読みやすい、
〉〉英語は簡単なのに、言っていることは意外と奥が深い、
〉〉そんなところが気に入ったようです。
〉 いっそ、マンガ方向に行ってしまったらどうでしょうか。
〉 ピーナッツは私もバイリンガル版で読みました(すぐ投げました)が、あれを面白く読めるのは、かなりの実力(読書、及び飛ばし技)の持ち主と見ました。
なるほど〜そうですね。
彼女は、シリーズの中でも、"Snoopy Features as the Great Philosopher"が好き、と言うだけあって、内容の深さに面白さを感じているようです。やや心配なのは、読書になかなか集中できず、つまみ読みしながら時間を過ごしている様子なところです。
マンガは日本文化だし、生徒達の食いつきがよいし、作品の価値も認めるので、いくつか入れているのですが、
イラストに頼らない読書力、自分で世界をイメージするチカラをつけて欲しいという願いもあって、
マンガの導入はまだ限定的にしています。
〉 他のマンガには興味がないということですが、今、マンガの翻訳物は膨大な数があります。どれかは好みに合う物があるのじゃないでしょうか。字が詰まってなくて、絵があるのが読みやすいのであれば、話の雰囲気が似ていたとしても、小説は見ただけで敬遠かもしれないなと思ったので。
生徒達のリクエストするマンガは多岐にわたります。
その中で、リクエストの多いもの、話題性のあるものを中心に入れています。
ちなみに今あるのは、PEANUTS以外に、
STAR WARS I & III
TOTORO
Father Christmas
TinTin
Kureyon Shin-chan
Finding NEMO
DEATH NOTE
NODAME Cantabile
Nightmare Before Christmas
JUMP
などです。まぁ、私の趣味が色濃く反映されているのですが。
ちなみに、SNOOPY好きの生徒は、もっとスヌーピーを入れてというリクエストです。
ネットで日替わりが読めるよ、と紹介したのですが、そこまではしない〜という反応でした。
マンガは1冊1200〜2000円ほどするので、あまりバンバン買えません(^^;
多読歴の短い生徒ほど、マンガが楽しいといい、
絵本やGRのレベルが高いものを読む生徒ほど、マンガの英語は難しいといいます。
特に、内容を知っているマンガはかなり飛ばし読みをしてもわかるので、
読んだ気になっているのが、いいのかどうか、
マンガ道を歩ませることに対して、まだ太鼓判が押せません。
ただし、マンガのご利益もあるので、読むマンガがなくなったら、絵本でも読んでみようか、と思えるくらいのペースで今後も購入していくつもりです。生徒からのリクエストを受けているものをカートに入れてはあります。
〉 それから本を読むかどうかという件ですが、うーん、私はあまり平均的な若者ではないですが、若い人でも、本を読む人は読みますよ。ハリー・ポッターが流行りだした頃も、これをきっかけに読書にはまった子どもが増えたって、新聞で何度か取り上げられていましたし、次に薦める本は何がいいか、「本の雑誌(本の話題、及び書評しか載せない雑誌)」の読書相談で聞いている学校の司書の方もいらしたし。書評担当の方の回答は「銀河英雄伝説」でしたが(この本、中国語版はありますが、英訳はないです)。
〉 いつの時代でも、読む人は読むし、読まない人は読まないってだけじゃないかと。最近、京極夏彦の最新刊が新聞の売り上げランキングで一位になっていましたが、古文とかかなり入っていて、日本語としてとても難しいです。でも、ファン層を見ると、女子高生とかかなり多そうですから(しかも明らかに二枚目じゃない人のファンも多い)。
おっしゃるとおりです。本を読む子は休憩中とかにも読んでいます。そういう子は英語の本でもなじみやすいようです。ハリーポッターは原書を手に取る生徒も多いです。やっぱり、きっかけが大事なんですね。
毎日新聞の2005年「学校読書調査」では、小学生(4〜6年)の平均読書冊数は7.7冊、中学生は2.9冊、高校生は1.6冊だったそうです。また、1カ月間に本を1冊も読まなかった「不読者」は、小学生は6%、中学生は25%、高校生は51%と増えていきます。
平均値が上ぶれすることを考慮すると、多数の中高生は本をほとんど読んでいないのです。いつの時代だってそうなんですが、10年前の自分の時代と比べて、かなり少なくなったような気がしてしまったのです。
読書は慣れもあると思うので、本を読んでいる様子を観察していると、読めているかどうかは、だいたい分かります。それでも、読書の習慣がない生徒達も、きっかけさえあげれば読書の楽しさが分かってもらえるのではないか、という希望的観測をもとに授業時間内に多読をしています。
柊さんはかなりの本好きとお見受けしました。教え子の中からも柊さんみたいに多読を楽しめる人が1人でも多く出てくれるといいなぁと思っています。
長くなりましたが、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、また〜。
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