絵本報告 その48

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1669. 絵本報告 その48

お名前: アトム http://abookstop.blog8.fc2.com/
投稿日: 2006/6/28(21:55)

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こんばんは。アトムです。
多読も今月で4周年です。多読を始めたころも、W杯をやっていた!
ちなみに今年の年間目標は「持っている本を減らす」です。
※それは無理、と潜在意識に訴えられている

さて、紹介する本も少なくなってきたので本どうしの関連付けが苦しくなってきている今日この頃でございます。
49回目と50回目に紹介する本は早々と決めてあり、
47回目まではなんとか本どうしの関連性を保てたのですが(ちょっと怪しいけど)、
そうすると、この48回目はどうにもカテゴライズできない本ばかりが集まってしまいました。
はみだしモノばかりということで。なんだかかわいい。

■Cave Boy  SIR1 Cathy East Dubowski レベル0 総語数300語
(邦題:)
自分であげたレビューをそのまま貼り付けます。
『絵が可愛いです。古代のちびっ子発明家は、
気難しい Chief Grump を喜ばせようと思う心優しい男の子なんだなあ、と感心しました。』

次は、子供向けの易しい絵本です。
ってことは、語数が進んでいなくても読みやすいってコト!

■Picture This ...  Alison Joy レベル0 総語数29語 ★★★★
(邦題:)
「言葉」の本です。1ページに一つの絵があってその単語が書いてあるだけっていう。
ほんとにそれだけなのですが、それがねえ、なんかすごいんですよ。
ただ絵が描いてあるだけではなくて、隣の絵と絵が絶妙に関連あるんです。
その絵がね、よく古い油絵で絵の具が乾いてひび割れている、
そんな感じでしかも全体が黄色っぽくて、その”古い感じ”がいい味だしています。

脈絡のない作家シリーズ。
まずはI can read it all by myselfシリーズのP. D. Eastmanさんの作品を2冊。
■Go, Dog, Go!  レベル0 総語数520語 ★★★
(邦題:おおきいいぬちいさいいぬ)
易しい言葉がたくさん並んでいて、模範的、という感じ。
内容がDr. スースさんよりすっきりしていて、ずっと好き。
(スースさんがあまり好きではなくて・・・スミマセン)
中学生ぐらいだと、こういうすっきりしたものの方がわかりやすくていいような気がするけれど、
ちびっ子の入門にはスースさんのような過激な言葉遊びのほうが受けるんだろうなあー。

■Are You My Mother?  P. D. Eastman レベル0 総語数700語 ★★★★
(邦題:おかあさんはどこ?)
卵から孵ったけど、お母さんがいない。ヒナはお母さんを探しにいきます。
これもすっきりした文章で読みやすいです。

次はDonald Crewsさん。
デザイン的な本です。あー、“Freight Train”の人だ!

■Ten Black Dots レベル1 総語数180語 ★★★
(邦題:)
10個の黒い点でデザインしていく本。ちょっと苦しいところもありましたが。

■Light レベル0 総語数30語 ★★★
(邦題:)
いろいろな光が絵で見てわかる。

Mercer Mayerさん。
絵本読み始めの頃にまとめて読んだのですが、
最初にこの人の絵を見た時センダックかと思いました。でも今見たら全然違う。

■You're the Scaredy-cat レベル1 総語数200語 ★★★★
(邦題:)
弟を連れて庭で寝ます。弟に怖い話を聞かせたお兄ちゃんだったけど・・・

■A Silly Story   レベル3 総語数310語 ★★★
(邦題:)
ぼくが本当はぼくじゃなくて、もしかしたら岩かもしれないし、イヌかもしれないし.. 
いろいろなことを想像豊かに思い巡らす男の子のお話。

■East of the Sun & West of the Moon レベル3 総語数2,500語★★★
(邦題:)
ファンタジー。劇画調。この絵にはすごく手間がかかっているらしいです。
先の2作と同じ人が描いているとは思えません。
最愛の人を助けに行く少女の話なのですが、私はイマイチ感情移入できなかったです。
でも、Amazon.comでは、評判が良いですよ。

はい、どんどんいきますよー。

■What's in my Lunch Box?  山脇百合子 レベル0 総語数200語 ★★★★
(原題:きょうの おべんとう なんだろな )
岸田 衿子作。みんなで遊んでいたらお腹がすいた。
さーて、みんなのお弁当箱の中には何が入っているのかな?

■Dreams Ezra Jack Keats レベル1 総語数240語 ★★★
(邦題:ゆめ)
Robertoは学校で紙のねずみを作った。
みんなが夢を見るころ、一人眠れないRobertoは窓の外を見て...
ちょっと不思議な感じです。

■My Unkle is a Hunkle says Clarice Bear Lauren Child レベル3 総語数1,250語 ★★★★
(邦題:テッドおじさんとあたしクラリス・ビーン )
まあ、にぎやかな本です。
フォント(字の形)が同じじゃないし、大きさもばらばらだし、文章が整列していないし・・・。
読みにくいことこの上ない。でもお話はすごく面白いです。
両親が留守にしている間子供4人がTedおじさんと過ごすことになります。
最初のうちは特別問題も起こらなかったのですが、
休みの間家で預かっていた学校のモルモットを逃がしてしまったときから大騒動です。
“クラリス・ビーン”はシリーズになっているようです。

乗り物!(とか信号とか)

■The Little Engine that Could George& Doris Hauman レベル1 総語数1,180語 ★★★★
(邦題:ちいさな機関車ティリー)
Retold by Watty Piper。
私の読んだ本には”The Complete, Original Edition"とありました。
なんだかすごそうなんですけれど、私にはその価値がよくわかりません。

山の向こうに住む子供たちにおもちゃと食べ物を届けなければならないLittle Train。
ところが壊れてしまって前に進めなくなりました。おもちゃたちは通りかかるエンジンたちに助けを求めます。
もうね、絵がね、古臭くていい感じ。まさにイメージどおりの、「よいこの絵本」。初版は1930年のようです。

■Cars and Trucks and Things That Go Richard Scarry レベル3 総語数1,300語 ★★★★★
(邦題:)
乗り物がいっぱい出てくる本です。
Bus、Cement Mixer、Airport Limousineなど、普通の乗り物は当然載っているわけですが、
ハンマーの形をしたHammer Car、ホットドックの形をしたHot-dog Car、歯ブラシの形をしたToothbrush Carなどが、
同じ土俵で紹介されているのはどういうわけだ(笑)。
そのありえない車のアイデアを見るのも面白いのですが、
見開きの中のどこかに隠れているGoldbugを探すのがまた面白い。
私はページをめくるたびに、本文を読むより先にこの虫を探していました。
遊びのある本は楽しい。

■Pekka Says Go!  長新太 レベル1 総語数620語 ★★★
(原題:ぴかくん めをまわす)
松井直/作。信号機のお話。
バスの絵に書いてあるの文字は日本語のままでした。

■Thomas The Tank Engine and Friends
 <Percy and Harold><Percy Takes the Plunge>
 Ladybird レベル2 総語数1,200語 ★★★
(邦題:)
Based on The Railway Series by Rev W. Awdry 
はまる子はとことんはまるトーマス。よいこのみんなには面白いかもしれないけれど、
オネエサンにはそんなに面白くなかったの。ごめんね。

はい再び、脈絡なくゴー。

■The Worst goes South  James Stevenson レベル2 総語数1600 ★★★★
(邦題:)
世界一嫌なヤツ、不機嫌で不愉快なオヤジの話。
裏の空き地で収穫祭が開かれる!とんでもない!と南に向かって逃げ出したMr. Worst。
そこで出会ったのは・・・。
嫌なオヤジなんだけれど、憎めない。おかしかったですよ。

■Nutshell Library Maurice Sendak レベル2 総語数1040語 ★★★★★
(邦題:ちいさなちいさなえほんばこ 4冊セット)
センダックのお勉強ミニ本4冊セット。
ミニ本って、どれだけミニって、開いても手のひらに収まるサイズ。
どれもこれもかわいいし、リズムよい文章です。
『Pierre』(ピエールとライオン)は教訓話、
『One was Johnny』(ジョニーのかぞえうた)はカウント本、
『Alligators All Around』(アメリカワニです、こんにちは)はアルファベット本、
『Chicken Soup with Rice』(チキンスープライスいり)は12ヶ月の話です。

■Seen Art?  Lane Smith レベル3 総語数620語 ★★★★
(邦題:)
Jon Scieszka作。
ようこそ!モダンアートの世界へ!
友達を探している男の子が、どんどんモダンアートの深みにはまっていく(?)というお話。
コンビがコンビだけに(くさいくさいチーズぼうやの人たちです)、どんな内容かと思いましたが、
絵画好きの私には面白かったです。

◆48回目を終えて

今回の19冊の中で読了が一番早いのは“Cave Boy”の2003年1月。最近読んだのが“Seen Art”の2006年3月。
いやー、ココだけの話、(みなさん薄々感づいていらっしゃっると思いますが)
読んでからの時間が経つものほどコメントが短いのよね。
手元に本があるわけではないので(ほぼ借り物)、あっはっはー。(笑い飛ばしてしまえ!)

◆49回目の予告

ふふふ、あたためていましたよ、
★★★★★ばかりの心温まる感動本の数々!(少し大げさ) ※しかも自分が基準
もう、早く紹介したくて紹介したくてうずうずしています。
それと偉人の絵本です。

ではでは!


▼返答


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